大学生起業アイデア20選|初期費用ゼロで始められるビジネス事例集

起業に興味はあるけれど、「どんなビジネスなら自分にもできるのか分からない」と悩んでいませんか?

SNSやYouTubeで活躍する同世代の起業家を見て、「自分もやってみたい」と感じている大学生は多いはず。

しかし、実際に何から始めたらいいのか・どんなビジネスが学生に向いているのかが分からず、最初の一歩で止まってしまう人も少なくありません

本記事では、大学生でも小さく始められる起業アイデアを厳選してご紹介します。

「まずはできることからチャレンジしてみたい」というあなたはぜひこの記事を参考にしてみてください。

大学生が起業アイデアを形にする前に知っておくべきこと

起業に関心を持ったとき、最初に「どのビジネスアイデアで始めるか?」と考えがちですが、アイデアについて考え始める前に押さえておくべき大切なことがあります

ここでは、大学生が無理なく・現実的に起業をスタートさせるために事前に知っておくべきこと・考えておくべきことを解説します。

起業するまでのステップ

ステップ①:目的を明確にする

最初にやるべきことは、「なぜ自分は起業したいのか?」を整理することです。

例えば、起業したい理由としてよく挙げられるのは以下のようなものです。

  • 収益を上げて自由なライフスタイルを手に入れたい
  • 社会や身近な誰かの課題を解決したい
  • 自分の得意分野や好きなことを活かして価値を提供したい
  • 組織に縛られず、自分らしく働くための道を選びたい

目的によって、選ぶべきビジネスの方向性は大きく変わります。

目的が曖昧なままだと、ビジネスの方向性も定まらず、途中で迷いやすくなります。
逆に、「誰のどんな悩みを、なぜ自分が解決したいのか」が言語化できれば、それがあなたのビジネスの軸=コンセプトになります

そして、この“想い”は、プロダクトやサービスの設計・届け方・広報戦略など、すべての判断基準になります。

起業後に訪れる壁や不安を乗り越えるためにも、この「起業の原点」は、あいまいにせず時間をかけて明確にしておくべきです。

大槻

<ユースキャリアメンバーコメント>

最初は「なんか自由に働けそう」くらいのノリで起業を考えてました。

でも、先輩に「誰のために何をしたいのか」が言えないと、絶対途中で迷うよって言われて。

そこから、「自分はなんでこれをやりたいのか」を毎日ちょっとずつ書き出すようにしたら、起業への迷いが少なくなってきました。

ワークのすすめ

紙やノートに、自分が「やりたい」と思う理由、「やらないと気が済まない」と感じることを、箇条書きで10個以上書き出してみましょう。

そこから共通するキーワードやテーマを見つけていくと、自然とあなたの“軸”が浮かび上がってきます。

ステップ②:起業アイデアをつくるための材料を探す

起業アイデアは、まったくのゼロから生み出す必要はありません

むしろ、多くの成功している学生起業家は、既存の仕組みを組み合わせたり、自分のまわりの不便や疑問を丁寧に拾い上げることでビジネスの種を見つけています。

たとえばこんな材料がヒントになります:

  • アルバイトやサークル活動、大学生活の中で感じた「こうだったらいいのに」
  • 友達や家族との会話で出てきたちょっとした不満や不便
  • 海外では当たり前なのに、日本ではまだ浸透していないサービス
  • SNSで見かけた「ニーズはありそうなのに誰もやっていない」テーマ

そして、アイデアを“ビジネスの形”にするには、以下の3点をざっくりとでも整理しておくことが大切です。

  • 顧客は誰か(誰のためのサービスなのか?)
  • どうやって価値を届けるか(どんな手段・チャネルを使うのか?)
  • 収益はどう上げるのか(どこでお金が発生するのか?)

 この3つは、ビジネスモデルの骨格です。最初から完璧な形にする必要はありませんが、仮説ベースで構わないので書き出してみましょう。
たとえば、「大学生向け|中古ファッションのシェアサービス」のように、誰向け・どんな価値・どう稼ぐかが見えるだけでも、実現可能性がグッと高まります。下地が整います。

鈴木

<ユースキャリアメンバーコメント>

他の人の事業アイデアを100個くらい見ていく中で、「全部自分で思いつこうとしなくていいんだ」って安心しました。

むしろ、自分の経験や違和感と世の中の仕組みを組み合わせる方が、リアルなアイデアになりやすいと気づきました。

ステップ③:小さく始めて、動きながら検証していく

「形にするのが不安…」という方こそ、最初は“スモールスタート”がおすすめです

個人事業主やサークルプロジェクトとして始めたり、自己資金やクラファンで小さく立ち上げたり、法人化せず小規模に事業を始める手段はたくさんあります。

重要なのは、実際に動いてみて、「手応え」や「課題」を得ることです。完璧なプランをつくっても、世の中に出してみないと見えないことがほとんど。 “やりながら修正する”のが、起業における一番の成功パターンです。

大切なのは、最初の一歩が「試せる形」になっていること商品ならサンプルをつくる。サービスなら1人でもいいから試してもらう。どんなに小さな一歩でも、実践からしか得られない気づきがあります。

中西

<ユースキャリアメンバーコメント>

最初は「形にしてからじゃないと恥ずかしい」と思ってたけど、勇気を出して友達にアイデアを話してみたら、「それ、俺も使いたい!」って言ってもらえて。

小さく試したことで、思ってた以上にニーズがあるとわかり、自信につながりました

▶ 起業までのステップについてもっと詳しく知りたい方はこちら:

大学生起業のメリットとデメリット

大学生という立場は、実は起業をするにあたって有利になることもあります。

自由度が高く、リスクも比較的少ないからこそ、思い切ってチャレンジしやすいのが特徴です。

とはいえ、社会人に比べて不利になりやすい点や、注意すべきリスクも少なからず存在します

まずは、大学生が起業する際に得られるメリットとデメリットを整理しておきましょう。

これらを把握したうえで、自分に合った起業アイデアを考え始めることが大切です。

メリットデメリット
時間授業のない時間や長期休暇を活用でき、社会人より柔軟に時間を確保しやすい学業や就活、バイトなどとの両立が難しくなりがち
フルタイム就労の制約がないため、試行錯誤する余裕がある試験期間や卒業論文の時期は、ビジネスに十分な時間を割けない可能性がある
キャリア起業経験は就職や進学で高評価されやすい(主体性・実行力があると見なされる)失敗時の責任をどう位置付けるかが難しく、履歴書でうまく説明できない場合もある
若いうちに事業経験を積むことで、他の道を選ぶ際にも武器になる起業にのめり込みすぎて、就職や卒業準備が手薄になることもある
リソース大学の教授・ゼミ・図書館・研究施設などを活用できるビジネス経験者との接点が少ないと、壁打ちや相談先が限られがち
学生起業支援制度やインキュベーション施設、助成金にアクセスできる学内リソースに依存しすぎると、社会での実用性や競争力に欠けるリスク
ビジネスのしやすさ同世代の仲間・顧客がすぐそばにいる(テストマーケも可能)資金調達や契約面での信用が低く、事業拡大時に壁が生じる
社会的責任が比較的軽く、リスクを恐れずトライできる法務・税務などの知識不足により、トラブルや非効率が起こりやすい

大学生向けの起業アイデア20選(カテゴリ別)

ここからは、大学生でも現実的に取り組める起業アイデアをカテゴリ別に紹介していきます。

初期費用が少なくて済むもの、スキルや経験を活かせるものなど、さまざまな角度からピックアップしていますので、自分に合いそうなアイデアを探してみてください。

スキル活用型

①履修登録・時間割作成サポートアプリの開発

初期費用の相場10万~50万円程度
主に外注による簡易アプリ開発費(ノーコード利用ならさらに低く抑えられる)
難易度難易度:中~高
・大学ごとに履修ルールやシステムが異なるため、汎用的な設計が難しい
・情報の正確性やUXが求められるため、実装後のフィードバックを活かす改善力も必要
おすすめの人・プログラミングに関心がある人
・周りの学生の悩みを自分ごととして受け止められる人

②動画編集代行

初期費用の相場1〜5万円(編集ソフト代・PC環境)
難易度難易度:中~やや高め
・動画編集自体は独学やYouTube講座、Udemyなどで学べば3ヶ月程度でスキル習得可能だが、「継続的な案件獲得」と「顧客満足度の維持」が難しい
・編集ソフトの操作よりも、編集の“センス”や“目的理解力”が問われるため、依頼主のニーズに応じた演出(カット割り/テロップ/BGMなど)を自分で工夫できる力が求められる
・動画のジャンルごとに編集の傾向が異なる(YouTube/企業PR/TikTok/セミナー録画など)ため、特定分野に強みを持つことが必要
・納期管理・修正対応・データのやり取りといったコミュニケーションスキルも不可欠
・クラウドソーシングで単価が安くなりがちな中で、自分の価値をどう発信し、案件単価を上げていくかというブランディング戦略も必要
おすすめの人・動画をよく見る人
・地道な作業が好きな人

③Webデザイン制作

初期費用の相場5〜10万円(Adobe系ソフト、ポートフォリオサイト運営費)
難易度難易度:中〜やや高め
・Webデザインは「技術習得のハードル」はそこまで高くない一方で、クライアントの意図を汲み取って“成果につながる”デザインを形にする力が求められる
・HTML・CSS・簡単なJavaScriptやWordPressのスキルは数ヶ月で学べるが、他にも色彩設計、UX/UI設計、スマホ最適化、SEO設計など、実務で求められるスキルが広い
おすすめの人・美的センスを活かしたい人
・クリエイティブな作業が好きな人

④ライティング・ブログ運営

初期費用の相場1〜3万円(サーバー代、ドメイン代、書籍など)
難易度難易度:中
・PC1台とネット環境があればOKで、クラウドソーシングやSNS経由で案件獲得も可能
・誰でも始められるからこそ競争が激しく、単価が低くなりがち
・単に文章を書くだけでなく、SEO(検索エンジン最適化)・構成設計・読者ニーズの理解といったスキルが必要
・ブログで収益を得るには、「アクセス数の増加 → 広告収益・アフィリエイト成果」という流れが必要で、成果が出るまで数ヶ月〜1年かかるケースも珍しくない
おすすめの人・文章を書くのが得意な人
・継続力に自信がある人

⑤プログラミング代行・アプリ開発

初期費用の相場0〜5万円(PC、ネット環境、教材費)
難易度難易度:高
・案件を請け負うにはHTML/CSSだけでなく、JavaScript、Python、PHP、Reactなどのフレームワークやライブラリの理解・実装スキルが求められることが多く、初心者がいきなり実務を担うのは困難
・顧客との要件定義や納品後の不具合対応など、技術以外のディレクション能力・コミュニケーション力も必要
・アプリ開発に関しては、iOS/Androidの対応、ストア公開、セキュリティ設計、バックエンドの構築など、工程が多く専門的な知識が不可欠
・納期のプレッシャーやバグ対応などで心理的負荷も高い傾向があるため、継続的に開発を担うには自己管理力も問われる
おすすめの人・論理的思考が得意な人長期で
・スキルを育てたい人

⑥イラスト制作・SNSアイコン販売

初期費用の相場0〜3万円(タブレット、ペイントソフトなど)
難易度難易度:中
・画力があれば始められるが、競争が激しく、継続的に注文を得るにはSNSでの認知が必要
・特定ジャンルでのファン獲得や、キャラクター性のある絵柄があると強い
・イラストスキルそのものは独学でも伸ばせるが、顧客の要望に応える柔軟性や、トレンドに合ったデザイン力が求められるため、単なる“描ける”だけでは継続的に仕事を得るのが難しい
・評価が口コミで広がる世界のため、信頼の積み上げが重要
おすすめの人・イラストが得意な人
・SNSの運用が好きな人

SNS・コンテンツ発信型

⑦TikTok運用代行

初期費用の相場1〜2万円(スマホ用三脚・リングライト・簡易撮影道具)
難易度難易度:中〜やや高め
・TikTokのトレンドは移り変わりが早く、企業PRや再生数を取るには分析力と創造性が求められる
・バズらせるには投稿頻度・検証・改善のPDCAが不可欠であり、思考と実行の両方を鍛える必要がある
・企業との提携には信用や実績が求められるため、最初の成果を出すまでが難しい
おすすめの人・SNS運用経験があり、流行に敏感な人
・PRや広告分野に興味がある人

⑧電子書籍出版(Kindle)

初期費用の相場0〜1万円(執筆・編集は自力、表紙デザインはCanva等で対応)
難易度難易度:中〜やや高め
・Kindle出版自体は無料で行えるが、コンテンツの質や読者への訴求力がなければ売上にはつながらない
・執筆力・構成力・表現力など複数のスキルが求められ、PRやレビュー獲得などのセルフマーケティングも重要
・収益化までに時間がかかるため継続力が必要
おすすめの人・書くことが得意で、自分の知見を形にしたい人
・副業でストック型収益を目指す人

⑨オンライン講座・note販売

初期費用の相場0〜1万円(スライド作成・配信用ツールの整備)
難易度難易度:中
・得意なことを人に教えるには、教え方や体系立てが必要
・自分が学んできた経験の棚卸しと整理が必要で、講座の構成・顧客の悩み把握・価格設定・販売導線までを考える必要がある
・販売後の問い合わせ対応なども考慮しなければならず、やや複雑
おすすめの人特定の分野に詳しく、知識を教えるのが好きな人

モノづくり・販売型

⑩ハンドメイドアクセサリー販売

初期費用の相場3,000〜5,000円(素材・工具代、出品手数料)
難易度難易度:低〜中
・材料さえあればすぐ始められ、在庫リスクも少ない
・売れるデザインや価格帯を見極めるにはリサーチが必要で、競合も多い
・Instagramなどでの販売促進や顧客対応も含めると、個人ブランドとして差別化する力が求められる
・量産には時間がかかるため、手作業を続ける根気も重要
おすすめの人・手先が器用な人
・デザインやクラフトが好きな人

⑪古着リメイク販売

初期費用の相場2,000〜1万円(古着仕入れ・補修・装飾アイテム費)
難易度難易度:中〜高
・センスが問われる分野で、Z世代には人気だが、他と差別化しにくい
・ミシンや裁縫スキルが必要な場合もあり、商品の品質や仕上がりにムラが出やすい
・ニッチなファン層を開拓する必要がある
・販路開拓(フリマ・ネットショップなど)も個人でやる必要がある
おすすめの人ファッションやリメイクに関心があり、手作業が得意な人

課題解決・社会貢献型

⑫バーチャル留学支援サービス

初期費用の相場30万~100万円程度
オンライン環境整備、海外連携パートナー開拓、コンテンツ開発
難易度難易度:中~高
・実際の留学体験との比較で「価値」をどう提供するかが重要
・海外の教育機関や学生とのネットワークづくりも求められる
・言語力・異文化理解力も必要
おすすめの人留学経験があり、「あの体験をもっと気軽に共有したい」と考えている人

⑬学生向けリユース家具マッチング

初期費用の相場5万~30万円程度(Webサイト作成費、写真撮影・出品管理ツールなど)
難易度難易度:中〜やや高め
・マッチングの成立率・在庫管理・物流の調整といった実務面が多く、実行フェーズでの課題が多い
・家具のサイズ・コンディション・搬入経路など、商品の特性上トラブルが起きやすいため、「受け渡しの設計」と「安心できる取引の仕組みづくり」が重要
・学生が運営する場合でも、配送業者との連携・引き取り可能日調整・保管スペースの確保といった実務の手配力が問われる
・取引単価は高くても流通量が限られるため、「初期コストを抑えつつ継続的に集客し、在庫を回転させる」ためのマーケティング力や仕組み化能力も不可欠
おすすめの人引越し・一人暮らしのリアルな経験がある人

⑭学生限定クラウドソーシングサービス

初期費用の相場20万~100万円程度(Webサービス開発費、ドメイン・サーバー管理費、広告費など)
難易度難易度:中
・「学生による、学生のためのマッチングプラットフォーム」としてニッチな市場性と共感を集めやすいテーマ性を持ちつつ、仕組み構築のハードルはそこまで高くない
・受注者(スキルを売る学生)と発注者(企業や学生団体など)の両者を同時に増やさなければ成立しない構造になっており、「マッチングが起きる最低限の規模感(初期トラクション)」を作るのが最初の壁になる
・サービスの信頼性・契約・報酬支払い・納期管理など、運営者としての責任と仕組み化スキルも求められる
おすすめの人・プラットフォーム運営に興味がある学生
・仲間と分担して起業をしたい人(営業+開発+運営)
・学生のスキル可視化・仕事機会創出に関心がある人
・SNSでの拡散力・人脈がある人(初期の両面集客に強い)

⑮学生向け就活サポート事業

初期費用の相場5万~30万円程度
GoogleフォームやLINE公式アカウントを使えばほぼ無料で開始可能。必要に応じてnoteやCanva Pro、Webサイトなどに投資する程度
難易度難易度:中
・初期費用や専門スキルなしで始められるが、「信頼性」と「継続的な顧客獲得」が鍵
・ES添削や面接練習を個別対応で行う場合、自分自身に実績(インターン経験/内定実績など)が求められる
・口コミや紹介が重要なため、最初の数名に“価値を感じてもらえる”サポートを提供できるかが勝負どころ
・競合にはYouTube・note・SNSで情報発信している就活インフルエンサーが多数おり、差別化のためには「特定の大学・学部に特化」「同世代ならではのリアルさ」「質問しやすい空気感」などが有効
おすすめの人・自分が就活で成功・失敗した経験を言語化できる人
・後輩や周囲からESや面接の相談をよく受ける人

⑯受験対策講座

初期費用の相場0〜2万円(Zoom等の無料ツール、資料作成ツールなど)
難易度難易度:中~やや高め
・競合も多く、大手予備校や家庭教師サービスとの差別化が必要になる
・価格設定、指導スタイル、個別対応、SNS発信などを工夫しないと埋もれてしまう
・保護者とのやり取りや学習進捗の管理など、教育とビジネスの両面のスキルが求められる
・自分の得意科目や受験ノウハウを活かして、ニーズのある層に直接アプローチできれば、高単価で安定した収益を生む事業になる可能性は十分ある
おすすめの人・教えるのが得意な人
・受験で高得点を取った経験がある人
・教育分野で起業したい人

⑰フードロス削減のシェアサービス

初期費用の相場5〜15万円
SNSやウェブページ立ち上げのためのツール代・デザイン費・チラシ印刷費などシンプルなマッチング型なら、Webアプリ開発は外注せず、InstagramやLINE公式アカウントなど無料ツールからスタートできる
難易度難易度:中~やや高め
・複数のステークホルダー(飲食店・消費者・自治体)を巻き込む必要があり、調整力と行動力が必要
・商品ロスのタイミングに合わせた「即時性」も必要で、情報発信・連絡のフットワークが軽くないと回らない
・食品衛生や法律面にも配慮が必要で、ビジネスとして持続させるには地道な信頼構築と継続的な関係性づくりが必要
おすすめの人・社会課題に取り組むビジネスに関心がある人
・食品や食の流通に興味がある人

地域密着・協業型

⑱サブスク型カフェ学習スペースの運営

初期費用の相場50万~200万円(賃貸費用・家具・Wi-Fi等の設備投資・広告宣伝費)
難易度やや高い〜高い
・固定費(家賃・光熱費など)の継続的な負担があるため、継続収益が確保できないと赤字になりやすい
・物件契約や行政手続き(用途変更・消防法など)が必要になる場合があり、学生にはハードルが高め
・月額会員モデルは、ある程度の集客力と継続率が求められ、マーケティング力とオペレーション力が必要
・一方、既存のカフェと提携して空き時間を学習スペースとして使う形で始めれば、初期費用・リスクは大幅に抑えられる
おすすめの人・空間づくりやコミュニティ運営に興味がある人
・「場づくり」に情熱を注げる人

⑲観光地のPR支援

初期費用の相場5万円〜30万円程度(オンライン特化の場合)
・PR用SNSアカウントやWebサイトの開設費:無料〜3万円
・地域への取材・交通費:2万〜10万円程度
・カメラ機材・編集ツール:すでに手持ちがあれば0円、購入する場合は10万円前後
難易度
・PRやメディア運用のスキルは習得可能だが、実際には地域側のニーズや信頼を得ることが成功の鍵
・大学生の立場では、自治体や観光協会との信頼関係づくりに時間がかかる可能性がある
・一方で、「若者視点での発信が欲しい」というニーズは地方で高まりつつあり、企画力と熱意があれば好感を得やすい
・初期は大学の課題やゼミ研究、インターン活動として始める形にすることで、自然な立ち上げが可能
おすすめの人・地域創生や地方活性化に関心がある人
・写真・動画・SNS発信が得意、または学びたいと思っている・人自治体や観光地との人間関係構築にやりがいを感じる人

⑳空きスペース活用ビジネス(ポップアップカフェなど)

初期費用の相場10万円〜50万円程度(内容・期間により変動)
・スペースのレンタル料:1日数千円〜10万円程度(エリア・期間による)
・飲食関連備品(什器、装飾、カトラリーなど):3万〜15万円程度
・食材・仕入れ:5万〜10万円程度(簡易メニューなら抑えられる)
・販促物(SNS広告・チラシ・看板など):1万〜3万円程度
難易度
・スモールスタートが可能でチャレンジしやすい一方、準備〜運営〜撤収まで短期間で完結する必要があり、段取り力や実行力が問われる
・飲食を扱う場合は保健所の許可・衛生管理・火器の取り扱いなど、規制や安全面の知識が必須
・学生同士で実施する際は、チーム内での役割分担や金銭管理を明確にしておかないと、トラブルにつながりやすい
おすすめの人・飲食や空間デザイン・店舗運営に関心がある人
・短期間で完結するイベントビジネスを経験してみたい人
・仲間と協力して何かを作り上げるのが好きな人

しっくりくる起業のアイデアがない…という大学生がやるべきこと

「起業に興味はあるけれど、自分に向いているアイデアが思いつかない…」
そんな悩みを抱える大学生は少なくありません。

しかし実際は、最初から“完璧なビジネスアイデア”を持っている人は、ほとんどいません

大切なのは、「見つかるまで待つ」のではなく、「動きながら見つけていく」というスタンスです。

以下の3ステップを実践することで、あなたらしい起業アイデアに少しずつ近づくことができます。

① 自分の「好き・得意・違和感」を言語化する

  • 過去に夢中になったこと
  • 周囲から「得意だね」と言われたこと
  • 日常で「変だな」と感じたこと

これらはすべて、アイデアの“種”になります。

たとえば「時間割作成が面倒くさい」と感じた経験が、後に“履修サポートアプリ”につながった学生起業家もいます。

“自分の中にある気づき”を棚卸ししてみることが、アイデアづくりの第一歩です。

② 他の人の事例をたくさん見る

同じ大学生や20代前半の若手起業家が、どんなテーマで、どんなふうに事業を始めたのかを知ることで、「自分にもできそう」と感じられるヒントが見つかることがあります

特におすすめなのは、成功例だけでなく、失敗した事例や途中で方向転換(ピボット)した事例にも目を向けることです。

最初に選んだアイデアがうまくいかず、何度も軌道修正を繰り返した結果、ようやく軌道に乗ったという話は珍しくありません。そうした記録を読むことで、「完璧なアイデアが思いつかなくても始めていいんだ」「最初はみんな悩みながら手探りでやっているんだ」と気づくことができ、起業への心理的ハードルが下がります。

また、海外の学生スタートアップやソーシャルビジネスの事例にも触れてみると、日本ではまだ注目されていない視点や手法に出会えることがあります。Instagramやnote、YouTube、スタートアップ系のWebメディアなど、情報源は身近にたくさんあります。気になった事例をスクラップしておき、自分の興味・関心やスキルとどう掛け合わせられるかを考えてみると、自然と自分らしいアイデアが浮かびやすくなっていきます。近にたくさんあります。

松村

<ユースキャリアメンバーコメント>

最初は「何をやればいいのか全然わからない」と思っていたけど、先輩たちの事例を聞いたり話したりする中で、「最初から全部決まってなくていいんだ」って気づけました。

人のアイデアを聞いているうちに、自分の中にも「これならできるかも」って感覚が自然と芽生えてきたんです。

③ 小さく試してみる

アイデアを考えてばかりで前に進めないときは、とにかく小さく動いてみることが一番の突破口になります。

起業アイデアは、机の上でいくら練っても、完璧な形に仕上がることはほとんどありません。実際に動き出してみることで、「意外とニーズがある」「ここは思ったより難しい」といったリアルな感覚が得られ、次のステップが自然と見えてきます

たとえば、SNSに「こういうサービスって需要あると思う?」と軽く投稿してみたり、友人にアイデアを話して感想やアドバイスをもらったりするだけでも、重要なヒントが得られます。また、週末に1日だけの“プチ企画”として試しにやってみることも最初の一歩としては十分な行動です。商品をつくって1人に売ってみる、イベントを開いて5人に参加してもらう、そんな小さな挑戦の中から、次に必要な学びやアイデアが生まれます

実は、最初に考えたアイデアよりも、「やってみた結果、思いついたこと」のほうが、現実的で実行しやすく、成功につながりやすいことが多いのです。考え込むより、まずは試してみる。小さく動くことが、起業の本当のスタートラインです。

迷っている人にこそおすすめ!ユースキャリア教育機構へのご案内

「起業に興味はあるけれど、何から始めればいいのか分からない」

そんな不安を感じている人こそ、まずは“環境に触れてみること”から始めてみるのがおすすめです。

ユースキャリア教育機構には、全国から集まった800人以上の学生が所属しており、みな起業を目指して挑戦を重ねています

ここでは、実際に行動している先輩起業家の思考やスタンスに触れながら、自分の思考や行動もアップデートすることができます。

また、同じ目標を持つ同期からの刺激や、後輩との関わりから得られる新たな気づきなど、多方面からモチベーションを高められる環境が整っています。

「一人では不安…」「まず誰かに話を聞いてみたい」

そんな方は、ぜひ一度オンライン説明会に参加してみてください。