この記事にたどり着いた方には将来何かをなしとげたいと感じて、起業に挑戦しようと思ってみたけど方法が分からない。実際に起業している人の話を聞きたい。そんな学生に対して本記事は学生起業団体を解説しながら、学生団体のメリット・デメリット、そしておすすめの起業学生団体をご紹介します
起業を支援する学生団体とは?

「起業に興味があるけど、何から始めていいかわからない」「アイデアはあるけど、仲間がいない」そんな悩みを持つ大学生にとって、頼れる存在となるのが起業を支援する学生団体です。
学生団体とは、大学生やメンターの起業家が主体となり、ビジネスのアイデア創出から実践までを行うコミュニティ。単なるサークルやゼミと異なり、事業立ち上げに向けて本格的に活動するのが特徴です。
具体的には、資本主義社会の理解、企画・団体の設計と実施、ビジネスコンテストの運営、合宿や交流会など、仲間と高め合う機会など起業をするためにたくさんの活動を行っております。学生団体は「学ぶ場」であり「挑戦の場」でもあります。
起業を支援する学生団体のメリット3選

大学生が起業を目指すうえで、最も大きな障壁は「環境がないこと」です。
部活動のように、同じ目標に向かって切磋琢磨できる友達と一緒にやったり、先輩やコーチのように教えてくれる人は周りにはほとんどいません。
また、アイデアがあっても形にするスキルや仲間がいなかったり、相談できる人がいなかったり、そもそも起業家に出会う機会すらないという声は少なくありません。
そこで、重要な役割を果たすのが起業を支援する学生団体です。
このセクションでは、学生団体に参加することで得られる具体的な3つのメリットを詳しく解説します。
メリット1.人脈が広がる
どんなに優れたアイデアがあっても、それを実現できるのは「人」つまりチームです。
学生団体に参加することで、自然と人とのつながりがが生まれます。どんな人との出会いがあるかを具体的に紹介していきますしていきます。
まずは、同じ志を持つ学生たちとの出会いです。彼らとともにチームを組み、ゼロからプロジェクトを立ち上げることができます。「ひとりで起業」は可能かもしれませんが、「仲間と起業」することで、学びや成長スピードは桁違いになります。
次に、卒業生とのつながりです。過去にその団体から実際に起業した先輩や、スタートアップで働くOG・OBから、リアルな体験談や進路のヒントをもらうことができます。就活や資金調達における実践的なアドバイスも得られるため、進路に迷っている学生にも有益です。
そして最後に、投資家やVCとの接点。学生団体によっては、ベンチャーキャピタルやエンジェル投資家が関わるピッチイベントが開催され、ビジネスモデルに対するフィードバックや出資のチャンスも得られます。
このように、1人ではできなかったことが仲間となら可能になります。それが、起業 学生団体に所属する最大のメリットです。
メリット2.実際に起業している方のアドバイスが得られる
起業の世界では、「何をやるか」よりも、「どうやるか」の方がはるかに重要です。
どれだけユニークなアイデアを持っていたとしても、それが本当にビジネスとして成立するかどうかは、学生の能力や知識だけで判断するのが難しいケースがほとんどです。その点、学生団体には、経験豊富な有識者から直接アドバイスを受けられる環境が整っています。
たとえば、現役経営者やスタートアップ創業者などが学生のメンターとなり、1on1の壁打ちミーティングを実施。
事業の方向性や顧客戦略、チーム体制の設計など、実践的な視点から具体的なフィードバックがもらえます。加えて、財務・法務・広報といった専門分野のプロを招いたレビュー会(チェック&アドバイスの会)が定期的に開催され、起業初期にありがちなトラブルや見落としを未然に防ぐことができます。
さらに、多くの団体ではピッチイベント(ビジネスアイデア発表会)が行われており、その場で投資家や起業経験者から直接評価と改善点を教えてもらえるのも大きな特徴です。
メリット3.実践的なスキルが身につく
大学生が「起業」という言葉を聞いて、何をすればいいか分かる人はほとんどいないと思います。しかし学生団体に所属する最大のメリットのひとつは、実践を通して実践的なスキルが身につくことです。
たとえば、イベントを一から企画する際には、「誰に」「何を」「どう届けるか?」という設計から始まり、集客導線、広報活動、スピーカー調整、当日の進行まで、様々なタスクを自分たちで分担して遂行します。この中で鍛えられるのが、企画力と実行力にあたります。SNSやチラシを使った告知にも挑戦することで、広報・マーケティングのスキルが磨かれます。どんな見せ方をすれば興味を引けるのか、どの媒体がどんな層に届くのかを検証しながら改善していく過程は、まさにマーケの現場そのものです。顧客より顧客のこのと知らないといけないので、実際に顧客を見つけて話してインプットしたりもします。また、フォロワーの増減や投稿の反応から結果を測定する力も自然と身についていきます。
つまり、学生団体は「学ぶ場」であると同時に、「実践する場」であり、「試行錯誤して成長できる場」でもあるのです。
おすすめの起業支援 学生団体8選

起業を志す学生にとって、最も大きな壁は「環境」です。アイデアや意欲があっても、共に挑戦できる仲間やリアルな情報がなければ、前に進むことは難しいです。
学生団体はビジネスの基礎を学べるだけでなく、実際に動いて“経験値”を積むこともできます。近年起業したい人向けの学生団体は日本全国に広がりつつあります。今回はその中でも、一般教育機構主体の起業団体と大学主体の起業団体をご紹介します。
一般教育機構主体の起業団体4選
一般教育機構が主体となって運営する起業団体は実践的な起業スキルの習得に特化しており、現役起業家による指導やリアルなビジネスの場を通じて、即戦力としての力を磨けるのが特徴です。
その中でも、特に注目すべき起業団体を4つご紹介します
① ユースキャリア教育機構
全国から約350名以上の学生や若手社会人が参加するコミュニティ。動画コンテンツによるビジネス学習、チームでのプロジェクト実践、ビジネスアイデアの壁打ちやマネジメント体験など、机上の知識だけではなく「行動を通じた学び」が重視されています。
実際にこのコミュニティから40社以上のスタートアップが生まれており、本気で挑戦する仲間と共に成長できる環境が整っています。
また、東京都内にあるこのシェアハウスは、起業を志す若者が集まり、共に生活しながら刺激を受け合う住まいです。月額3.5万円という低価格で入居でき、住むこと自体が“学び”になる設計になっています。挑戦する若者にとって、家賃や人脈といったハードルを乗り越えるための心強い後押しです。
学生インターンや新卒採用支援にとどまらず、フリーランスやスタートアップ人材としてのキャリア選択もサポート。目指す将来に向けて、就活に縛られない“納得感のあるキャリア”を選ぶための道筋を共に描いていきます。
② GUide
「机上の学びで終わらせない」をコンセプトに、学生自身がプロジェクトを立ち上げ、実行し、振り返るまでを一貫して経験できる団体です。
注目すべきは、企業や地域と連携した本格的な活動です。たとえば、蒲田商店街や大田区と協力し、地域イベントを学生主導で企画・運営。また「POP UP CAMPUS」では、大学の講義時間に企業の実課題に挑戦するという、非常に実践的な授業を実現しています。
さらに、活動成果を「キャリアパスポート」として可視化する仕組みもあり、就職活動や将来の進路選択においてもアピール材料となるのは大きなポイントです。
「まずは手を動かしてみたい」「社会と関わりながら挑戦したい」という学生にとって、GUideは理想的なスタート地点になるでしょう。
③ WILLFU STARTUP ACADEMY
本気で起業したい学生におすすめなのが、WILLFU STARTUP ACADEMY(ウィルフ)です。ここでは、3ヶ月という短期間で実際に“売上を生む”ことをゴールに、実践的な起業スキルを学ぶことができます。
特徴的なのは、「とにかくやる」ことが前提になっている点です。アイデアを考えるだけでなく、顧客にインタビューし、商品をつくり、販売し、結果を振り返る――その全プロセスを実際にやってみることで、成功も失敗も肌で学びます。
メンタリング体制も充実しており、現役の経営者や起業経験者からのレビューやアドバイスが、毎週のように得られます。「ガチでやるからこそ、確実に成長できる」。そんな環境を求めて、全国から意識の高い学生が集まっています
④ 本田圭佑の学生ファンド「KSK Mafia」
大学外にも注目すべき支援が存在します。その一つが、サッカー元日本代表の本田圭佑氏が設立した学生起業家向け投資ファンド「KSK Mafia」です。
このファンドは、世界中から選ばれた学生投資家が、未来の起業家に出資するという先進的な仕組みで、単なる資金提供にとどまらず、コミュニティとしての価値も持ち合わせています。
「学生こそが、世界を変える可能性を持っている」そんな本田氏の想いが詰まったKSK Mafiaは、次世代の学生起業家にとって強力なエンジンとなっています。
大学主体の起業団体4選
① 早稲田大学ベンチャー稲門会
2014年に設立された早稲田大学ベンチャー稲門会は、起業家・経営者として活躍する早稲田大学卒業生によるネットワーク型コミュニティです。
入会資格が「代表取締役かつ創業メンバー」に限られるなど、他大学には見られないハイレベルな起業家集団であり、企業PRや資金調達における支援機会、経営者同士のリアルなつながりを提供しています。最大の特徴はその規模と層の厚さ。
日本を代表する上場企業の創業者やベンチャーキャピタル関係者も在籍しており、若手起業家にとっては「未来の自分に会える場」ともいえる存在です。
② 立命館大学 RIMIX
RIMIX(Ritsumeikan Impact-Makers Inter X Platform)は、2019年に誕生した立命館大学の社会起業家育成プラットフォーム。
この団体がユニークなのは、小学生から大学院生までを対象にした“全学的な起業教育”を展開している点です。
たとえば、小学生には「社会課題に触れる探究学習」、大学生には「ピッチイベント」「ビジネスアイデアコンテスト」「社会人メンターとの協働」など、多層的なプログラムが整備されています。
さらに、企業と連携した実証実験や、学内起業ファンドによる出資支援も受けられ、立命館に在学していること自体が“起業の近道”となる仕組みが確立されています。
③上智大学 Sophia Start-up Club
Sophia Start-up Club(上智大学)は、2021年のコロナ禍に発足した起業サークルで、現在では100名を超える規模にまで拡大しています。
起業を目指す学生同士が集まり、勉強会や交流会、実践型のプロジェクトに取り組むなど、活動は多岐にわたります。特に、起業家や社会人とのネットワーキングに力を入れており、「外とつながる」経験が豊富に得られる環境です。
コロナ禍で孤独を感じやすかった時期にこそ、「仲間と挑戦する意味」を再認識させてくれる存在となり、今では上智大学の起業文化の核となっています
④東京大学起業サークルTNK
東京大学起業サークルTNKは、2005年創設以来、国内最大級と称される選抜制コミュニティです。毎年100名以上からの応募から20~30名を選抜し、ビジネスアイデア創出・マーケティング勉強会・プロジェクト実践などを通じて、実践的な起業家教育を展開しています 最も際立つのはその成果実績です。
過去にはIPOや億円単位のイグジット(EXIT)を果たした企業が複数輩出され、“PayPalマフィア”に倣う起業集団の形成を目指しています。また、起業家やDeepTech業界との交流、AIビジネス診断など先端テクノロジーを活かした取り組みも進めています。
学生団体で起業を学ぶなら、ユースキャリア教育機構へ

これまで、大学内外のさまざまな起業学生団体を紹介してきましたが、「どこから始めればいいかわからない」「自分に合った環境が見つからない」と感じた方にこそおすすめしたいのが、ユースキャリア教育機構です。
ユースキャリア教育機構は、29歳以下の学生・若手社会人を対象とした実践型のキャリア&起業支援団体で、全国から集まる仲間とともに、リアルな挑戦ができる場が整っています。起業体験プログラム、ビジネスの壁打ち、ピッチイベント、メンター制度、さらには“起業家シェアハウス”まで──まさに「本気で動きたい人」にとって必要なものがすべて揃っています。
大学という枠にとらわれず、全国規模で仲間と出会える点でも、起業志向の学生にとって理想的なスタート地点になるでしょう。
一歩踏み出すなら、ここから始めてみませんか?