身体を鍛えれば幸せになれると思っていた。“脳筋大学生”が、筋肉を捨ててでも挑戦し続ける理由

Spotlight of 研修生

今回お話を伺ったのは、小川 貴史(おがわ たかふみ)さん。

プロフィール

慶應義塾大学経済学部3年 / ユースキャリア教育機構(Generalist)所属
フィットネス事業 CloverFit 代表
学生団体 WIL(Well-being Innovation Lab) 代表

ウエイトリフティング神奈川代表、慶應義塾重量挙部61kg級の歴代最高記録を達成し、チームとしても60年ぶりの早慶戦勝利、50年ぶりの1部リーグ昇格を達成。

ボディビルでは、19歳でボディコンテスト初優勝。20歳でフィジーク、クラシックフィジーク、スポーツモデルの3部門で優勝。

現在は、慶應義塾大学名誉教授の監修のもと、フィットネスプログラム CloverFit を運営。さらに、学生団体 WIL を立ち上げ、ウェルビーイングを社会実装していく学生コミュニティづくりに取り組んでいる。

「Spotlight of 研修生」は、ユースキャリア教育機構に所属する研修生を、ひとりずつ深掘りするシリーズ企画です。

今回登場するのは、慶應義塾大学でCloverFitとWILを立ち上げる小川貴史さん。

なぜ、ただの“脳筋大学生”だった彼が、フィットネス事業と、学生団体を作れたのか。

その原点と、ユースキャリアで得た学びに迫ります。

この記事を読むと得られること
  • 「やりたいこと」がどうしたら見つかるのかわかる
  • 身体が強いことと、人として強いことの違いが理解できる
  • 挑戦する学生が、走り続けるために必要なものが見えてくる
  • 自分の弱さや痛みを、誰かを支える力に変えるヒントが得られる

強くなれば、人を救えると思っていた

━━まず、小川さんの活動の原点を教えてください。

自分が1歳の頃に父を亡くして、シングルマザーの家庭で育ちました。

自分を育てるために働き詰めになっていた母は、小学生の頃、うつ病になっていって、自分にとって一番強い存在だった母が、少しずつ弱っていく姿を見ていました。

でも、その時の自分には何もできませんでした。

大切な人が苦しんでいるのに、自分には人を助けられる力がない。
その無力感が、今の自分の原点になっています。

━━その経験から、どんなことを考えるようになったのでしょうか?

「自分がもっと強ければ、母を支えられたんじゃないか」と思うようになりました。

当時の自分にとって、強さはただの憧れではありませんでした。
大切な人を助けるために必要なものでした。

━━小川さんにとっての「強さ」は、最初から身体の強さだったのでしょうか?

いや、最初は、勉強で強くなろうとしました。

勉強ができれば、いい学校に行ける。
いい学校に行けば、将来お金を稼げる。
お金を稼げるようになれば、母を支えられる。

そう思って、中学受験に挑戦しました。

お金がかかるので、塾には行かず独学で勉強し、ひとり親の支援金で中学校に進学しました。

今振り返ると、中学受験は、自分にとって最初の「自分の力で環境を変えにいく挑戦」だったと思います。

やりたいことは、全力で動いた先に見つかる

━━小川さんは、勉強、部活、筋トレ、重量挙、ボディビル、イベント運営、事業、学生団体と、かなり幅広く挑戦されています。最初からやりたいことが明確だったのでしょうか。

全然、最初から明確だったわけではないです。

むしろ、自分の場合は「これが人生をかけてやりたいことだ」と最初から決まっていたというより、目の前の「やりたいかもしれないもの」に全力を注いできた感覚に近いです。

中学では、とにかく強くなりたいと思って、学校で一番厳しいバスケ部に入りました。

コロナで部活ができなくなった時期には、ひとりで筋トレを始めました。

高校では重量挙に出会い、大学でも競技に打ち込みました。

ボディビルにも挑戦しました。

その時々で、「これなら自分を変えられるかもしれない」「これなら強くなれるかもしれない」と思ったものに、とにかく全力で向き合ってきました。

━━やりたいことは、頭で考えて見つけるというより、動きながら見つけてきたんですね。

そうですね。

まずは、目の前にある「自分がやりたいかもしれないもの」に全力を注ぐ。
中途半端ではなく、ちゃんと本気でやってみる。

そうすると、自分が何に喜びを感じるのか、何に苦しむのか、何なら続けられるのか、何を誰に届けたいのかが、少しずつ見えてくる。

自分の場合も、最初はただ自分が強くなりたいだけでした。

でも、筋トレや競技に本気で向き合ったから、身体が変わる喜びを知った。
身体を追い込みすぎたから、身体だけでは幸せになれないことも知った。
コンテストを運営したから、誰かの挑戦が生まれる場所をつくる面白さも知った。

だから今、CloverFitやWILにたどり着いているんだと思います。

学び①

やりたいことは、考え込むより、全力で動いた先に見つかる。

最初から「これが自分のやりたいことだ」とわかっている人ばかりではない。

大切なのは、目の前の「やりたいかもしれないもの」に全力を注ぐこと。
本気でやるから、自分の喜びも、苦しさも、違和感も、次に進みたい方向も見えてくる。

小川さんにとって、筋トレも、重量挙も、ボディビルも、イベント運営も、CloverFitもWILも、その延長線上にある。

身体が強いことと、人として強いことは違う

━━身体を鍛えることに本気で向き合った結果、どんな成果が出ましたか?

ウエイトリフティングでは、慶應義塾重量挙部61kg級の歴代最高記録を達成しました。

神奈川県ウエイトリフティング選手権でも優勝しました。

チームとしても、50年ぶりの一部リーグ昇格、60年ぶりの早慶戦勝利を経験しました。

ボディビルでは、19歳で東京のボディコンテストで初優勝しました。

20歳では、フィジーク、クラシックフィジーク、スポーツモデルの3部門で優勝することができました。

これらの経験から、身体を鍛えることで、弱かった自分を変えられた感覚はありました。

━━一方で、身体を鍛えることの限界も感じたと聞いています。

はい。身体を鍛えることに本気で向き合って、一日10時間くらいトレーニングし続けることもありましたし、ケガもたくさんしました。

そして、行き過ぎた減量や過度なトレーニングによって、摂食障害慢性疲労症候群を経験しました。身体は強くなったはずなのに、心は満たされませんでした。

むしろ、フィットネスが自分を苦しめるものに感じる瞬間もありました。そこで気づいたのは、身体が強いことと、人として強いことは違うということです。

━━小川さんにとって、「人として強い」とはどういうことですか?

昔の自分は、身体が強くなれば、人を助けられると思っていました。でも、身体が強いだけで誰かを助けられるかというと、それは別の話です。本当に強い人は、たくさんの人を自分の力で助けられる人だと思います。

そして、たくさんの人から感謝される人だと思います。どれだけ筋肉があっても、どれだけ重いバーベルを持てても、それだけで人を幸せにできるわけではない。

その強さを、誰に向けて使うのか。誰のために使うのか。どれだけ人の役に立てるのか。そこまで含めて、初めて「強い」と言えるのかなと思っています。

━━だから「筋肉を捨ててでも」という言葉につながるんですね。

そうです。筋トレを否定しているわけではありません。自分は筋トレにも、重量挙にも、ボディビルにも、本当に救われてきました。でも、筋肉や目の前の数字だけを目的にしていた時、自分は壊れてしまいました。

だから今は、筋肉のために生きるのではなく、筋肉で得た強さを、誰かを支える力に変えたい。たとえ昔のような身体ではなくなっても、誰かのために挑戦し続けたい。

それが「筋肉を捨ててでも挑戦し続ける理由」です。

学び②

身体が強いことと、人として強いことは違う。

身体が強くても、誰かを助けられるとは限らない。

本当に強い人とは、たくさんの人を助け、たくさんの人から感謝される人。
自分の強さを、自分のためだけでなく、誰かのために使える人である。

身体を壊した先で、ウェルビーイングに出会った

━━そこから、なぜウェルビーイングに興味を持つようになったのでしょうか?

きっかけは、自分自身が身体を壊したことです。それまでは、ずっと目に見える強さを追いかけていました。

身体のかっこよさ。バーベルの重量。大会での結果。周りから見た時の「すごさ」。そういうものを追い続けてきました。

でも、その先で自分は摂食障害や慢性疲労症候群を経験して、身体は強くなったはずなのに、心は満たされなかったんです。そこで初めて、目に見える強さだけでは、人は幸せになれないと気づきました。

━━その経験が、ウェルビーイングにつながったんですね。

はい。身体を鍛えることには、もちろん大きな価値があります。自分自身、筋トレや競技に救われた部分は本当にあります。

でも、体重が減って身体が変わっても、記録が伸びても、大会で勝っても、それだけで人の心まで幸せになるわけではありませんでした。むしろ、自分の場合は、身体の見た目や数字に縛られて、自分自身を苦しめてしまった。

その経験から、人の心や幸せ、目に見えない価値に関心を持つようになりました。そこで出会ったのが、ウェルビーイングという考え方でした。

ウェルビーイングとは?

身体的・精神的・社会的に「満たされた良い状態」 にあることを指す概念

━━小川さんにとって、ウェルビーイングはどんなものですか?

最初は、ウェルビーイングって「休むこと」や「無理しないこと」に近いイメージがありました。でも、自分にとってのウェルビーイングは、ただ頑張らないことではありません。

自分は、挑戦すること自体はすごく大事だと思っています。誰かのために頑張る人が増えてほしいし、社会に価値を届けようとする学生が増えてほしい。ただ、その人自身が壊れてしまったら続かない。

だから、自分にとってのウェルビーイングは、誰かのために挑戦する人が、心身を壊さず、仲間とともに走り続けられる環境があること。そして、その環境から人を幸せにするようなサービスが生まれ続けることです。

━━ウェルビーイングは、休むためのものではないんですね。

そうです。自分は、挑戦する人に「頑張るな」と言いたいわけではありません。むしろ、本気で挑戦してほしい。誰かに価値を提供しようとハードワークしているときほど、何かに熱中できることはないし、それでその人の周りに幸せな人が増えるなら、それこそウェルビーイングだと考えています。

でも、挑戦が自己犠牲になってしまったら続かない。誰かのために頑張れる人ほど、自分のことを後回しにして、心身を壊してしまうことがあると思っています。

だからこそ、挑戦する人が、壊れずに走り続けられる環境をつくりたいんです。それが、自分がウェルビーイングに興味を持ち、CloverFitWILをつくろうと思った理由で、自分が一番多くの人を幸せにできる手段だと思っています。

学生が走り続けるために必要なもの

━━小川さんは、学生が挑戦し続けるためには何が必要だと思いますか?

まず前提として、学生はヒト・モノ・カネの資産で大人には勝てないと思っています。社会経験も、信用も、資金も、人脈も、実績も、基本的には大人の方が持っている。

だからこそ、学生が勝つためには、誰よりも熱量を持って動き続けるしかないと思っています。

━━熱量が一番の武器になるということですね。

そうですね。学生の一番の武器は、熱量と行動量だと思います。

でも、熱量だけでは続きません。
動き続けるには、体力が必要です。
自分のやりたいことに突き進める原動力も必要です。

そして何より、環境が必要です。

━━環境というのは、具体的にはどういうものですか?

自分の夢を本気で応援してくれる先輩。
同じ目線で刺激をくれる同期。
自分の背中を見てついてきてくれる後輩。

そういう仲間がいる環境です。一人で走り続けるのは、かなり難しいです。どれだけ熱量があっても、ずっと一人で走っていたら、どこかで折れてしまう。

でも、本気で相談に乗ってくれる先輩がいて、負けたくないと思える同期がいて、自分が責任を持って引っ張りたい後輩がいると、前に進み続けられる。

自分にとって、ユースキャリアにはその環境があります。

━━ユースキャリアに入って、どんな変化がありましたか?

一番大きいのは、仲間ができたことです。

ユースキャリアに入るまで、自分には本当の意味で夢を一緒に追える仲間がいませんでした。

もちろん、部活で仲の良い友達はいました。でも、自分が本当にやりたい夢に共感して、ついてきてくれる仲間はいなかったんです。それが、ユースキャリアに入って一気に変わりました。

自分の夢を本気で応援してくれて、いつでも相談に乗ってくれる先輩がいる。
お互いの夢について語り合って、自分に刺激をくれる同期がいる。
自分が大きな夢を語っても、ついてきてくれる後輩がいる。

自分は体育会の部活にも所属していますが、あまりの熱量に、ユースキャリアの方が部活っぽいなと感じることがあります。

学び③

学生が大人に勝つには、熱量を持って動き続けるしかない。

学生は、ヒト・モノ・カネの資産では大人に勝てない
だからこそ、誰よりも熱量を持って動き続ける必要がある。

そのために必要なのは、動き続けられる体力。
自分のやりたいことに突き進める熱量。
そして何より、先輩・同期・後輩の仲間がいる環境。

小川さんにとって、ユースキャリアはそれが揃う最高の環境だった。

CloverFitとWILでつくりたい環境

━━現在取り組んでいるCloverFitについて教えてください。

CloverFitは、「身体だけじゃない、心も変わる」をコンセプトにしたフィットネスプログラムです。

身体を入口にしながら、心拍数などのデータを通じて自律神経のバランスを可視化し、挑戦し続けるための身体と心の土台をつくることを目指しています。

ウェルビーイング研究の第一人者と言われている慶應義塾大学名誉教授の監修のもと、フィットネスとウェルビーイング研究を掛け合わせた形で運営しています。

━━なぜ、身体だけでなく、心のデータを見るのでしょうか?

頑張っている時って、自分がどれくらい無理をしているのか、意外とわからないんです。気合いでいけると思ってしまう。まだ大丈夫だと思ってしまう。自分の限界に気づけないまま、走り続けてしまう。

でも、身体は正直です。

心拍数や回復の状態を見ることで、自分のコンディションを客観的に見られる。
それによって、ただ追い込むのではなく、挑戦し続けるための身体と心の土台をつくれると思っています。

もともとは健康経営や福利厚生の一環として企業に導入してもらい、現在は代官山のジムなどと連携して、大人のお客様以外にも、自分の学生団体のメンバーを対象にサービスを提供しています。

━━WILについても教えてください。

WILでは、ビジネス、アート、エンタメ、スポーツなど、様々な領域から、GDPなどの経済指標では測れない価値を他者や社会に届けるために挑戦が生まれています。

起業家、アーティスト、研究者、アスリートなど、様々な分野の学生が集まり、学び、つながり、社会へウェルビーイングを実装していくコミュニティを目指しています。

コンセプトは、「挑戦を、“自分のため”で終わらせない。」

自分の成功や成長だけで終わるのではなく、その挑戦を社会に向けてどう実装していくか、どれだけの人を幸せにできるかを考え、実行する場になっています。

━━CloverFitとWILは、小川さんの中でどうつながっていますか?

CloverFitでは、挑戦し続けるための身体と心の土台をつくる。

WILでは、誰かのために挑戦する学生が集まり、学び、つながり、実際に社会に価値を届ける。

どちらも、自分が過去に欲しかった環境を、自分がつくるための活動になっています。

弱さや痛みは、誰かを支える力に変わる

━━小川さんは、自分の弱さや痛みをどう捉えていますか?

昔は、弱さや痛みは、できればなくしたいものだと思っていました。母を支えられなかった無力感も、身体を追い込みすぎて壊れた経験も、自分にとってはかなり苦しいものでした。

でも今は、その痛みがあったからこそ、同じように苦しんでいる人の気持ちが少しはわかるようになったと思っています。

━━痛みが、誰かを支える力になる。

そう思っています。自分が経験していない痛みを、本当の意味で理解するのは難しいです。でも、自分がたくさん痛みを経験していたら、同じような経験をしている人に気づける。その人が何に苦しんでいるのか、どんな言葉が必要なのか、想像できる。

だから、弱さや痛みは、ただの失敗ではないと思っています。

━━その痛みは、どうしたら得られるものなのでしょうか?

常に挑戦し続けることだと思います。

挑戦しなければ、傷つくことも少ないかもしれません。
失敗もしないかもしれません。
苦しい経験もしないかもしれません。

でもその分、誰かの痛みに気づける機会も減ってしまう。

もちろん、痛みそのものが目的ではありません。
でも、本気で挑戦するからこそ、悔しさや失敗や無力感を経験する。
そして、その経験がいつか、誰かを支える力に変わる。

だから自分は、昔自分が大好きだった筋肉を捨ててでも挑戦し続けたいんです。

学び④

弱さや痛みは、誰かを支える力に変えられる。

痛みを経験した人は、同じように苦しむ人に気づける。
弱さを知っている人は、弱さを抱える人のそばに立てる。

そして、その痛みは、本気で挑戦し続ける中でしか得られない。
だから小川さんは、かつて一番大切だったものを捨ててでも挑戦し続ける。

小川貴史さんからのメッセージ

自分はずっと、強くなれば人を救えると思っていました。

勉強も、部活も、筋トレも、ウエイトリフティングも、ボディビルも、自分にとっては「弱かった自分を変えるための挑戦」でした。

でも、身体を鍛え続けた先で、自分自身が壊れてしまいました。

その時に気づいたのは、身体が強いことと、人として強いことは違うということです。

本当に強い人は、たくさんの人を助けられる人だと思います。
たくさんの人から感謝される人だと思います。

今、何かに本気で挑戦している人。
やりたいことがまだ明確に見つかっていない人。
誰かのために頑張りたいのに、自分のやりたいことに自信を持てていない人。

まずは、目の前の「やりたいかもしれないもの」に全力を注いでみてほしいです。

本気で動けば、自分の喜びも、弱さも、痛みも見えてきます。
そして、その経験はいつか、同じように苦しむ誰かを支える力になると思っています。

学生は、ヒト・モノ・カネでは大人に勝てません。
だからこそ、誰よりも熱量を持って動き続けるしかない。

そのためには、動き続けられる原動力と、自分のやりたいことに突き進める熱量、そして先輩・同期・後輩の仲間がいる環境が必要です。

自分にとって、ユースキャリアにはその環境があります。

そして、自分自身もその環境を利用するだけでなく、

CloverFitやWILを通じて、今度は自分が、誰かのために挑戦する学生が心身を壊さず走り続けられる環境をつくっていきたいです。

挑戦を、自分のためだけで終わらせない。
そして、誰かのために挑戦する人自身も、幸せでいられる社会をつくる。

それが、今の自分の夢です。

編集後記

小川貴史さんを取材して印象的だったのは、彼が最初から明確な夢を持っていたわけではないということでした。

目の前にある「強くなれるかもしれないもの」に、ひとつずつ全力で向き合ってきた。

そのすべてが、今の小川さんにつながっています。

彼の物語は、「やりたいことを見つけてから動く」のではなく、「動き続けた先でやりたいことが見つかる」ということを教えてくれます。

そしてもう一つ印象的だったのは、「強さ」の意味の変化です。

かつての小川さんにとって、強さとは身体を鍛え、結果を出すことでした。
しかし、身体を鍛え続けた先で、自分自身が壊れてしまった。

その経験を経て、彼は「身体が強いこと」「人として強いこと」は違うと気づきました。

本当に強い人とは、たくさんの人を助け、たくさんの人から感謝される人。

だからこそ今、小川さんはCloverFitとWILを通じて、挑戦する学生が心身を壊さず走り続けられる環境をつくろうとしています。

学生は、ヒト・モノ・カネでは大人に勝てない。
だからこそ、熱量を持って動き続けるしかない。
そして、その熱量を燃やし続けるには、先輩・同期・後輩の仲間がいる環境が必要になる。

小川さんにとって、ユースキャリアはその環境でした。

少しでも興味のある方はこちらから!

弱さや痛みを経験した人は、同じように苦しむ誰かを支えられる。
そして、その痛みは挑戦し続ける中でしか得られない。

小川貴史さんの挑戦は、ここからさらに続いていきます。

「Spotlight of 研修生」は、このように研修生ひとりひとりのリアルを切り取っていくシリーズです。次回もお楽しみに。

ライター紹介

柴田 知樹 (シバタ トモキ)

ユースキャリア教育機構(Project SPICA)所属

15年間サッカーに打ち込み、高校時代は全国ベスト4を経験。引退後の喪失感を原体験に、「熱狂し続けられる社会を創る」をテーマに、サッカー選手のキャリア支援事業を構想している。入会1ヶ月半で来場者150名・協賛13社の大型サッカーイベントの立ち上げ、サッカー英会話スクール、APU専門塾、国際コミュニティ運営など様々な活動を行っている。