「起業に興味はあるけれど、そもそも中学生でも起業ってできるの?」
そんな疑問を持つ方に向けて、この記事ではスキルがなくても始められる中学生向けの起業ステップと、実際に挑戦できるビジネスアイデアを紹介します。
実際に行動を始めたい方のために、起業までの具体的な手順や注意点もわかりやすくまとめているので、ぜひ最後まで見てみてください。
✅ スキルがなくても中学生が起業できる理由と考え方がわかる
✅起業を始めるための具体的な5ステップと注意点が理解できる
✅ 低リスクで実践できるスモールスタートの方法が学べる
✅実際に中学生におすすめできる起業アイデアを知ることができる
✅起業を通じて成長するために必要な姿勢やポイントが身につく
はじめに:スキルのない中学生でも起業はできる

「起業はスキルやノウハウが身についてから挑戦するもの」と思われがちですが、実際はその逆です。
多くの人が、起業という実践の中でスキルや知識を身につけています。お客さんに商品やサービスを届けるという経験は、責任やプレッシャーを自然と生み出します。その環境に身を置くことで、必要なことを自分で調べたり、行動量が増えたりと、自発的な成長が促されるのです。
一方で、「スキルを身につけてから何かを始めよう」と準備ばかりしていると、目的を見失ってしまいがち。目標やお客さんがいない状態で勉強だけを続けるのは、モチベーションの維持も難しく、結果として身につくものが少なくなってしまうケースもあります。だからこそ、「完璧に準備してから」ではなく、「小さく始めながら学ぶ」ことが大切です。
中学生でも、できることから始めてみることで、大人顔負けのスキルや経験を自然と積み上げていくことができます。
中学生におすすめの起業アイデア一覧

「データ分析系」の起業アイデア
アンケート調査代行
どんなことをするビジネスか | 学校内や地域、知人などにアンケートをとってほしいという人(例:研究をしている学生、地域のお店、先生など)から依頼を受けて、質問を配り、回答を集めて、データとしてまとめる仕事です。紙アンケートでも、Googleフォームなどのオンラインでも対応できます。 |
初期費用の目安 | 紙で配布する場合は印刷代が数百円程度。オンラインなら基本的に無料ツールで始められます。 |
活動場所・方法 | 学校内・地域のイベント・知人の紹介など、対面での協力依頼が中心。フォームを活用すればオンラインでも可能です。 |
保護者の関わり方 | 外部との連絡や報酬のやりとり、個人情報の管理が必要になるため、必ず保護者と一緒に進めることが前提です。特にネット調査は、メールやSNSの使用にも注意が必要です。 |
身につく力・学び | ・正確に伝える文章力 ・人とやりとりするコミュニケーション力 ・データを読み取る分析力 ・責任感や納期管理スキル |
向いているタイプ | ・人と話すことが好きな人 ・コツコツ調べるのが得意な人 ・整理やまとめが得意な人 |
ステップアップ例 | ・学校外の依頼(大学生の卒論・地域イベントなど)に挑戦 ・調査結果をスライドやグラフにまとめて、報告書サービスとして提供 ・同級生とチームで「調査班」を作り、役割分担して効率化 |
ウェブデータ分析
どんなことをするビジネスか | ブログやSNSを運用している人や、学校のWebページを管理している団体などに対して、アクセス数・閲覧時間・クリック率などのデータを見て「何が人気か」「どう改善できるか」をまとめて伝える仕事です。GoogleアナリティクスやX(旧Twitter)のアナリティクスなど、無料の分析ツールを使います。 |
初期費用の目安 | 基本的に無料ツールを使用するため、初期費用はほとんどかかりません。必要に応じて、グラフ作成用のテンプレートなどを準備するだけです。 |
活動場所・方法 | 自宅や学校など、インターネット環境がある場所でパソコンやタブレットを使って活動します。やりとりは基本的にオンライン(メールやチャット)です。 |
保護者の関わり方 | 分析対象のアカウント管理者との連絡や、報酬の受け取り、ツール利用時のアカウント作成など、大人の監督が必要な場面が多いため、必ず保護者の同意と協力を得て進めることが前提です。 |
身につく力・学び | ・データを読み解く力(数字から「気づき」を得る練習) ・分析をわかりやすく伝える表現力 ・パソコンやツールの操作スキル ・数字をもとに考える論理的思考 |
向いているタイプ | ・数字やグラフを見るのが好きな人 ・論理的に考えるのが得意な人 ・こつこつ作業が好きな人 |
ステップアップ例 | ・複数のアカウントを比較してレポート化する ・分析+改善提案までまとめて提供できるようにする ・レポートをテンプレート化して定期的な分析業務として提供 |
インタビュー調査代行
どんなことをするビジネスか | 研究や企画を進めている人(大学生や地域団体など)の代わりに、特定の人に話を聞いて、その内容をまとめて届ける仕事です。たとえば、「中学生のスマホ利用について知りたい」といったテーマで、同世代へのインタビューを実施して回答を記録・整理します。質問項目を決めて答えてもらう「聞き役」として活動します。 |
初期費用の目安 | 必要なのはメモ帳や録音アプリ程度で、基本的に0〜数百円以内で始められます。 |
活動場所・方法 | 学校や地域、オンライン通話などで対面・非対面どちらでも可能。インタビュー対象者の安全・安心を守るため、活動場所や方法は必ず保護者と相談して決めます。 |
保護者の関わり方 | 話を聞く相手の選定・日程調整・録音データの扱いなど、個人情報や外部との接点を含むため、保護者の同意・立ち会いが必要です。報酬の受け取りなども大人が管理します。 |
身につく力・学び | ・人の話を聞く力(傾聴力) ・会話の中からポイントを見つけて整理する力 ・自分でまとめた情報を相手に伝える表現力 ・信頼関係を築くマナーや礼儀 |
向いているタイプ | ・話を聞くのが好きな人 ・相手の気持ちに寄り添える人 ・文章やまとめ作業が得意な人 |
ステップアップ例 | ・複数人へのインタビュー結果をまとめてレポート化 ・グラフや図解を使って見やすく整理するスキルを磨く ・他の代行サービス(アンケート調査など)と組み合わせて展開 |
「SNS運用系」の起業アイデア
Instagram運用代行
どんなことをするビジネスか | 地域のお店や部活動、イベント団体などに代わって、Instagramの投稿を作成・発信するサポートを行う仕事です。写真や動画の編集、文章の工夫などを通じて、「見てもらえる」「伝わる」アカウント運営を手助けします。投稿案を作成し、依頼主に確認をもらったうえで投稿します。 |
初期費用の目安 | スマホやタブレットがあればOK。Canvaなどの無料アプリで画像編集もできるため、初期費用はほぼかかりません。 |
活動場所・方法 | 基本は自宅や学校外の安全な場所で、やりとりはLINEやチャットなどのオンラインが中心。SNSを扱うため、保護者の同意と見守りが必須です。 |
保護者の関わり方 | 投稿内容の確認、連絡先やSNSアカウントの管理、依頼主とのやりとりなど、大人のサポートが必要なポイントが多いため、保護者の同席・確認のもとで進めることが前提です。 |
身につく力・学び | ・画像や文章で「伝える力」 ・情報の見せ方やデザインの工夫 ・継続的な発信とスケジュール管理 ・依頼主とのやりとりから学ぶ責任感 |
向いているタイプ | ・SNSが好きでよく見る人 ・写真・動画の編集が好きな人 ・「どう見せたら伝わるか」を考えるのが得意な人 |
ステップアップ例 | ・複数のアカウントを運用し、成果レポートを作成 ・CanvaやCapCutなどを活用し、投稿のクオリティを上げる ・投稿だけでなく「全体の運用プラン提案」までできるようになる |
動画制作・編集
どんなことをするビジネスか | お店・イベント・部活動・商品紹介などのPR動画や紹介映像を企画・編集し、必要としている人に届ける仕事です。スマホで撮った素材を組み合わせて、テロップやBGMを加えたり、テンポよく編集したりして、視聴者にわかりやすく伝える映像を作ります。短いショート動画やスライド動画なども人気です。 |
初期費用の目安 | スマホやタブレットがあればOK。CapCut、iMovieなどの無料アプリで編集できるため、0円からでもスタート可能です。 |
活動場所・方法 | 自宅や静かな作業場所でのパソコン・タブレット作業が中心です。撮影は学校や地域の許可を得た範囲で行いましょう。動画の公開やデータ共有には必ず保護者のチェックが必要です。 |
保護者の関わり方 | 撮影対象者や依頼者とのやり取りの管理・BGM・著作権・SNS投稿のチェック・動画データの共有方法(URL送付や投稿管理)など、安全・法的配慮のために保護者の監督が欠かせません。 |
身につく力・学び | ・伝えたい内容を構成する企画力 ・動画編集アプリの技術スキル ・視聴者の目線で考える工夫力 ・納品・改善・依頼対応などの仕事の基本 |
向いているタイプ | ・動画を見るのが好きな人 ・細かい作業に集中できる人 ・見せ方・演出を考えるのが得意な人 |
ステップアップ例 | ・定期動画の制作(例:学校の行事ダイジェストなど) ・字幕やBGM選びにこだわって“自分の作風”を持つ ・映像+インタビューやナレーションを組み合わせた作品をつくる |
「クリエイティブ系」の起業アイデア
広告クリエイティブ制作代行
どんなことをするビジネスか | お店や団体のInstagram投稿・チラシ・キャンペーン画像などに使う「広告用の画像(バナー)」や「POP・販促用の素材」などを制作する仕事です。Canvaなどのツールを使って、見やすく・伝わりやすいデザインをつくり、依頼主の伝えたい内容を“形”にして届けます。 |
初期費用の目安 | Canvaなど無料のデザインツールが使えるため、ほぼ0円からスタート可能です。必要に応じてスマホ・タブレット・パソコンを活用します。 |
活動場所・方法 | 自宅や図書館などの静かな場所で作業します。依頼主とのやりとりは、保護者を通じてオンライン(メールやチャット)で進めるのが安全です。 |
保護者の関わり方 | ・依頼主とのやりとりの管理(トラブル防止) ・有料素材の使用ルールや著作権の確認 ・納品ファイルのやり取りや報酬の受け取りなど クリエイティブにはルールがあるため、大人の確認が必要です。 |
身につく力・学び | ・「伝えるためのデザイン」の基本 ・Canvaなどのツール操作スキル ・依頼内容を読み取る力と提案力 ・納期・修正対応などの責任感 |
向いているタイプ | ・デザインやイラストが好きな人 ・色や形の工夫が得意な人 ・人の話を形にするのが好きな人 |
ステップアップ例 | ・広告だけでなくプレゼン資料やメニュー表のデザインにも挑戦 ・複数の依頼をポートフォリオとしてまとめる ・提案力を高めて「こんな広告にしてみては?」と一歩先の提案ができるようになる |
イラスト・ウェブマンガ制作
どんなことをするビジネスか | 自分の描いたイラストやマンガを、SNSアイコン・LINEスタンプ・PRマンガ・Webサイトの挿絵などとして依頼者に提供する仕事です。自分の得意な絵柄や世界観を活かして、「こんな絵が欲しい」という要望に応えるクリエイティブな活動です。趣味で描いている作品を“収益化”する第一歩にもなります。 |
初期費用の目安 | デジタルの場合、iPad+ペン+無料アプリ(例:アイビスペイント、メディバン)でスタート可能。紙とペンだけでも始められます。初期費用0〜数千円でOKです。 |
活動場所・方法 | 基本は自宅作業で完結。SNSやポートフォリオサイトで作風を紹介し、依頼者とは必ず保護者を通じて連絡をとる形にしましょう。 |
保護者の関わり方 | ・依頼主とのやりとりの管理と安全確認 ・報酬のやりとり、著作権・利用条件の整理 ・外部サイト(ココナラ、SKIMA等)を使う際の年齢制限への対応 創作物の取引には著作権トラブル防止の視点が欠かせないため、大人の同伴が必須です。 |
身につく力・学び | ・表現力 ・観察力 ・構成力 ・依頼に応じて描く対応力と柔軟性 ・SNSやポートフォリオでの“見せ方”の工夫 ・作品に責任を持ち、納期を守るプロ意識 |
向いているタイプ | ・イラストを描くのが好きな人 ・マンガやキャラクターが得意な人 ・「絵で気持ちやストーリーを伝える」のが楽しい人 |
ステップアップ例 | ・SNSで定期的に作品を発信し、依頼につなげる ・シリーズマンガを描いてPRや広報として活用 ・オリジナルキャラクターでグッズ化 ・LINEスタンプ販売へ展開 |
「プログラミング系」の起業アイデア
Web制作・運用代行
どんなことをするビジネスか | 地域のお店や学校行事、クラブ活動などのために、簡単なホームページやWebページを作成・更新する仕事です。お知らせページ、プロフィール、写真付き紹介などを整理し、わかりやすくまとめます。WixやSTUDIO、Googleサイトなどの無料ツールを使えば、コードが書けなくても作成できます。 |
初期費用の目安 | 無料のWeb制作サービスを使えば、初期費用は0円〜数百円程度。スマホやパソコンがあれば十分に始められます。 |
活動場所・方法 | 自宅や学校外の静かな場所で作業可能。素材(写真・文章)は依頼主から提供してもらい、連絡や納品は保護者を通じて安全に進める必要があります。 |
保護者の関わり方 | ・依頼主とのやりとりの管理 ・写真・文章の使用に関するチェック(著作権・肖像権) ・公開範囲や個人情報の扱いに関する判断 Web公開に関わるため、安全性と法的配慮のために必ず保護者が関与しましょう。 |
身につく力・学び | ・情報を整理して見せる構成力 ・編集力・Webツール(Wix、Googleサイトなど)の操作スキル ・依頼に応じて改善・修正する対応力 ・信頼関係を保ちつつやり取りするコミュニケーション力 |
向いているタイプ | ・PC作業やWebに興味がある人 ・レイアウトやデザインを工夫するのが好きな人 ・文章・写真・構成などをまとめるのが得意な人 |
ステップアップ例 | ・複数のページを一括管理して「サイト運用」として提供 ・Webページのアクセス状況を見て改善提案ができるようにする ・Web制作+動画・バナー・SNS発信と組み合わせたパッケージ展開 |
アプリケーション開発
どんなことをするビジネスか | 中学生の生活や趣味、学校の困りごとなどをテーマに、スマホアプリやWebアプリを自分で企画・開発し、人に使ってもらうことを目指す仕事です。簡単なメモアプリや時間管理ツール、クイズアプリなどから始めて、身近な人に使ってもらうことで、改善や収益化の可能性を探っていきます。 |
初期費用の目安 | パソコンと無料の開発環境(例:Scratch、Thunkable、Glide、Visual Studio Codeなど)があれば始められます。基本的に0円〜のスタートが可能です。 |
活動場所・方法 | 開発作業は自宅やICT室などの静かな場所。アプリの公開はネット上になるため、公開先や利用者とのやり取りには必ず保護者が関わることが前提です。 |
保護者の関わり方 | ・アプリの公開先(App StoreやGoogle Play、Webサイトなど)の選定と管理・収益化(広告や課金)に関するサポート ・個人情報を扱う場合のルールやガイドラインの確認→ トラブル防止 法的な安全性を確保するため、常に保護者の目が必要です。 |
身につく力・学び | ・論理的思考力と問題解決力 ・「使う人」の立場で考える発想力 ・設計・開発・修正までを一貫して行う実行力 ・ITリテラシーと、ネットに関するモラル・マナー |
向いているタイプ | ・プログラミングやデジタルが好きな人 ・自分で工夫して仕組みを作るのが得意な人 ・コツコツ積み重ねる作業を楽しめる人 |
ステップアップ例 | ・使ってくれた人の声をもとにバージョンアップを行う ・Scratchなどのノーコードから、HTML/CSS/JavaScriptなどへ発展 ・仲間とチームで役割分担して本格的なサービス開発に挑戦 |
AIプロンプトエンジニアリング
どんなことをするビジネスか | ChatGPTなどの生成AIに「どんな質問をどう投げかければ、思ったとおりの答えが返ってくるか」を工夫し、文章・企画・アイデア出しなどをサポートしたい人のために、最適な“プロンプト”を考えて提供する仕事です。「ブログタイトルを考えたい」「キャッチコピーを作りたい」など、相手の目的に合わせてAIにかける“言葉”を調整し、より良いアウトプットを引き出します。 |
初期費用の目安 | ChatGPTやGeminiなど、無料でも使える生成AIを活用すれば費用ゼロでスタート可能です。使い方の勉強やプロンプトの練習に時間を使うことが大切です。 |
活動場所・方法 | 基本は自宅やICT教室など。チャットでのやりとりやドキュメント作成が中心なので、オンラインでの安全なやりとりが必要です。依頼主との連絡や納品は、保護者を通すのが望ましいです。 |
保護者の関わり方 | ・外部依頼者との連絡管理(年齢制限があるAI利用規約の確認含む) ・AIの利用規約や安全な使い方の共有 ・アウトプットの中に個人情報や不適切な内容が含まれていないかの確認 AIを扱うリスクへの理解と監督が不可欠な分野です。 |
身につく力・学び | ・情報を的確に伝える「言語化力」 ・相手の目的を理解する「ヒアリング力」 ・AIの特性を活かす「構造的思考」 ・論理的に順序立てて説明・指示を出すスキル |
向いているタイプ | ・AIやテクノロジーに興味がある人 ・言葉を工夫して使うのが得意な人 ・問題解決や質問を考えるのが好きな人 |
ステップアップ例 | ・定型プロンプト集を作成して販売 ・提供する・クライアントの用途ごとにカスタマイズしたテンプレートを提案 ・AI活用に悩む大人や同世代に「使い方レクチャー」をする講座型ビジネスへ発展 |
「ハンドメイド系」の起業アイデア
古着などをリメイクしたアクセサリー販売
どんなことをするビジネスか | 着なくなった服や布、小物などを使って、イヤリング・ブレスレット・布バッジ・ヘアゴムなどにリメイクし、手作りのアクセサリーとして販売する仕事です。廃材や古着を使うことで、エコで個性的な作品が生まれます。友達や地域の人に販売したり、ネットで紹介したりすることもできます。 |
初期費用の目安 | 古着は家にあるものでOK。必要な道具(ボンド、ハサミ、金具など)も100円ショップで揃えられるため、1,000円程度からスタート可能です。 |
活動場所・方法 | 自宅の机や工作スペースで作業。販売は、学校内のイベントやバザー、フリマアプリ(保護者の管理のもと)などが活用できます。金銭のやりとりや外部との接点には、必ず保護者の関与が必要です。 |
保護者の関わり方 | ・材料の管理や道具の安全な使用サポート ・販売時の連絡やお金の管理(特にネット販売では必須) ・使う素材の衛生面や加工の安全性確認 子どもの活動が安心・安全に続けられるよう、大人の見守りが欠かせません。 |
身につく力・学び | ・「つくる」力、デザインや色合わせの感性 ・不要なものを活かすリユースの発想力 ・お金をもらうことへの責任感 ・作品を伝える工夫(パッケージや紹介の仕方) |
向いているタイプ | ・工作や手芸が好きな人 ・おしゃれやファッションに興味がある人 ・何かをコツコツ作り上げるのが得意な人 |
ステップアップ例 | ・オリジナルブランド名やタグを作ってブランディング ・ネットで作品を紹介し、注文制にしてみる ・布小物(ポーチやキーホルダー)など他アイテムへ展開 |
廃材を活用したアート作品
どんなことをするビジネスか | ペットボトルキャップ、空き箱、古紙、ボタン、古布など、使い終わった素材や廃材を使ってアート作品をつくり、展示や販売を行う仕事です。立体オブジェ、壁掛けアート、ミニチュア雑貨など、見た人の心に残る作品を自由な発想で形にします。環境にやさしいという点も特徴です。 |
初期費用の目安 | 素材はリサイクル品を活用できるため、0円スタートも可能。必要に応じて接着剤や塗料、工具などをそろえても、1,000円前後で始められます。 |
活動場所・方法 | 自宅や学校の図工室などで制作。完成した作品は、文化祭、フリーマーケット、地域のイベントなどで展示・販売できます。作品の取り扱いややりとりには、保護者の確認・サポートが必須です。 |
保護者の関わり方 | ・工具や塗料の安全な使用の見守り ・販売時の金銭管理や外部とのやりとりの管理 ・作品の搬送や展示準備のサポート 安全性と社会的マナーを守るために、大人の関与がとても大切です。 |
身につく力・学び | ・創造力と表現力(“ないもの”から“あるもの”をつくる) ・環境への意識やサステナブルな視点 ・発表・展示の準備とコミュニケーション力 ・「モノ」に新しい意味を与える想像力 |
向いているタイプ | ・アートや工作が好きな人 ・自由な発想でモノづくりを楽しめる人 ・社会や環境のことに興味がある人 |
ステップアップ例 | ・シリーズ作品を作って展示会を開く ・地元のエコ活動イベントに作品を出展 ・アート+ストーリー(どう作ったか、なぜこの素材を使ったか)をセットで販売 |
中学生が起業するアイデアを得たあとにするべきこと

① 起業アイデアを決める
まずは、深く考えすぎず、「ちょっと面白そう」「やってみたいかも」と思える分野にチャレンジしてみましょう。
起業というと、難しい計画や本格的なビジネスモデルを作るイメージがあるかもしれませんが、中学生のスタートに必要なのは“完璧な準備”よりも“最初の一歩”です。
「好きなこと」「得意なこと」「よく人から頼まれること」など、自分の身のまわりを振り返るだけでもヒントはたくさん見つかります。
頭で考えてばかりだと、いつまでも動き出せません。
大切なのは、「小さくても、自分から始めてみる」ことです。その一歩が、次のアイデアや出会いにつながっていきます。
② まずはスモールスタートで「テストマーケティング」をやってみる
起業と聞くと、「会社を作る」「たくさんお金をかける」といったイメージを持つかもしれませんが、最初はそんなに構える必要はありません。
おすすめなのは、まず身近な人に向けて「無料で使ってもらう」「お試し価格で提供してみる」といった小さなテストから始めることです。たとえば、自作のアクセサリーを家族に見せて反応を聞いてみたり、チラシを作って友達に配ってみたりするだけでも立派な“起業の第一歩”になります。最初から完璧を目指すより、「どうすればもっと良くなるか」を試しながら考えていくことで、リスクを抑えつつ実力を高めていくことができます。

<ユースキャリアメンバーコメント>
最初は、障がいのある方の描いた絵を活かして商品にできないかと考えて、布小物に印刷して自分で開いた展示会で出してみました。
売れるか不安だったけど、買ってくれた人が『想いが伝わる』って言ってくれて、すごく嬉しかったです。
“一緒に働く”ってこういうことかもって思えた瞬間でした。
③ 事業計画をつくってみる
テストマーケティングを通じて「もっと本格的にやってみたい」と感じたら、簡単な事業計画を作ってみましょう。
以下のような項目を整理すると、次のステップが見えやすくなります。
- 顧客は誰か?どこにいるのか?
- 提供する商品の特徴は何か?
- いくらで、どのように販売するのか?
- 顧客にどうやって商品・サービスを知ってもらうか?
- 毎月どのくらい経費がかかり、どれくらいの収益を目指すのか?
難しく考えすぎず、紙に書き出してみるだけでも効果的です。
④ 資金調達をする
さらに事業を広げるためには、少し資金が必要になる場合もあります。
ただし、中学生の起業では「借金」はおすすめしません。リスクを抑えながらできる資金調達方法を選びましょう。
中学生におすすめの資金調達方法は以下のようなものです:
- ビジネスコンテストに参加して、賞金を獲得する
- 保護者の同意を得たうえで、アルバイト収入を活用する
- 保護者の協力を得て、クラウドファンディングに挑戦する
小さく始め、少しずつ資金を集めるスタイルを意識しましょう。
⑤ 実績を積みながら、事業の規模を大きくする
少しずつでも「ありがとう」「またお願いしたい」と言ってもらえる体験が増えると、それがそのまま実績や信頼につながっていきます。
最初は身近な人への活動でも、経験を重ねることで、徐々に地域やオンラインなどより広い相手に向けて展開できるチャンスが生まれてきます。
お金をいただいてサービスや商品を提供することには責任が伴いますが、その分、自分のスキルや人としての成長スピードもぐんと加速します。「もっと良くしたい」「期待に応えたい」という気持ちが、起業家としての力を引き上げてくれるのです。
焦らず、一歩ずつ実績を積み上げていくことが、長く続ける秘訣です。

<ユースキャリアメンバーコメント>
過疎化が進んでる地元の魅力をもっと知ってもらいたくて、特産品や景色を紹介するInstagramアカウントを立ち上げました。
最初は友達だけだったけど、投稿を見た地元のお店から『うちのことも載せてくれる?』って言われて、地域の人たちと一緒に取り組む感じになってきました。
大事なのはアイデアだけじゃない!中学生起業を成功させるための重要なポイント

とにかく「行動量」を増やす
どれだけ素晴らしいアイデアを思いついても、実際に行動しなければ何も始まりません。中学生起業で大切なのは、「正しい答えを見つけてから動く」ことではなく、動きながら正解を見つけていくことです。
最初はうまくいかなくても当たり前。やってみて失敗して、また少し変えてみる。その繰り返しの中で、実力と自信が自然と育っていきます。とにかく「数をこなす」ことが成長のカギ。行動量が増えるほど、経験の幅も人とのつながりも広がっていきます。
アイデアがあるなら、迷わず一歩を踏み出してみましょう。動いた人にしか見えない景色があります。
自分の興味や強みからスタートする
起業を考えるときは、「自分の得意なこと」「少しでも興味のあること」から始めるのが成功への近道です。苦手なことを無理にやろうとすると、途中で辛くなって続かなくなることもあります。
反対に、好きな分野であれば、自分から進んで調べたり、工夫したりする力が自然と湧いてきます。やらされているのではなく「やってみたいからやる」という気持ちは、行動量にもつながり、結果として成長のスピードも早くなります。
「自分の好き」が誰かの役に立つ瞬間は、とても嬉しいもの。まずは、日常の中にある「楽しい」「もっと知りたい」を出発点にしてみましょう。

<ユースキャリアメンターコメント>
中学生の起業で多いのは、“できそうなこと”を探してしまうケース。でも私たちは、まず“好きなこと”や“ワクワクすること”から始めるように勧めています。最初はうまくいかなくても、自分の好奇心から出発した子のほうが、長く続くし、自然と力が伸びていくんです。
計画的に進める(突発的に大きな買い物はしない)
「起業=たくさんお金がかかる」というイメージを持つかもしれませんが、中学生の起業は、工夫次第でほとんどお金を使わずに始めることができます。
特に最初のうちは、「この道具があればうまくいくかも」と思って高い機材や材料を思いつきで買ってしまうのは危険です。使わずに終わってしまったり、そもそも必要なかった…ということもよくあります。
大切なのは、「今、本当に必要なのは何か」「どのくらいの量があれば十分か」をしっかり考えた上で、小さく・無理なくスタートすること。やりながら買い足すスタイルの方が、失敗を避けつつ成功に近づけます。予算の使い方も、起業に必要な力のひとつです。
中学生が起業アイデアを実践するときの注意点
固定費はできるだけかけないこと
起業を始めるときに意識しておきたいのが、「固定費」はできるだけかけないという考え方です。
毎月かかるお金、たとえば家賃・有料アプリ・クラウドサービスのサブスクなどは、一度契約すると、売上がなくても払い続けなければならず、じわじわと大きな負担になります。
最初のうちは、無料で使えるツールやテンプレート、自宅の一角などを上手に活用し、「お金がかからない環境」で始めるのが賢い方法です。お金をかけるより、工夫や行動量でカバーする方が、中学生のうちは大きな学びになります。「どうすればお金をかけずに価値を出せるか」を考えることも、起業家にとって大切な力のひとつです。
お金は借りないこと(まずは自分の持っているものから始める)
起業を考えると、「お金がないと始められないのでは?」と思うかもしれません。でも、中学生が起業を始めるときに「お金を借りる」必要はまったくありません。
借金をすると、「返さなきゃいけない」というプレッシャーが大きくなり、失敗を恐れて動けなくなってしまうこともあります。
最初は自分のスマホ、家にあるノートや文房具、使っていない服など、今すでに持っているものを最大限活用することからスタートしましょう。
持っているものの中で何が使えるかを見つける力が、後々のビジネスにも役立ちます。
保護者や先生に相談すること(1人で背負わない)
起業は自分の「やってみたい!」を形にするワクワクする挑戦ですが、うまくいかないことや、思わぬトラブルに出会うこともあります。そんなとき、自分だけで悩まずに相談できる大人がいるかどうかは、とても重要です。
最初の段階で「こういうことを始めてみたい」と保護者や先生に伝えておくと、困ったときに助けてもらいやすくなるだけでなく、安全面でも安心して活動できます。大人の視点からもらえるアドバイスは、トラブルを防ぐヒントにもなります。
起業は「1人で全部がんばる」ことではなく、周りと協力しながら進める力も大切な要素のひとつです。

<ユースキャリアメンターコメント>
大人と一緒に話す経験そのものが、起業における大事な力になります。
“こんなことやりたいんだけど…”と相談してみることで、言葉にする力が育ち、相手からのフィードバックも学びになります。
1人で全部抱え込まず、早めに大人に話すことが、挑戦を前向きに進める第一歩になるんです。
具体的な行動について相談したい方へ、ユースキャリア教育機構へのご案内

「起業への第一歩を踏み出したいけれど、具体的に何をしたらいいかまだイメージがつかないし不安…」という方には、ユースキャリア教育機構のメンターや先輩と話してみるのもとてもおすすめです。
ユースキャリア教育機構では、すでに800人以上の若者が、起業というテーマに向き合い、試行錯誤を重ねています。
同じ志を持つ仲間と出会い、先輩から実践的な学びを得て、想像もしなかった未来を描き始めたメンバーがたくさんいます。
興味を持った方はまず無料説明会にお申込みください!