2時間でわかる起業体験！アメリカでトレンドのワークショップ！

起業家志望のあなたは、以下の表が何を示した表か、お分かりになりますか？

答えは、『世界の株式時価総額ランキング』表（2022年6月時点）です。それぞれの企業の時価総額を付けてみると、以下のようになります。

では、ここで1つ、表に要素を追加してみます。ここから、何か気付くことはあるでしょうか？

そう、世界トップ10の企業のうち、8社がアメリカ企業で占められています。

では、なぜアメリカでは、こうした世界トップクラスの企業が多数生まれるのでしょうか？
今回は、アメリカで起業家風土が生まれる、ある一つの要因についてご紹介したいと思います。

アメリカでは、幼少期からビジネス思考が培われている？

アメリカでは、中高生や大学生など、比較的若い世代が起業をしています。

スティーブ・ジョブズがAppleを設立したのは、22歳の時。
ビル・ゲイツがMicrosoftを創業したのは、19歳の時。
イーロン・マスクがBlasterを販売したのは、12歳の時。

なぜアメリカでは、こんなに若い年齢から起業の力を身に着けているのでしょうか？

それは、アメリカの家庭で幼少期から行われている、潜在的な教育にあります。

私たち日本人は、子供の頃家族と一緒に遊ぶ時、以下のような遊びを行います。

• 外でキャッチボール
• ピクニックへお出かけ
• 折り紙
• トランプ
• 人生ゲーム etc…

この中に1つ、日本とアメリカで大きく異なる物、そして幼少期からビジネス思考を働きかける物があります。それは、『人生ゲーム』です。

日本では『人生ゲーム』を家族で行いますが、
アメリカでは一般的に『モノポリー』と呼ばれる物を家族で行います。

そして、この『モノポリー』に幼少期から触れる事こそが、アメリカで若年起業家が生まれる一因でもあります。

モノポリーとは？

モノポリーとは、1934年に生まれたボードゲームです。

当時のアメリカは世界恐慌の真っただ中。ウォール街の大暴落で、社会には多くの失業者が溢れていました。失業率25%を記録した当時、どう社会経済を立て直していくか、どうすればこの恐慌を防げたのかが盛んに議論されていました。

公共事業から経済を立て直そうとする人、社員を守るために自社の経営に奔走する人、経済学の観点から恐慌の原因を探る人。様々な人がこの世界恐慌に立ち向かっている、そんな時代にこのモノポリーは生まれました。

モノポリーは、
「子どもたちへ経済・経営教育を施すことで、再度世界恐慌が起きないようにする」
ことを目的として作られました。

アメリカの未来を担う子供・若者たちが、社会経済の仕組みをきちんと理解をして、恐慌を防げるように。失業者を生み出さないよう、経営力を身に着けるために。そして子供たちでも楽しく学べるように。

こうして、ボードゲームという形で生み出された『モノポリー』は、瞬く間にアメリカの各家庭・そして世界各地に広がりました。今では、世界で2億5000万個以上販売され、世界で最も売れたボードゲームとなっています。

そしてこのモノポリーは、今でもアメリカの家庭で幼少期から、家族で遊ぶ身近なゲームとして広く遊ばれています。

なぜモノポリーが起業家教育に繋がるのか

ではなぜ、この『モノポリー』が人生ゲームとは異なり、アメリカでの起業家の輩出に繋がっているのでしょうか？

それは、モノポリーが経済・経営の教育目的として作られているからです。

例えば、モノポリーではカードを「独占」することで、投資をすることができます。この時、どれだけ投資すれば事業の売上に繋がるか、どこまで投資し過ぎたら所持金が無くなるか、を考える必要があります。

また、複数のカードで経営するか、単一のカードで経営するか、そこもプレイヤー（経営者）の判断で行います。この判断は、経営の用語では「ポートフォリオ戦略」「選択と集中」と呼ばれるものです。

さらに、カードを「独占」するためには、他のプレイヤーと「交渉」をして、お互いの欲しいカードを交換する必要があります。この時、相手が欲しいカードを把握する力（マーケティング力）、相手とWin-Winの関係で交渉をする力、自分のカードの良さをPRする力、などが必要になります。

そう、モノポリーはボードゲームでありながら、ただのゲームではありません。

起業に必要な経営力を学ぶ為の、最適なワークショップとして機能しているのです。

今、アメリカのスタートアップやビジネススクールで、モノポリーが注目されている

そして今、アメリカではモノポリーの重要性が再度注目されています。

その理由は、GAFAMやTeslaなど、直近20年で世界トップクラスの企業が続々と生まれているからです。iPhoneや電気自動車など、社会に変革をもたらすビジネスを生み出し続けるためには、資本主義経済と経営の基盤を理解する必要があり、モノポリーではまさにそれらを学ぶことができます。

ハーバードビジネススクールやマサチューセッツ大学ビジネススクール、シリコンバレーでも、起業の練習のワークとしてモノポリーを取り入れています。

ユースキャリア教育機構でも、U29が自己実現できる力を身に着けられるワークとして、モノポリー教育を取り入れています。ゲームとしてのモノポリーから、運の要素を排除し、一部ルールの変更を加え、起業家教育に最適なワークとしてモノポリーを行っています。

今回はこの『モノポリー』の体験イベントを、起業家志望の学生限定で行います。
アメリカで数多の起業家を輩出する一因であるモノポリー、こちらを体験してみたいという強い意欲がある方は、ぜひ以下のフォームからお申込みください。

過去参加者の声

「この度は本イベントを開いて頂き、誠にありがとうございました。モノポリーを使った起業体験では、自分の資金を直に自分の企業へ投資している感覚を得られました。モノポリーで家を崩す際、自分の従業員をリストラしているイメージが想像でき、自分1人が判断を間違えると多くの従業員をクビにしてしまうのだと実感しました。私は将来、ロボット工学で起業をしたいと考えています。大学では工学を学びながら、これからは経営力も身に着けようと思います。」

京都大学工学部1年：Aさん

「今回行ったモノポリーは、私が今まで体験したどのワークショップよりも強い刺激を受けました。現在、長期インターンで営業を行っているため、相手との交渉力は他の大学生よりもあると思っていましたが、ビジネスの世界では全く歯が立たないことを痛感しました。モノポリーでは、経営判断を行うのも、資金の投資先を決めるのも、投資タイミングを決めるのも、すべて経営者である自分が行う必要があります。今までは会社に言われた内容で、会社が持っている商材を売っていただけで、それは全く自分自身の力ではない事を理解しました。また、交渉力だけでなく市場の動向を見た経営判断も起業家になるためには必要だと分かりました。この度は貴重な機会を、ありがとうございました。」

早稲田大学商学部2年：Bさん

「今回のモノポリーでは、私と同じ大学3年生で既にアパレル事業を始められている方がファシリテーターを行ってくれました。ファシリテーターの方は、モノポリーをただのゲームではなく実際の事業と同じ観点で考えていて、カードを買う時・投資をする時にとても真剣な眼をしていたのが印象的でした。私は経費を恐れすぎるあまり、投資をすることが疎かになり、その結果周りの市場の成長に付いていけませんでした。この私のプレイを見て、「リスクを恐れて足踏みしすぎると、周りに置いて行かれるよ」とファシリテータ－の方から言われ、自分の性格が普段の行動にも事業の運営にも出ていることに気づけました。ありがとうございました。」

明治大学経営学部3年：Cさん

「このワークショップでは、起業を理論でなく実践で学ぶことができました！今まで本の上や講義の上でしか学んでこなかった経済学・経営学を、実際に自分で事業を運営する際に活かそうとすると、全く上手く行かないと知りました。経営学と経営力は別物、という話を伺い、まさにその通りだなと思いました。アメリカでは、幼少期からこのようなゲームをしているということには、とても驚きました。まさに今回、アメリカで若手起業家が多く輩出される理由が分かった気がしました。」

早稲田大学人間科学部1年：Dさん