一般社団法人ユースキャリア教育機構では、2026年4月より、当機構社員の山本賢治を山梨県甲州市の「地域活性化起業人」として派遣しています。
今回は、今後全国的に展開が進められている「ふるさと住民登録制度」に先駆け、甲州市の桃農家さんと連携し、地域の担い手活動のモニターを実施しました。
当日は、当機構に所属するメンバー3名と共に、甲州市の桃農家さんの畑を訪問。桃の袋がけを中心に、普段の生活ではなかなか触れることのできない農業の現場を体験しました。


「ふるさと住民登録制度」とは、住民票のある自治体だけでなく、自分が継続的に関わりたい地域を「ふるさと」として登録し、その地域との関係性を育んでいくための制度です。
近年、地方創生の文脈では、観光で一度訪れる人でもなく、移住して住民になる人でもない、その中間にいる「関係人口」の存在が注目されています。
地域のイベントに参加する人、農業や地域活動を手伝う人、地域の人と継続的につながる人、都市部に住みながら特定の地域を応援し続ける人。
そうした人たちが、地域とより深く関わるきっかけをつくり、地域の新しい担い手として活動していくことが期待されています。
桃農家さんの畑で、担い手活動を体験!


今回のモニターツアーでは、メンバー3名が1日、甲州市の桃農家さんの畑に伺い、桃の生産に関わる作業を体験しました。
主な作業は、以下の3つです。
・摘果作業(傷や変形など不要な実を落とす作業)
・袋がけ作業(病害虫の被害の防止と美しい見た目にするための作業)
・剪定作業(陽射しと風通しの確保のための作業)

桃の木は、一本一本、高さも枝ぶりも異なります。
高い位置にある桃には脚立を使い、低い位置にある桃にはしゃがんで手を伸ばす。枝の向きや実の状態を見ながら、丁寧に作業を進めていきます。
普段の生活ではなかなか使わない姿勢での作業も多い中、それでも参加者たちは、初めて触れる農業の世界に目を輝かせながら、一つひとつの作業に楽しそうに取り組んでいました。
「食べる」だけではわからない、農業のリアル


今回の体験を通して印象的だったのは、果物が市場に並ぶまでにかかる手間と時間です。
機械化できない部分。
人の手でしかできない繊細な作業。
一つひとつの実を見ながら判断する丁寧さ。
普段、私たちは当たり前のように果物を手に取り、食べています。
しかし、その背景には、農家さんの日々の観察、細かな手入れ、天候との向き合い、収穫までの長い時間があります。


今回のモニターでは、桃を育てていく工程の一部に関わらせていただくことに。
自分たちが生産の一部を担うことで、担い手としての関係性の始まりを感じました。
参加者の声
今回のモニターに参加したメンバーからも、満足度の高い声が寄せられました。
大学生今日はお時間をいただき、素敵な体験や貴重なお話をありがとうございました!
農学部ということもあり、教室で習っていたことを実際に見るような経験ができて興味深かったです。また行きたいです!
社会人普段、IT系の仕事をしておりますので、自然の中で体を動かして働くのは新鮮で、とても楽しかったです。
特に、農家さんがどのような手間をかけて果物や野菜を届けてくださっているのか、恥ずかしながら想像する機会もありませんでした。
今後もお伺いして、ぜひ皆さまのお手伝いをさせていただければと思います。
地域と若者が出会うことで、新しい担い手が生まれる


単に「観光したい」のではなく、その土地の人と出会い、地域の仕事に触れ、自分も何かを担ってみたい。
そのような潜在層が、体験を通じて地域との関係を深め、関係人口として、さらには地域の担い手として関わっていく可能性があります。
ふるさと住民登録制度は、こうした一人ひとりの関わりを可視化し、地域との継続的な関係を育てていくための仕組みです。
今回の甲州市での取り組みは、制度の先にある「人と地域の関係性」を具体的に感じる機会となりました。
当機構は、若者と地域をつなぐ実践機会をつくっていきます!
当機構では、これまでも若者の挑戦機会をつくり、地域・企業・自治体と接続する取り組みを行ってきました。
地域には、まだ知られていない魅力があります。
同時に、担い手不足や後継者不足など、現場で向き合わなければならない課題もあります。
その課題に、若者が学びながら関わること。
地域の方々と出会い、実際に手を動かし、自分の役割を見つけていくこと。
その一つひとつが、これからの地域づくりにつながっていくと考えています。
今回の甲州市でのモニターを第一歩として、今後もユースキャリア教育機構は、若者が地域の未来に関わる実践機会をつくってまいります。



