編集部 
この記事にたどり着いた方の中には将来の不安から学チカをつけたいと感じて、起業に挑戦しようと思ってみたけど方法が分からない。在学中に起業した人はどれくらいいるのか気になる。
そんな学生に対して本記事は起業を目指す学生のために、学生起業のやり方を5つのステップで解説しながら、実際に起業して成功した有名人の事例、そして気をつけたいよくある失敗パターンと成功の秘訣までご紹介します
大学生の起業の成功率は高い？低い？
結論から言えば、学生起業の成功率は“低い”と言わざるを得ません。
中小企業庁の「中小企業白書（2017年版）」によると、起業から5年以内に廃業する割合は18.3％。
つまり、約8割の企業は5年後も存続していますが、これは全年代を含んだデータです。
学生起業の場合、事情はまったく異なります。
学生は、経験・人脈・資金のどれもが圧倒的に不足し、そもそも事業を軌道に乗せるまでの難易度が高いのです。実際、学生起業家の多くは、資金繰りや顧客獲得の壁にぶつかり、数年以内に事業を畳んでしまうケースが少なくありません。しかし、正しい知識と環境を選べば、成功率を大幅に上げることは可能です。
最近は、学生向けの起業支援制度やメンター制度、ビジネスコンテストも充実しており、環境次第で「成功する学生起業家」になるチャンスは確実に広がっています。
大学生の起業の成功率を上げる5つのステップ!
大学生がゼロから起業を成功させるために必要な具体的な5つのステップを、わかりやすく丁寧に紹介します。
挑戦のハードルを下げ、実践的に役立つ知識と行動指針を学びましょう。
ステップ1.身近な課題を見つける
起業のきっかけは、意外と自分の生活の中に転がっています。
たとえば、バイトのシフト調整が面倒くさいという悩みから「学生向けスケジュール調整アプリ」を作る、古着をもっと簡単に売買したいという思いから「大学生限定のフリマサービス」を立ち上げる、というアイデアはすべて、日常の“ちょっとした不便”から生まれたものです。
自分や友達が何に困っているのかを観察することが、立派なビジネスの種になります。 小さな課題でも、それを解決することで多くの人の役に立てる可能性があります。
ステップ2.小さく検証してみる
思いついたアイデアを、いきなり大規模に商品化したりサービス化したりするのはリスクが高いです。まずは小さな形で試すことがとても大切です。無料ツール（STUDIO、Canva、Instagramなど）を使って簡易LP（ランディングページ）を作り、仲の良い友人5人に試してもらうだけでも立派な検証です。
大切なのは、完璧を目指さず、早く作って、早く意見を聞くこと。市場の反応を肌で感じることが、アイデアの精度を上げ、失敗を減らす大きな第一歩です。試行錯誤のサイクルを早く回すことが、成功率を上げるカギになります。
ステップ3.仲間を集める
一人で起業を進めるのは大変で、限界があります。だからこそ、仲間を集めること自体が大きな実力の一つです。
起業コミュニティに参加する、学内外のイベントやピッチコンテストに出ることで、同じ志を持った学生と出会うことができます。 新たな出会いは視点を広げ、自分では思いつかなかった発想を得るきっかけになります。
また、仲間がいればモチベーションの維持や分担作業ができ、行動が加速します。大学生だからこそ、学生ネットワークを最大限に活かすことが成功のポイントです。
ステップ4.メンターや支援制度を活用する
困ったとき、相談できる大人や活用できる制度があると、起業の進め方は大きく変わります。
大学内の産学連携センターや起業支援室、自治体や商工会議所が行う若者向け起業支援制度は、情報を持つだけで有利になります。
専門家のアドバイスをもらえることで、見落としていたリスクや課題に気づくことができ、資金・人材・マーケティングといった面でも大きな助けを得られます。どんな小さな相談でも、恥ずかしがらずに頼る勇気を持つことが成功の分かれ道です。
ステップ5.学業との両立＆資金調達
最後に、大学生が起業を続けていくうえで重要なのが、学業とのバランスと資金の確保です。
・学内の起業コンテストでは、10〜100万円の助成金が得られるケースも
・日本政策金融公庫の「新創業融資制度」で学生起業家の融資実績あり
・CAMPFIREなどクラウドファンディングで支援を集める事例も多数
小さく始め、着実にステップを踏んでいけば、大学生でも現実的に起業は可能です。
大学生の起業成功率を高めるための実例
ここでは、学生時代に起業し、成功を収めた5人の有名起業家を紹介します。共通しているのは、早い段階で行動し、自らのアイデアを実行に移したこと。これから挑戦するあなたのヒントになるはずです。
① マイクロソフト創業者：ビルゲイツ
世界的IT企業マイクロソフトの創業者・ビル・ゲイツは、高校時代からビジネスをスタート。大学を中退して起業に集中し、世界中に影響を与える存在となりました。
②Facebook創業者：マーク・ザッカーバーグ
ハーバード大学在学中に「The Facebook」の原型を開発。学内のSNSから始まり、世界規模のSNSへと成長しました。彼の成長を支えたのは、「まずやってみる → 反応を見る → 改善する」という高速PDCAサイクルです。
③リクルート創業者：江副浩正（えぞえ・ひろまさ）
東京大学在学中に「東大新聞」の広告営業をきっかけに、大学広告（後のリクルート）を創業。求人情報をメディアとして発信する仕組みを作り、今の「リクナビ」や「ゼクシィ」へとつながっていきました。
④ライブドア創業者：堀江貴文（ホリエモン）
大学4年のとき、70万円の高額アルバイトを断り、Web制作会社を立ち上げ起業。のちにライブドアを買収し一気に注目を集めました。「安定よりも挑戦」を選んだ判断が大きな成功に結びついた代表例です。
⑤ ソフトバンク創業者：孫正義
大学時代、「発明で稼ぐ」と決意し、音声装置付きの多言語翻訳機を開発。シャープの役員に直接売り込み、1億円で買い取ってもらったという伝説的エピソードも。「毎日1つ、何かを発明する」と決めて行動した、まさに“行動力の人”です。
大学生起業の成功率を下げる3つの原因は？
学生起業は可能性に満ちていますが、勢いだけで進めると失敗するリスクもあります。よくある3つの失敗パターンを知っておきましょう。
原因1.憧れだけで事業計画を立てずにスタートする
「起業＝かっこいい」というイメージだけで突っ走ると、ビジネスの本質を見失います。収益の仕組みが曖昧なまま始めると、最初の壁で挫折することも。
事業計画は“地図”のようなもの。夢を現実に変えるには、具体的な道筋が必要です。
原因2.最初から大きな借金をしてしまう
勢いで高額の設備投資や物件契約をしてしまうと、リスクが一気に膨らみます。大学生なら、まずはネットビジネスや小さな教室など、スモールスタートからの検証が基本です。
原因3.いきなり法人化する
法人はカッコよく見えますが、登記費用・税務処理・社会保険など、想像以上に手間とコストがかかります。個人事業主で走りながら検証し、収益が安定してから法人化するのが王道です。
大学生の起業の成功率を上げる5つの秘訣
学生起業は難易度が高いと言われますが、正しい知識と行動を身につければ、成功への道は大きく開けます。
ここでは、大学生が起業の成功率を高めるために意識すべき「5つの秘訣」を具体的に紹介します。
秘訣1.起業コミュニティに入る（仲間と環境を手に入れる）
起業の最大の敵は「孤独」と「視野の狭さ」。
コミュニティに所属すれば、相談できる人・刺激を与えてくれる仲間に出会えます。
学生限定の起業支援プログラムやイベントも多数開催されており、そこから一生モノの仲間と出会えることもあります。
秘訣2.既存の成功事例を徹底的に研究する
完全なゼロイチではなく、「真似て、改良する」が賢いやり方です。
孫正義のように、海外の成功モデルを日本に適応させることで、大きな成果を出すことも可能です。
先人の戦略を吸収してから、自分なりにアップデートしていきましょう。
秘訣3.失敗事例から学ぶ姿勢を持つ
成功よりも、失敗のほうが学びは深い。起業経験者のブログ・書籍・イベントで「リアルなやらかし体験」を吸収しましょう。
他人の失敗は、自分の回避ポイントとして活かせます。
秘訣4.学生ならではの「時間」と「仲間」を活かす
学生の特権は、時間の自由と近くにいる仲間の存在。
社会人になると当たり前ではなくなるこの環境を、最大限に使って動くことが成功の鍵です。
大学のゼミやサークル、起業コミュニティなどで得たネットワークも、起業に活かせます。
秘訣5.学びを止めない
起業に“完成”はありません。常に情報をアップデートし続けることが求められます。
本・Podcast・X（旧Twitter）など、気軽にインプットできるツールを習慣化しておきましょう。
特に、経営・マーケ・会計などの基本スキルを学んでおくと、長期的に安定した事業運営につながります。
大学生が起業の成功率を上げるための環境をユースキャリア教育機構が提供！
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