古着屋通いから店舗オーナーへ|アパレル起業を志す学生の最初の一歩

この記事にたどり着いた方の中には

大学生がおしゃれに興味をもち、自分の好きな服やブランドを持ちたいと思ったが始め方が分からない。アパレル起業の仕方が分からない。という方が多いのではないでしょうか。

そこで本記事はアパレル起業を目指す学生のために、アパレル起業の立て方、在学中にアパレル起業をした生の声を紹介します。

資格も経験もゼロ。学生でも簡単に始められるアパレル起業!

資格や特別な経験がなくても、「ファッションが好き」という気持ちさえあれば挑戦できるのがアパレル起業の魅力です。

アパレルブランドを立ち上げるのに、国家資格や特別な免許は必要ありません
必要なのは、アパレルが好きな気持ちと、最低限の資金だけなので学生でも十分に始められます。

また、ブランドを“事業”として運営するなら、「開業届」を出すのが基本です。
ただし、ネットショップなどでスタートする場合は、開業届を出さなくても罰則はありません。とはいえ、収入が年間20万円を超えると確定申告が必要になります。
このとき、「青色申告」という制度を使えば、税金面での優遇が受けられます。そのためにも、早めに開業届を提出しておくのがおすすめです。

学生でもできるアパレル起業の6つのステップ

「ファッションが好き」から「ブランドを作る」へ。実は、アパレルブランドの立ち上げは、きちんと順序を踏めば学生でも可能です。ここでは、アパレル起業に必要な6つのステップを、初心者向けにわかりやすく解説します。

step1.コンセプト設計|ブランドの“世界観”を決める

まず最初に決めるべきは、どのようなブランドにするかという「軸」の部分です。ブランド名を考える前に、誰に向けたブランドなのか、どんな世界観を届けたいのかを明確にしましょう。

たとえば、「低身長の20代女性が、すっきり着られるオフィスカジュアル」というように、性別・年齢・悩み・ライフスタイルまで掘り下げて具体化することで、商品の方向性がブレなくなります。このようなターゲット設計をもとに、ブランド名やロゴ、アイテム展開を進めていきます。

step2.開業資金を準備する

次に必要なのは、ブランドを立ち上げるための資金です。オリジナル商品を製造するのか、セレクト形式で仕入れるのか、あるいは実店舗を持つのかによって必要な金額は大きく異なります。

実店舗を構える場合、内装費や賃貸契約費を含めて1,000万円以上かかることもあります。一方、ネットショップを利用すれば初期費用を抑えてスタートできます。資金が足りない場合は、クラウドファンディングなどでの調達も選択肢となります

step3.開業手続きをする

ブランドをビジネスとして運営していくためには、開業手続きも欠かせません。個人事業主として始める場合は、税務署に「開業届」と「青色申告承認申請書」を提出することで節税のメリットが得られます。

法人としてスタートする場合は、法務局での登記申請が必要です。設立に費用はかかりますが、社会的な信頼や融資面でのメリットがあるため、将来的なスケールアップを視野に入れて選択するケースも多くあります。

step4.商品を準備する

商品の準備には2つの方法があります。ひとつはオリジナルデザインを製造する方法、もうひとつは既製品を仕入れて販売する方法です。

オリジナル製造の場合は、デザイン画の作成、パターン(型紙)の作成、サンプル制作、縫製指示、ロット数の決定など、工程が細かく分かれます。未経験者はOEMや外注を活用するのが安心です。逆に仕入れ型であれば、問屋やブランドと契約し、セレクトショップとして運営することも可能です。

また、販売にあたっては「洗濯ネーム(品質表示タグ)」の取り付けが法律で義務付けられているため、必ず表示内容を確認し、対応しましょう

step5.商品の販売方法を決める

商品が完成したら、販売方法を選びましょう。実店舗では試着や接客を通じてブランドの魅力を直接伝えられますが、初期費用が高く準備にも時間がかかります。一方で、ネットショップ(BASEやSTORESなど)は低コストで始めやすく、スピーディに販売が可能です。

Amazonや楽天などのECモールは集客力があり、初心者でも売れやすい反面、手数料がかかります。メルカリなどのフリマアプリは気軽に始められますが、ブランドの世界観を伝えるにはやや不向きです。

短期出店できるポップアップストアやフリマも、初期のテスト販売におすすめです。ブランドや資金状況に応じて、最適な販売手段を選びましょう。

step6.ブランドの認知力を高める

商品を販売しても、知られなければ売れません。SNSやホームページを活用したプロモーションは、現代のアパレルブランドにとって必須です。

InstagramやTikTokで商品やブランドの世界観を発信し、販売前からファンを増やしておきましょう。また、ホームページもブランドの顔となるため、見やすく、世界観が伝わるデザインを心がけて構築しましょう。必要に応じて広告出稿やインフルエンサーとのコラボも検討し、効果的な認知拡大を目指します。

学生がアパレル起業をする際にやった方がいいポイント3選

学生がアパレルブランドを立ち上げる際、成功に近づくために押さえておきたい重要な3つのポイントを紹介します。実践的で、すぐに行動に移せるアドバイスをわかりやすく解説します。

ポイント1.類似ブランドがないか調べる

起業前にまずやるべきことは、市場にすでに似たブランドがないかを調べることです。コンセプトが似ているだけなら問題ありませんが、デザインまで似てしまうと盗作と受け取られるリスクがあります。

特にファッション業界では感性の重なりが起きやすいため、差別化の工夫やリサーチは慎重に行いましょう。

ポイント2.ブランドの認知力を高める

ブランド立ち上げ初期に多くのアイテムを展開しようとすると、製造コストがかさむ上、在庫リスクも増します。限られたリソースの中で成果を出すには、まず“売れる確信がある”商品のみに絞ってスタートするのがベストです。

小ロット生産に抑え、無理なくブランドを育てていくことが、長期的な成功につながります。

 ポイント3.人脈を広げる

学生起業で特に重要なのが、人とのつながりです。例えば、ユースキャリア教育機構のような起業志向の学生が集まるコミュニティに参加することで、同世代からの刺激やアドバイスが得られるだけでなく、ポップアップ出店の機会をもらえるなど、想像以上のチャンスが舞い込むことがあります。

新しい環境に飛び込む勇気が、次のステージへの鍵になります。

植松

<ユースキャリアメンターコメント>

学生だからこそ、ヒトとのつながりを大切にした方がいいです。

自分のやりたいことはヒトから刺激を受けたり、起業する仲間と一緒に刺激を与えあったり、学生にとってヒトはかけがえのない存在です。

学生はまずヒトを集めましょう!

 実際にアパレル起業をした学生の声

ここでは、ユースキャリア教育機構のサポートを受けながら、実際に大学在学中にアパレル起業を実現した学生たちの実例をご紹介します。「どうせ自分には無理かも…」
そんな不安を抱えていた彼らが、何をきっかけに起業を決意し、どんな工夫で壁を乗り越えてきたのか
学生ならではのアイデア、スピード感、そして等身大の視点が、きっとあなたのヒントになるはずです。

①学生で八王子古着屋オーナーに

今回お話を伺った和田悠希さん プロフィール

・八王子古着屋オーナー

・2005年生まれ。

・元々はふつうの大学生と同じようにファッションが好きで、友達と遊びに行って、バイトする生活を送っていた。

高校でサッカーを辞めたあの日から、僕は「自分を表現する場所」を失いました。将来の夢も、やりたいこともわからないまま迎えた大学生活でした。
授業を受けて、バイトをして、友達と遊ぶ -いわゆる“普通の大学生”の毎日は、僕にとってはただの消化試合のようで、どこか空虚で、正直つまらなかったです。(笑)

Q.起業をしたいと思ったきっかけはなんだったんですか?

そんなとき、オシャレな友達の影響でファッションに出会いました。服を選ぶこと、着ることで、「これが今の自分だ」と言える感覚。 サッカーをしていた頃のように、自分を表現する感覚が、もう一度戻ってきた気がしたんです。この出会いが、僕にとってファッションを“届ける側”になることを考える大きなっかけになりました。

Q.この古着屋に込めたあなたの強い想いはなんですか?

行きつけの古着屋で、オーナーが服と真剣に向き合っている姿を見たときのことは、今でも鮮明に覚えています。お客さんが、自分にぴったりの服を見つけて本気で喜んでいる姿に、僕の心は大きく動かされました。

「自分も、誰かの日常を変える服を届けたい」そう思うようになったのは、その瞬間からです。「おしゃれになりたいけど一歩踏み出せない人」や、「自分に自信がない人」が、僕の服を通して少しでも前向きになれるように -そんな思いを込めて、ひとつひとつの商品を届けています。

Q.古着屋を立ち上げることに成功した要因はなんですか?

正直、最初からうまくいくなんて思っていませんでした。
「古着屋をやってみたい」という気持ちはあっても、何から始めればいいのか分からなかったし、身近に相談できる人もいなかった。そんなときに出会ったのが、ユースキャリア教育機構でした。


ここには、同じように“何かを始めたい”と悩んでいる仲間がいて、起業のステップや考え方、具体的な行動の仕方を一緒に学べる環境がありました。メンターからのアドバイスや、実際の起業体験を通して、「ただの憧れ」だった古着屋の運営が、現実的なビジネスの形として見えるようになったんです。アイデアを言葉にして、人に伝えること。お客様に届けるまでの導線を考えること。


そういった“事業として成立させる力”は、間違いなくこの場所で育ててもらいました。今、こうして八王子で古着屋の店舗を運営できているのも、あの時ユースキャリアに飛び込んでいなければ、あり得なかったと思っています。

②デニムECサイトで月商100万に

今回お話を伺った植松快さん プロフィール

・デニムECサイト運営

・2005年生まれ。

・元々はふつうの大学生と同じようにファッションが好きで、バイトしかしていなかった。

Q.起業をしたいと思ったきっかけはなんだったんですか?

そして、大学1年生の頃。将来について考える時間が増え、「自分はこのままでいいのか」と強烈な焦りと絶望を感じました。
それが、「ファッションを届ける側になりたい」と本気で考え、起業を目指す大きなきっかけになったんです。

Q. このECサイトに込めたあなたの強い想いはなんですか?

このECサイトは、そんな「おしゃれになりたい」と思う人たちの背中を、ほんの少しでも押せたら…という想いから始まりました。
着る服ひとつで気分が変わったり、いつもより堂々と外に出られたり。


そんな経験を、自分が届ける商品を通じて感じてもらえたら本当にうれしいです。「似合うかどうか不安」「自分に合ってるかわからない」そんなふうに思っている人こそ、ぜひ挑戦してほしい。あなたの日常が、ちょっとだけワクワクするような、そんなきっかけになれるような服をこれからも届けていきます。

Q.ECサイトを立ち上げることに成功した要因はなんですか?

正直、自分ひとりだったら途中であきらめていたかもしれません。転機は、ユースキャリア教育機構との出会いでしたやりたいことはあったけど、何から始めればいいのかわからなかった。


商品をつくることも、販売方法も、SNSの使い方も手探り。そんなときに参加したユースキャリアのプログラムで、同じように挑戦している仲間たちや、具体的にアドバイスをくれる先輩起業家と出会えたことで、視界が一気に開けました。事業アイデアの整理、ターゲットの明確化、コンセプト作り、サイトの立ち上げ。


一人で考えていたときには難しく感じたことも、サポートを受けながら一歩ずつ形にできて、気づけば自分のECサイトをオープンできていたんです。あの環境がなければ、今の自分はなかったと思います。
「やってみたい」を「できた」に変える力が、あの場所にはありました。

「好き」を“ブランド”に変える、ユースキャリア教育機構で叶えませんか?

覚悟を決めて挑戦したい人と、ブランドづくりを通して一緒に成長したい。
ユースキャリア教育機構には、誰かにもらった挑戦の機会や学びを、次の誰かに返していく、そんな温かくて本気な文化があります。
また、事業計画の立て方や経営者との対話、チームでのマネジメントなど、実践的な経験をたくさん積むことができます。「好き」をカタチにしたい、本気で変わりたいと思っているなら。
その一歩を、ユースキャリアで踏み出してみませんか?