AIと共に未来を切り拓く挑戦の舞台 Salesforce にてAIビジネスコンテスト本選を開催!

「U22 AIビジネスコンテスト」決勝大会が、2025年8月29日、東京・丸の内のセールスフォース・ジャパンにて行われました!

全国から選抜された7名の学生ファイナリストが、AIに関する知識・経験と、自らの原体験や想いを元にしたプランを作成し、AIを活用した社会課題解決のビジネスプランを発表しました。

背景と基調メッセージ

生成AIが急速に普及する一方で、「便利な代行ツール」にとどまる危うさも指摘されています。本コンテストは、その先の可能性を次世代に託す試みです。

冒頭では、Salesforce専務執行役員エンタープライズ営業第二統括本部統括本部長(製造・自動車・エネルギー・関西担当)の森田青志様からお話がありました。

本戦のプレゼンテーション

  • 西 彩希さん:「Next You」
     最初に登壇した西彩希さんは、自己理解支援アプリ「Next You」を発表。伴走型AIエージェントがユーザーの悩みに寄り添い、自分の強みや方向性を整理できる仕組みについて発表されました。「同じ苦しみを抱える人を支えたい」という原体験に基づいた設計が評価され、教育や企業研修への展開可能性も伝えていました。
  • 出浦 梨玖さん:「ShuSen」
     出浦梨玖さんは、日本酒離れに挑む「ShuSen」を紹介。AIがユーザーに最適な銘柄を提案し、消費データを酒蔵にフィードバックすることで伝統産業の活性化を狙う。文化とテクノロジーをつなぐ新鮮な発想を発表されていました。
  • 白石 大起さん:「LIFE SHIFT ACADEMY」
     白石大起さんは、AI自己理解塾「LIFE SHIFT ACADEMY」を提案。高校生が自己理解と思考力を深められる教育プログラムで、AIが自分史や価値観の整理を支援し、「キャリア解像度スコア」で成長を可視化する仕組みを考案。「キャリア迷子をゼロにする」というビジョンを発表されていました。
  • 森川 慎太郎さん:「マネクト」
     森川慎太郎さんは、観光DXサービス「マネクト」を発表。AI観光ルート提案やデジタルパスポートで旅行者の回遊性を高め、地域と若者を結びつける。地域活性化と人材育成を同時に促すプランとなっていました。
  • 林 優妃さん:「薬膳×AIフェムテック」
     林優妃さんは、「薬膳×AIフェムテック」をテーマに女性特有の不調に寄り添うサービスを発表。AIが体調データを基に薬膳や生活改善を提案し、自身の体験を涙ながらに語っていました。
  • 田谷 駿治さん:「AIスタディ,アイスタ」
     田谷駿治さんは、学習支援サービス「AIスタディ,アイスタ」を紹介。受験生の「解説の解説が欲しい」という声を出発点に、AIチューターが個別最適化された学習を提供。価格設計やPoC実績も提示されていました。
  • 竹内 美月さん:「眠る楽器を子どもへ」
     最後に登壇した竹内美月さんは、「眠る楽器を子どもへ」という楽器シェアリングモデルを発表。家庭で使われなくなった楽器を集めて子どもたちに届ける仕組みで、唯一PLを提示し収益モデルを数字で裏付けていました。

結果発表

  • 最優秀賞:林 優妃(薬膳×AIフェムテック)
  • 優秀賞:竹内 美月(眠る楽器を子どもへ)
  • 奨励賞:田谷 駿治(AIスタディ)

審査員総括

宇野審査員は最後にこう総括しました。

「今回の経験で得られた喜びや学び、あるいは悔しさを、ただの思い出で終わらせず、必ず翌日のTo Doに落とし込み、行動に変えてほしい。

多くの人は『昨日は良かった』で終わらせてしまうが、それでは成長につながらない。学びや感情を具体的なアクションに繋げてこそ血肉になる。

ビジネスの世界では止まることは許されません。今日が終わりではなく、ここからが本当の始まりです。挑戦を続け、走り続けてください。」

参加者の声

アンケートでは総合満足度4.6/5と高評価となりました。

同世代が資金調達まで進めている姿に勇気をもらいました(早稲田大学1年生/満足度5)

同世代のレベルの高さに大きな学びを得ました(実践女子学園高等学校2年生/満足度5)

心を動かされる想いに出会えました(青山学院大学2年生/満足度5)

Salesforce社員様からのフィードバック

競合の調査も念入りにできてたのがよかった。あとハードとアプリの連携や、次の製品の活用、収益モデルも想定されててよかった!プレゼンもすごく上手で引き込まれました。

発表おつかれさまでした!高校生でトップバッターということで緊張もすごくされたかと思います。基本的に質問への応答に対し、感謝を述べ、かつ、自分の体験をもとにはっきり意見を伝えるということができていてとても素晴らしいと思いました。

全体的にビジネス化するとなったときに お金を生み出すロジックが伸びしろかなと思いました。課題の設定の仕方もいろいろな課題がある中で、お金につながりそうなものは何か?という観点で絞ってみる、または視点を変えてみるとマネタイズも考えやすいかもしれないですね。すばらしい発表ありがとうございました