この記事にたどり着いた方の中には、将来不安から何かをなしとげたいと感じて、起業に挑戦しようと思ってみたけど何も分からない。、起業を目指している人やすでに起業している人の話を聞きたい。
そこで本記事は起業を目指す学生のために、学生起業イベントの詳細を解説しながら、学生起業イベントに行くメリット・デメリット、そしておすすめの学生起業イベントまでご紹介します。
学生起業イベントの代表的な4パターン

学生向けの起業イベントとは、大学生や大学院生などを対象に、起業のアイデア出し・実践・発表・支援までを学べるイベントです。最近では、文系理系を問わず、あらゆる分野の学生がこれらのイベントに参加しており、「起業をキャリアの一つの選択肢」として捉える若者が急増しています。
現在様々なイベントの形式があり、どのようなイベント形式があるかご紹介していきます!
パターン1.ビジネスコンテスト(ピッチイベント)
ビジネスコンテストは、自分が考えたビジネスプランやアイデアを、審査員や観客の前で発表し、評価を受けるイベントです。一般的に「ピッチイベント」とも呼ばれ、限られた持ち時間の中で、自分のビジネスの強みや可能性をわかりやすく伝えるスキルが問われます。優勝者には、賞金や活動支援金が贈られることも多く、実際に事業を始める際の資金として活用できるケースもあります。
また、審査員として起業家や投資家が参加していることも多いため、事業へのフィードバックが直接もらえるのも大きな魅力。さらに、コンテストをきっかけにスポンサーやメンターとつながれることもあり、実践的な学びと人脈の獲得が同時に叶う貴重な機会です。
パターン2.起業家による講演・セミナー
起業家による講演やセミナーは、実際にビジネスの最前線で活躍している経営者やスタートアップ支援者から、直接リアルな話を聞ける場です。テーマは多岐にわたり、創業エピソードから失敗談、資金調達のコツ、マーケティングの手法、組織マネジメントまで幅広く学べます。教科書では学べない“生きた知識”が得られることが最大の特徴であり、将来起業を考えている人はもちろん、今すぐ起業する予定がない人にとっても、多くの気づきを得られるでしょう。講演終了後に質疑応答やネットワーキングの時間が設けられることも多く、登壇者に直接質問できる貴重なチャンスもあります。
パターン3.ブートキャンプ形式の短期集中プログラム
ブートキャンプは、数日間から1か月程度の短期間で、ビジネスアイデアの立案から実践までを一気に学び、体験できる集中型のプログラムです。国内外の大学・企業・自治体などが主催することもあり、起業家マインドの醸成や実践的なスキル習得を目的としています。
プログラムの中では、チームを組んでの事業計画づくり、実際のユーザーへのヒアリング、プロトタイプ開発、最終ピッチ発表などが行われることが一般的。短期間で圧倒的に成長できる環境であり、終了後には大きな達成感と自信が得られます。特に、本気で起業にチャレンジしたい学生には最適な経験です。
パターン4.アイデアソン・ワークショップ
アイデアソンやワークショップは、特定のテーマに沿って、参加者同士で自由にアイデアを出し合い、議論しながら形にしていくイベントです。1日〜数日程度で行われることが多く、柔軟な発想力やチームでの課題解決力を高める場として人気があります。
イベントの最後には、チームごとにプレゼンを行い、アイデアを発表するケースも多く、実践的なコミュニケーション力やプレゼンスキルも鍛えられます。他の参加者とフラットに意見交換できることから、新しい価値観や視点に触れられることも大きな魅力です。「起業に興味はあるけど、何から始めればいいか分からない」という人でも、気軽に参加しやすいのが特徴です。
学生起業イベントに参加する4つのメリット
最近では起業を目指している学生さん達がたくさんの学生起業イベントに足を運んでいます。ここでは、学生起業イベントに行くメリットを解説していきます。
メリット1.志の高い仲間との出会いがある
メリットの一つが、「同じ志を持つ仲間との出会い」です。大学生活の中で起業に興味を持っている人は少数派かもしれませんが、起業イベントに来ている人たちは、何かしらの課題意識やアイデア、そして挑戦したいという思いを持って参加しています。
そんな人たちと出会い、意見を交わすことで、自分一人では思いつかない視点に気づいたり、将来のビジネスパートナーと出会えたりする可能性も高まります。
メリット2.自分のアイデアを磨ける
学生起業イベントにはたくさんの有名な起業家さんだったり、大手起業の社会人が参加していることがあります。そこで、自分の考えているアイディアを壁打ちしたり、相談することによってそのアイディアが実現可能なものなのかを判断することができます。
また、イベントによってはプロのメンターによる指導を受けられるため、「自分の考えに自信がない」と思っている方でも安心して参加できます。
メリット3.実践的な知識とノウハウが得られる
起業の知識について学ぼうとすると、本や動画、SNSなど様々な媒体で調べることができます。しかし、たくさんの情報が飛び交う時代なので、どの情報が本当なのか、何から始めたらいいかなど自分の判断では決められないことがあります。
学生起業イベントにはたくさんの有名な起業家さんだったり、大手起業の社会人が参加しているので資金調達の手法、チームビルディング、事業計画の立て方、顧客開拓の戦略など、起業に必要な要素を総合的に学べます。
講演やワークショップを通じて、第一線で活躍する起業家や専門家の「生の声」を聞けるのは貴重な機会です。
メリット4.投資家や支援者との接点ができる
起業イベントの中には、ビジネスコンテストやピッチイベントがあります。、ビジネスコンテストやピッチイベントでは審査員として投資家やベンチャーキャピタルの方が参加していることもあります。その中で、優勝したり、名を残すことができると投資家やベンチャーキャピタルの方の目に留まり事業への関心を持ってもらえることもあります。
また実際に、イベント参加をきっかけに出資やメディア掲載、起業支援に繋がるケースもあります。
学生起業イベントに行く3つのデメリット

最近では起業を目指している学生さん達がたくさんの学生起業イベントに足を運んでいます。しかし、イベント参加にはメリットだけではなく注意しておくべき点も存在します。ここえは学生起業イベントに行くデメリットを解説していきます。
デメリット1.イベントの質にばらつきがある
起業イベントは、大学や行政が主催するものから、民間の小規模な団体が運営するものまで多岐にわたります。そのため、内容の質や充実度には大きな差があります。
例えば、事前にアナウンスされていたテーマと実際の内容がかけ離れていたり、講師やゲストスピーカーの話が抽象的で具体性に欠けたりするケースもあります。また、参加者同士の議論や交流があまり促されず、一方的な情報提供で終わってしまうイベントもあります。
中には、参加者を集めてから有料講座や高額な教材を販売することを目的とした、営利色の強いイベントも存在します。こうしたイベントは、学生にとって有益な学びの場とは言えません。
デメリット2.時間や費用の負担がある
起業イベントに参加する際には、時間的・金銭的コストが発生する場合があります。特に地方開催の合宿型イベントや、複数日にわたる研修型のプログラムでは、以下のような負担がかかることがあります。
- 参加費(プログラムによっては数万円)
- 交通費(遠方の場合は往復の新幹線代など)
- 宿泊費(合宿形式の場合、宿泊が必須となるケースも)
これらは学生にとっては大きな出費になる可能性があるため、予算の確認と、費用対効果の判断が必要です。
また、授業やアルバイトとの両立も考えなければなりません。特にテスト期間や学期末と重なるイベントは、学業に影響を及ぼす可能性もあるため、スケジュール管理が重要です。
デメリット3.成果は自分次第
どれだけ有名な起業イベントに参加しても、「参加するだけで結果が出る」わけではありません。最も重要なのは、イベントで得た学びや人脈をその後どう活かすかという点です。
例えば、イベントに参加して「楽しかった」「すごい人がたくさんいた」と感じても、そこで満足してしまっては、成長にはつながりません。
そこで学んだものを自分の力で行動に移す必要があります。成果を出せるかどうかは、自分の行動次第です。起業という世界では、「考えること」よりも「行動すること」が圧倒的に重視されます。イベントはその“きっかけ”にすぎません。そこからどう動くかが、成果を左右する分かれ道となります。
おすすめの学生起業イベント5選

「起業に興味はあるけど、何から始めればいいのかわからない…」
そんな大学生におすすめなのが、起業イベントへの参加です。実践的な経験やリアルな知識が得られるうえ、仲間やメンターとの出会いにもつながります。
今回は、大学生でも参加しやすく、内容が充実している注目の起業イベントを5つご紹介します。
イベント1.Last One Dreaming
東京都主催の学生・若者向けビジネスコンテスト。
400文字のアイデアからエントリーできる敷居の低さと、選考通過後に約4か月間のメンタリング付き起業支援プログラムが受けられるのが特徴です。
対象 | U15〜39歳(都内での起業を目指す方) |
開催時期 | 毎年5月〜11月(決勝は秋) |
場所 | 東京(オンライン対応あり) |
参加費 | 無料 |
特徴 | 起業初心者OK、賞金300万円+創業支援金あり |
ポイント | 同世代起業家との出会い、実践的なメンタリング |
イベント2.Next START-UP
2時間で起業体験ができる超実践型のワークショップ。
ボードゲーム「モノポリー」を使って、戦略・投資・交渉を体感。起業の意思決定をシミュレーションしながら学べます
対象 | 起業に興味のある大学生・若手社会人 |
開催時期 | 毎週金曜日(東京・大阪) |
場所 | 新宿・大阪(対面のみ) |
参加費 | 無料 |
特徴 | ゲーム形式/アウトプット重視 |
ポイント | 経営の勘所を安全に体験、仲間や先輩起業家と出会える |
イベント3.Startup Hub Tokyo
東京都が運営する創業支援拠点。
イベント・セミナー・相談窓口・コワーキングスペースが無料で利用でき、起業前の学びやネットワーク形成に最適です。
対象 | 起業に関心がある学生・社会人(誰でもOK |
開催時期 | 通年(ほぼ毎日イベントあり) |
場所 | 丸の内/多摩センター(オンライン参加も可) |
参加費 | 無料(登録制) |
特徴 | 公共運営で安心、自由に出入り可能 |
ポイント | 起業初心者に優しい環境、幅広い学びと人脈が手に入る |
イベント4.TORYUMON(登竜門)
25歳以下のための大型スタートアップイベント。
起業家・投資家・学生が一堂に会するカンファレンス形式のイベントで、ピッチコンテストやVCリバースピッチなど学びと出会いの場が詰まっています。
対象 | U25世代(大学生・起業志望者) |
開催時期 | 年2回(2025年は6月開催) |
場所 | 東京/福岡(オフライン) |
参加費 | 無料(要事前申込) |
特徴 | 大規模イベント、起業家登壇多数 |
ポイント | リアルな刺激、全国から志高い学生が集う |
イベント5.武者修行プログラム
ベトナムなど海外現地で実施される短期ビジネス実践型インターン。
2週間の実地研修で、リアルな事業立案・実行・プレゼンを体験。起業やリーダーシップに必要な力が身につきます。
対象 | 全国の大学生(学年・英語力不問) |
開催時期 | 春休み/夏休み(2週間) |
場所 | ベトナムなど海外(または地方) |
参加費 | 30〜50万円程度(奨学金あり) |
特徴 | 超実践/現地でビジネス |
ポイント | 海外ビジネス力、行動力、自信がつく |
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