なぜ自己実現を考え始める高校生が増えているのか?【Youth up program】

こんにちは!
塾の先生、家庭教師として働いていた大川です。

最近、自分よりも若い世代の人と関わっていく中で、将来について考え行動している人達が増えてきているなと感じる機会が増えてきました。

それこそ、高校生の内から起業している人の話などを聞いたことがある人もいるのではないでしょうか?

僕は、2001年生まれの世代ですが、自分が高校生の時”起業”という言葉は聞いたこともありませんでしたし、将来について考えるといっても大学どこ入ろうかくらいでした。

今回は、なぜ自己実現を考え始める高校生が増えているのか?について考え理解を深め、自分よりも若い世代の脅威を感じられるものにしていければと思います!

2022年4月に高校の学校指導要領が変化した

学校の指導要領は、約10年ごとに改訂がされることが多く2022年が丁度変更の時期と被ったため、改訂される運びとなりました。

以下に改訂された内容について一部記載しておきます。

■国語について
・国語総合、現代文A、現代文B、古典A、古典Bが廃止。
・代わりに、現代の国語、言語文化、論理国語、文学国語、古典探究が新設される。

■数学について
・前回の改訂で無くなった数学Cが復活する。
・復活した数学Cには、今まで数学Bで学んでいたベクトルや数学Ⅲで学んでいた複素数平面などが移行する。

■社会について
・世界史A、世界史B、日本史A、日本史B、地理A、地理Bの区分の変更。
・新たに、歴史総合、世界史探究、日本史探究、地理総合、地理探究に変化する。

■外国語について
・文法中心から脱却し実用性のある外国語力を身に着ける方針に変更。
・授業内容がコミュニケーション中心に変化していく。

■総合学習について
・総合的な学習の時間から、総合的な探究の時間に変更。
・教科の枠を超え学びながらも、自分が探究したいものを発見し形にするまでの過程を実践する内容に変化。

2022年度から始まる高校の学習指導要領・改訂案を解説 – 教育のはなし (inc-reliance.jp)
新学習指導要領の改訂のポイントと学習評価(高等学校 総合的な探究の時間) (nits.go.jp)

改訂の中で特に自己実現と関連性のある変更は、総合学習の変化です。

従来の総合学習ではあまり実施されていなかった、自己について考える授業の導入ややりたいことへの実践を推進する授業内容に改訂されました。

結果として、授業内で自分を見つめなおす機会が増えたため、自己実現やキャリア設計を考え始める高校生も同時に増え始めたのではないかと思われます。

キャリア教育に効果的なPBL型授業とは?

Youthメンバーと都立千早高校の学生さんたち

総合学習の指導要領の変化に伴い導入され始めたのが、PBL(Project Based Learning)型授業です。

PBL型授業とは、日本語で『問題解決型学習』とされる勉強手法で、生徒が自ら問題を見つけ、見つけた問題を解決する能力を身に着ける学習方法です。

PBL型授業の流れは以下のような流れで実施されます。

PBL型授業の流れ

  1. 生徒自身が問題を設定する。
  2. それぞれが設定した問題をグループで話し合いどの問題をどのように解決するかを考える。
  3. 出した解決策に必要な情報や知識を収集しデータを整理して課題解決を実施する。
  4. 実施した結果を発表し、振り返りを行う。

このようにPBL型授業は、改訂された総合学習の指導方針と相性が良いため導入され始めました。

また、キャリアを構築していく中で問題を発見し解決する流れは欠かせない基礎能力でもあります。

そのため、キャリア教育という側面でもPBL型授業は相性が良いワークショップとなっています。

Youthのキャリア教育事業でも、PBL型授業を取り入れている

東京都立千早高校でのPBL授業の様子

ユースキャリア教育機構所属のプロジェクト、Youthが行っているキャリア教育事業でもPBL型授業を取り入れています。

Youthでは、東京都立千早高校を初めとしPBL型授業を用いたキャリア教育を行っており、やりたいことの見つけ方やビジネスとして形作る方法をメンターとして教えています。

Youthの他の活動や、運営陣が何をどんな思いでやっているかについては以下の関連記事を読んでみて下さい!

Youthの活動詳細はこちらをチェック!
Youthの夏合宿の様子はこちらをチェック!

Youthがキャリア教育事業に取り組んでいる理由とは?

私立新渡戸文化学園でのPBL授業の様子

ここで、実際にYouthでキャリア教育事業をメインで行っている長谷川 泰さんと久保寺 康介さんにキャリア事業に取り組んでいる背景や理由についてインタビュー形式で紹介していこうと思います。

プロフィール

長谷川 泰(はせがわ ゆたか)
24歳
立教大学 理学部 化学科 ⇒ 大手人材系企業で新規事業立ち上げ。

【Youthでの活動】
学校と連携した教育のパッケージング事業
都立千早高校でのPBL型授業のメンター
学校を初めとした法人への営業設計・統括

プロフィール

久保寺 康介(くぼてら こうすけ)
23歳
東京都立大学 大学院 理学研究科 数理科学専攻 博士前期課程 1年生 ⇒ コンサルティング会社への就職予定。

【Youthでの活動】
学校と連携した教育のパッケージング事業の推進
都立千早高校でのPBL型授業の統括
学校を初めとした法人への営業活動

大川

ゆたかさん、久保寺さん、初めまして!

本日はよろしくお願いしますー!!

ゆたか

よろしくお願いします!

久保寺

よろしくお願いします。

大川

早速ですが、なぜYouthはキャリア教育事業を取り組んでいるのですか?

ゆたか

一番の理由は、将来自分で何か教育系の事業を行いたい、教育系企業を起業したいという人達が集まったYouthにおいて最高のワークだからです。

Youthメンバーは、なぜ教育に携わりたいのかという想いは違いますが、公教育とは違った側面で日本教育を変えていきたいと本気で思っている人達なので、自分のキャリアを具体的なものにするには最高のアウトプット場所だと考えています。

大川

なるほど!!

ちなみに、ゆたかさんはなぜ教育事業に携わりたいと考えているのですか?

ゆたか

きっかけは中学二年生の頃にお世話になっていた恩師の方がいるんだけど、当時の自分からするとその方と同じ教師という立場では教育する上で与える影響力で勝てないと思ったんだよね。

だから教師ではなく、大学まで文科省に入ることが目標でずっと勉強をしていたんだけど、社会を知らない自分が文科省に入って教育をするよりも、社会にでた自分がビジネスとして教育に携われた方が与えられる影響は大きいと考えついてさ。。。

だから、歴代のYouthリーダーの方々が残してくれた教育事業に専念していく中で、将来恩師の方を超えられるような影響力を身に着けたいと思い、教育事業に取り組んでいます!

大川

ありがとうございます!

久保寺さんも、なぜ教育事業に取り組んでいるのかについてお伺いしてもよろしいですか?

久保寺

了解です!!

自分が教育事業に取り組んでいる理由は、幅広く教育に携わりたいと考えているからです。

大学生になるまで、自分は教員志望でずっと進路を選択してきました。

しかし、いざ教員になろうと努力し教員免許を取得した時に感じたことは、教員は社会について生徒に教えることが出来ないということでした。

学校教育で携わる多くの生徒は社会に出ていくのに対し、社会を経験しない大人である自分は生徒たちに勉強しか教えることが出来ないなと。。。

なので、自分は教員として勉強を教えるだけでなく、教育事業という切り口から教育に携わることで勉強以外の範囲でも携わっていきたいと考えているので、教育事業を精一杯取り組んでいます!

大川

なるほど、確かに教育に携わる方法は教員だけではないですからね。

教育に携わる選択肢の一つに教育事業という物があるとキャリア選択に幅を効かすことが出来るので、話を聞いていてYouthは公教育ではない形で教育に携わりたい方にはとっておきの環境だということが分かりました。

大川

続いてゆたかさんにお聞きしたいのですが、キャリア教育事業を推進する立場として学校教育に対し感じていることは何かありますか?

ゆたか

個人的には、学校という存在を社会にどんどん開いていって欲しいと考えています。

自分は幸運な事にも、学校の中で恩師と巡り合うことが出来たので、将来何をして生きていきたいかが早い段階から明確になっていました。

しかし、将来何をしていきたいかが明確でない学生も多いと思います。

なので、学校側が社会に対しオープンになり、学生が様々な大人達と出会うことで、各々のロールモデルとなる人物を見つけていって欲しいと思います!

大川

確かに、僕も将来何をしたいかはユースキャリア教育機構に入るまでは見当もつきませんでした。

しかし、ユースキャリア教育機構で活発に行動しているカッコいい大人の姿や一緒に努力する仲間に囲まれる過程で自分も将来何をしていきたいかが少しづつ明確になってきました。

なので、学校という場所が将来何をしていきたいかをもっと見つけられる場所になったら素敵だなと聞いていて感じました!!

大川

続いて久保寺さんにお聞きしたいのですが、実際に中高生にキャリア教育をしていく中で生徒に対し何を一番に伝えたいと考えていますか?

久保寺

最も伝えたいことは、社会に出ても勝ち進んでいける強みやアイデンティティをいち早く見つける活動をして欲しいということです。

高校生までは、勉強や部活動など既に与えられたものの中で活躍していけばよいだけでした。

しかし大学生になると、多くの選択肢から何をしないといけないかを自分の意思で選択して努力しないといけません。

また、自分には合っていないものを選択してしまうと、やる気が続かなかったり、やり続けていても成果が出ないことも普通にあります。

なので、『自分が活躍できるものの範囲で何をするべきか』これをいち早く見つけて伸ばすための活動を早くからして欲しいと思っています。

大川

確かに、早い段階から何をしたいかが明確であれば、やりたい活動に対して多くの時間やコストを割くことが出来ますからね。

キャリア形成をしていく中でもスタートダッシュはかなり重要だと身をもって感じています(笑)

本日はインタビューを受けて頂きありがとうございました!!

現在、Youthが行っている教育事業『Youth up Program』は拡大期を迎えていて、これから提携する学校法人もどんどん増えていく予定です。

そのため、公教育とは違った観点で教育に携わりたい人はぜひ一度Youthの方とお話しして、教育に対してどのように携わっていきたいかの答えを出して頂きたいと思います!!

Youthのことをもっと知りたい方はこちら!

Youthについて

Youthは、戦友であり続けるをビジョンに、教育事業をメインに様々な事業展開をして活動しています。

合計参加メンバーは40人以上と多く、自分で何かを成し遂げたいと熱量高く行動している学生や社会人が参加しています。

そのため、教育事業に携わりたい人から何をするべきか分かっていないけど何かしたいと考えている方におすすめのプロジェクトになっています。

将来に対し、本気で活動したいと考えている人しか所属していませんので、熱量の高い環境が欲しいという方はぜひお気軽にご連絡ください!