この記事にたどり着いた方には
塾講師をやりながら教えることの楽しさを感じて、塾起業に挑戦しようと思ってみたけど方法が分からない。自分の塾を作ってみたい。
そんな学生に対して、本記事では塾起業を目指す学生のために、塾起業の実態と塾開業までの道のりをご紹介します。
大学生でも塾起業できる?

塾を開業するために必要な特別な資格は基本的に存在せず、教員免許や大学卒業の学歴がなくても、大学生のうちから学習塾を合法的に開業・運営することが可能です。
日本の法律では、年齢や学歴にかかわらず、誰でも個人事業主として税務署に開業届を提出すれば正式に事業を始めることができ、塾経営もその例外ではありません。
さらに、大学生ならではの強みとして、年齢が近い分生徒との距離が縮めやすかったり、受験や勉強のノウハウが比較的最近の経験として活かせるといった点があります。また、同じ大学の仲間や後輩をアルバイト講師として巻き込めば、人材確保の面でも有利に働くことがあります。
もちろん事業を成功させるためには、指導力や集客力、保護者との信頼関係構築などが重要になりますが、若さや柔軟な発想を活かせるのは大きな魅力です。
大学生が塾を起業するための4つのステップとは?

塾を起業するためには、ただ教えるだけではなく、しっかりとした準備と手続きが必要です。大学生であっても、流れを理解して一歩ずつ進めれば、合法的かつ効果的に塾を立ち上げることができます。
ここでは、起業に必要なステップを順を追って詳しく解説しますので、しっかり確認し、あなたの挑戦を成功へとつなげましょう。
ステップ1.コンセプトの策定
まず最初に行うべきは、「どんな塾にしたいかを明確にする」ことです。
対象とする生徒(小学生/中学生/高校生など)を決め、どの層のニーズに応えるかを絞り込みます。そして、個別指導にするか集団授業にするかといった指導形式も選定する必要があります。
さらに、扱う教科、週あたりのコマ数(授業数)、授業料の目安などを決め、具体的なサービス内容を計画しましょう。ここをしっかり固めておくことで、次の段階での準備や集客がスムーズになります。
「他の塾とどう違うのか?」をはっきりさせることで、保護者や生徒に選んでもらいやすくなります。
ステップ2.商圏分析(地域ニーズのリサーチ)
次に重要なのが、開業予定エリアの需要を正確に調べることです。
地域の人口、周辺学校の数、学年別の生徒数を把握し、どの層の生徒がどれくらいいるかを調べましょう。さらに、周辺の塾の数、授業スタイル(個別or集団)、料金帯、強み・弱みを分析することで、あなたの塾の差別化ポイントを見つけることができます。
「他の塾とどう違うのか?」をはっきりさせることで、保護者や生徒に選んでもらいやすくなります。
ステップ3.物件選び(対面塾の場合)
対面型の塾を開く場合は、生徒の通いやすさが非常に重要です。
駅や学校から近く、子どもが夜遅くなっても安全に通える場所が理想的です。また、自宅で開業を考えている場合は、物件が「自宅兼塾」として利用できるかどうか、契約条件をしっかり確認する必要があります。
商業用物件を借りる場合は、賃貸契約時に塾として利用する旨をオーナーに伝え、許可を得ることを忘れないようにしましょう。
ステップ4.開業準備・届出
いよいよ開業直前には、所轄の税務署に「開業届」を提出する必要があります(開業後1ヶ月以内)。
さらに、「青色申告承認申請書」も同時に提出することで、帳簿付けや決算で節税効果を得られるようになります。
法人化せずに始める場合は個人事業主としての手続きで十分ですが、収入が安定し規模が大きくなったときは、法人化を検討するのも一つの選択肢です。また、税理士や行政書士に相談することで、スムーズかつ正確に手続きを進められるため、事前相談をしておくのもおすすめです。
大学生向け!塾起業の3つのスタイル

塾起業と言っても、そのスタイルはさまざまです。大学生にとって無理なく始めやすく、かつ実績につながる3つの代表的な起業スタイルをご紹介します。
スタイル1.オンライン塾
初期費用を最小限に抑えて始められるのが最大のメリットです。必要なのはパソコンと安定したWi-Fi環境だけで、自宅から全国の生徒を対象に指導が可能です。
ZoomやGoogle Meetなどのオンラインツールを使えば、授業の準備や管理もスムーズに進められます。時間の融通がききやすいことから、大学の授業や課題と並行して運営できる点は、忙しい大学生にとって大きな魅力です。
また、SNSや口コミを使った集客次第で、短期間で生徒を集めやすいのも強みです。ただし、オンラインでの信頼構築や生徒の集中管理には工夫が必要になります。
スタイル2.自宅・レンタルスペース塾
地元の小中学生を対象にした少人数制の指導に最適なスタイルです。少人数での密な指導が可能なため、保護者との信頼関係を築きやすく、地域密着型のブランドとしての強みを発揮できます。
大学生にとっては、近隣の人脈やつながりを活用しやすい点も利点です。空き部屋を使えばほとんど費用がかからず、レンタルスペースを使っても比較的安価で始められるのが魅力。
ただし、対面指導である以上、通学の時間や場所の確保、感染症対策などの運営面にはしっかり配慮する必要があります。
スタイル3.フランチャイズ加盟型
すでに実績とブランド力のある塾チェーンの傘下で開業するスタイルです。
大手フランチャイズの場合、教材やマニュアル、運営ノウハウが用意されているため、塾経営未経験の大学生でもスムーズに運営を始めやすいのが特徴です。また、知名度があることで保護者からの信頼を得やすく、生徒募集もしやすいという利点があります。
一方で、加盟費や毎月のロイヤリティ、設備投資など、他のスタイルに比べて初期費用が高額になりがちな点は要注意です。資金面の計画をしっかり立てた上で、慎重に挑戦する必要があります。
大学生が塾を起業する2つの大きなメリット

大学生でも挑戦しやすい「学習塾起業」にはメリットが存在します。
ここでは、大きく2つのメリットについて紹介します。
メリット1.高い収益性と安定性
塾ビジネスは、大学生でも高い収益性と安定性を狙えるビジネスのひとつです。
一般的に、塾の月謝は1人あたり月1〜3万円以上が相場で、個別指導なら月3〜5万円という高単価になることも珍しくありません。
さらに、塾はリピート率が高いのも大きな強みです。生徒の成績が上がったり、合格実績を出したりすると、口コミや紹介で新たな生徒が集まるケースも多くあります。
メリット2.参入障壁の低さ
塾ビジネスは参入障壁が低いのも大きな特徴です。開業にあたって教員免許などの資格は不要で、誰でもスタートできます。
さらに、自宅やオンラインで運営できるため、初期費用を抑えた起業も可能です。
もしノウハウに不安がある場合は、フランチャイズを活用すれば、すでに確立されたビジネスモデルや運営ノウハウをそのまま利用することもできるため、初心者でも安心して始めやすい環境が整っています。
大学生が塾起業で失敗しないために知っておくべき3つの課題

大学生が塾を起業するのはいいことだけではありません。大学生が起業で失敗をすると精神的にも、身体的にもダメージがついてきます。
大学生が塾起業を失敗しないためにしっておくべき3つの課題をご紹介します。
課題1.集客の難しさに直面しやすい
塾ビジネスでは、集客の難しさが大きな課題のひとつです。
現在は少子化の影響で、生徒数自体が減っており、地域によっては塾同士の激しい競争が繰り広げられています。そのため、チラシの配布やWeb広告、SNS広告などの集客コストがかさみ、赤字に転落するケースも少なくありません。
特にありがちなのが、「SNSで宣伝すれば生徒は来るはず」という安易な考えで集客を進め、思うように生徒が集まらず失敗するパターンです。
課題2.人件費リスクで経営が圧迫されやすい
塾ビジネスは、人件費リスクも見落とせません。
特に、理系科目や英語といった専門性の高い教科では、質の高い講師を確保することが難しく、採用コストが上がりやすい傾向があります。
さらに、講師のシフトは確保できたものの、肝心の生徒が集まらず、赤字を抱えるケースも多いです。
課題3.評判・実績に強く左右される
塾経営は、評判や実績への依存度が非常に高いビジネスです。
たとえば、1年の入試結果がふるわなかっただけで、一気に評判が悪化し、生徒離れが起きることもあります。
さらに、SNSや口コミサイトでのネガティブな投稿は拡散力が強く、一度悪評が広がると致命的になりかねないです。
塾起業を目指す大学生へ|起業をサポートしてくれる団体・フランチャイズ3選

大学生でも安心して塾起業に挑戦できる、実績豊富な支援団体やフランチャイズを厳選してご紹介します。
それぞれの特徴やサポート内容を比較し、あなたに合ったスタートの選択肢を見つけましょう。
①ユースキャリア教育機構
「教育で世の中を変えたい」という思いを持つ学生が集い、切磋琢磨できる実践型の育成プログラムを提供しています。
定期的なワークショップや先輩起業家との交流を通じて、教育ビジネスに必要な企画力・運営力・マネジメントスキルが自然と身につきます。
資金や経験がゼロでも、仲間とともに実行フェーズまで進める支援体制が整っており、「知る」を「できさせる」に変える力を得られる環境です。
②やる気スイッチグループ
「スクールIE」などの教育ブランドで知られる大手フランチャイズ。
教材・集客・教室運営ノウハウがすべて整っており、運営初心者でも始めやすい体制が魅力です。
ブランドの信頼性が高く、保護者からの信頼も得やすいため、地域密着型の教室経営に向いています。ただし、ロイヤリティや初期費用が発生するため、事業計画をしっかり立ててから参入することが重要です。
③ECCベストワン
ECCグループの教育ブランドで、個別指導を中心としたフランチャイズ展開を行っています。
大手ブランドの知名度を活かして集客しやすい上に、教室運営の自由度も高いため、独自の工夫や教育スタイルを活かしやすいのが特長です。
本部の営業支援・研修サポートも充実しており、開業後も安心です。
近年では、大学在学中に立ち上げ、卒業後に本格的に引き継ぐ起業スタイルも増えてきています。
塾起業をしたいならユースキャリア教育機構がサポートします
「自分の塾をつくって、誰かの未来を変えてみたい」
「でも、何から始めればいいか分からない」そんなあなたにこそ知ってほしいのが、ユースキャリア教育機構です。
今の自分に自信がなくても、実績がなくても構いません。
ユースキャリア教育機構は、「自分の塾で社会を変えたい学生」を本気で支援するコミュニティです。
あなたの挑戦を、お待ちしています!