「起業ってお金かかりそう」そんな学生が知るべき資金調達の方法

この記事にたどり着いた方の中には

最近SNSで起業家を見るようになり、起業に挑戦しようと思ってみたけどお金がいくらかかるか分からない。お金の不安がある。

そこで本記事は起業を目指す学生のために、資金調達の方法と資金調達の成功率を上げる秘訣をご紹介します

学生起業の資金調達が難しいと言われる4つの理由

学生が起業するうえで多くの人がぶつかるのが「資金調達の壁」です。
社会人と比べて、融資や出資を受ける際の条件を満たしにくく、現実的にまとまった額の資金を得るのが難しい状況にあります。

では、なぜ学生は資金調達が難しいと言われるのでしょうか?


その根本的な原因を理解することで、次にとるべき行動が明確になります。まずは、学生起業家が資金調達でつまずきやすい4つの主な理由から解説します。

理由1.社会的信用度が低い

学生は、そもそも社会人としての収入実績や事業実績がないため、金融機関の融資審査では大きな不利を抱えます。たとえ革新的で優れたビジネスプランを持っていても、「学生起業」と聞いただけで、金融機関や投資家側は慎重な態度を取りがちです。

法人として銀行口座を開設しようとしても、設立直後は信用ゼロの状態で、取引先や金融機関からの信頼を得るまでに時間がかかるケースが多くあります。学生だからこそ乗り越えなければならない信用の壁は、資金調達の場面で大きく立ちはだかるのです

理由2.口座開設に手間がかかる

未成年や18〜19歳の大学生が起業を目指す場合、銀行口座の開設自体がハードルになることがあります。銀行によっては親権者の同意が求められたり、利用できるサービスが制限されたりするケースがあり、思うようにビジネス用の口座を作れないこともあります。

ネット銀行も例外ではなく、ビジネス用口座には年齢制限が設けられている場合があるため、スタート地点に立つ前に諦めざるを得ない学生が少なくありません。口座が作れないと、資金管理や決済の面で大きな不便を抱えることになります。

理由3.担保や保証人を用意しにくい

多くの学生は十分な自己資金も資産も持っておらず、融資を受けようとしたときに「保証人がいないと厳しい」と突き返されることが珍しくありません。制度としては学生向けの融資プログラムが存在しても、現実には信用がなければ一歩も進めない、という空気感があります。

結果的に、調達手段が限られ、クラウドファンディングやコンテスト、助成金に頼らざるを得ない場合が多くなります。こうした条件のハードルの高さは、起業初期の大きな壁として立ちはだかります。

理由4.経験が少ない

社会人経験がない学生は、「この事業は本当に継続できるのか?」「計画倒れに終わらないか?」と疑われることが多く、実行力や継続力に対する信頼を得るのが難しい現実があります。

どれだけ魅力的なプランを持っていても、学生という肩書きだけで門前払いされる場面は少なくありません。これは融資の場面だけでなく、出資を募る場面、助成金の審査、ビジネスコンテストの参加でも影響し、経験の浅さは資金調達の面で大きなハンディキャップになります

 学生起業の主な資金調達方法7選

学生起業家は、一般的に資金調達が難しいと言われます。
信用力や経験の少なさなど、社会人に比べて不利な条件が多いため、融資や出資の審査に通りにくいのが現実です。しかし、学生でも起業資金を調達することは十分に可能です

大切なのは、まず自分の状況や環境を整理し、学生ならではの強みを活かせる資金調達の方法を見極めることです。

このあと紹介する7つの資金調達方法から、自分に合った手段を見つけて、最初の一歩を踏み出しましょう。

資金調達1.自己資金

アルバイトやインターンシップで得た収入を地道に貯蓄し、起業資金に充てる方法です。自己資金を使う最大のメリットは、他者からの借金や出資を受ける必要がないため、事業の意思決定権を自分自身が完全に握れることです。

また、自己資金を使って起業する姿勢は、後に投資家や支援者からの信頼を得るための材料にもなります。一方で、必要額を貯めるまでに時間がかかる場合や、事業の規模が大きいと資金が不足することも考えられます。

資金調達2.家族・親族からの支援

 家族からの資金調達は、学生起業でよく使われる方法です。実際に「親から20万円借りて、最初の仕入れに使った」という学生起業家も少なくありません。

ただし、金銭が絡むと関係性に影響が出ることもあるため、しっかり話し合い、条件や返済計画を明確にした上で進めましょう

資金調達3.クラウドファンディングの活用

インターネットを通じて、魅力的なプロジェクトを提示し、多数の支援者から小口の資金を集める手法です。クラウドファンディングは、資金調達の場であると同時に、ファンづくりや市場テストの場としても活用されます。

成功するためには、プロジェクトの魅力を具体的に伝えるだけでなく、支援者にとってのメリットやリターンを明確に設定することが鍵です。学生の立場をうまく武器にできれば、社会的な注目を集めることもできます。

資金調達4.ビジネスコンテストやピッチイベント

全国各地で開催されるビジネスコンテストやピッチイベントでは、自分のビジネスアイデアを審査員や投資家の前でプレゼンし、資金援助や賞金、事業支援を得るチャンスがあります。

参加することでフィードバックを受け、アイデアを磨き上げることもできるため、資金調達に限らず学びの場としても有効です。明確で説得力のあるプレゼンテーションの準備が重要で、事前の練習や資料作成にしっかり時間をかける必要があります

資金調達5.エンジェル投資家やベンチャーキャピタルからの出資

大きな成長ポテンシャルがあるビジネスモデルを持っている場合は、投資家からの出資を受けることも可能です。


ただし、投資を受けるには信頼性の高い事業計画や、明確な市場戦略が求められます。ユースキャリア教育機構でも、学生がVC向けにピッチを行い、メンタリングを受けながら成長する機会が提供されています。

資金調達6.学内の資金援助プログラム

多くの大学や専門学校では、学生の起業活動を支援する独自の資金援助プログラムを設けています。助成金、奨学金、ビジネスプランコンテストの賞金など、多様な形で資金提供が行われ、学内のリソース(設備・指導教員・OBネットワーク)を活用できる点も魅力です。

大学という安全な環境の中で起業準備を進められることは、学生ならではの大きな強みです。

資金調達7.学内の資金援助プログラム

国や自治体が提供する補助金や助成金、低利融資などの支援制度も見逃せません。個人や学生でも申請できる制度があり、特に返済不要の助成金は、うまく活用できれば資金面で大きな助けになります。

ただし、申請書類や条件、使途制限などが細かく設定されている場合が多いため、制度を選ぶ際はしっかり調べ、計画的に申請を進めることが重要です。

学生起業における資金調達のコツとは?

学生起業家が資金調達をする際には、いくつか注意が必要です。
焦って判断すると、想像以上のリスクを抱えてしまうこともあります。

特に「うまい話」ほど慎重に見極めること、自分の身の丈に合った方法を選ぶことが大切です。とはいえ、正しい準備と戦略があれば、学生でも起業を成功させることは十分に可能です。


ここでは、資金調達する際のいくつかの注意点と成功するコツをご紹介します。

コツ1.事業計画の明確化が必須

資金を集めるには、明確な事業計画が不可欠です。
どんなビジネスを、誰に、どう売るのか。いくら必要で、どう使うか。これが説明できなければ、支援は得られません。

「とりあえずやりたい」では通用しません。数字・根拠・目的を整理した資料を早めに準備しましょう。

コツ2.資金調達方法ごとのリスクを理解する

融資・出資・クラファンなど、資金調達にはさまざまな選択肢がありますが、それぞれリスクも異なります。


返済義務があるか、経営の自由が保てるか、審査が厳しいか、冷静に比べることが大切です。「すぐお金が集まりそう」だけで選ぶと、後悔につながります。

コツ3.人脈を広げる

一人で悩むより、信頼できる人と話す方がずっと早く進めます。
起業イベントや学生向けのコミュニティを活用し、支援者やメンターとのつながりを持ちましょう。

ユースキャリア教育機構のような場では、実際に起業を経験した先輩からのアドバイスや協力も得られます
資金だけでなく、「行動できる環境」を持つことが成功の近道です。

実際に学生起業した人の資金調達方法をご紹介

実際の学生起業家たちがどの手段を選び、どんな工夫をして資金を集めたのか、リアルな事例を交えて詳しく紹介します。

①人脈、能力、資金0から大学3年生で月商100万へ

今回お話を伺った植松快さん プロフィール

・デニムECサイト運営

・2005年生まれ。

・元々はふつうの大学生と同じようにファッションが好きで、バイトしかしていなかった。

植松

<植松さんのコメント>

大学1年のとき、「自分って本当に何もしてないな」って気づいて、将来が不安になったのがきっかけでした。


ECサイトをやりたい気持ちはあったけど、資金もスキルも人脈もゼロで、何から始めていいか全然わからなかったんです。転機は、ユースキャリア教育機構に出会ったこと。
仲間や先輩起業家に相談しながら、商品づくりもSNSもサイト構築も、一つずつ形にしていきました。
「全部自分でやらなきゃ」と思ってたけど、人に頼ることで、むしろ前に進めるんだって実感しました

今では月商100万円を超えるECサイトに。
ゼロからでも、必要なものは全部“人から調達”できる
それを教えてくれたのが、あの環境でした。

②体育系学生が古着屋のオーナーに

今回お話を伺った和田悠希さん プロフィール

・八王子古着屋オーナー

・2005年生まれ。

・元々はふつうの大学生と同じようにファッションが好きで、友達と遊びに行って、バイトする生活を送っていた。

和田

<和田さんのコメント>

高校でサッカーを辞めてから、自分を表現する場所がなくなって、大学生活もどこか空虚でした。

そんなときに出会ったのがファッション。服を通して「これが今の自分だ」と感じられて、古着屋をやりたいと思うようになりました。でも当時は、お金もスキルも人脈もゼロ。何をすればいいか全くわからなかったんです。そんな僕の転機が、ユースキャリア教育機構との出会いでした。


ここで仲間やメンターと出会い、ビジネスの考え方からお店の立ち上げまで、一歩ずつ形にできました。
今では八王子に自分の古着屋を構えています。あの場所がなかったら、夢は夢のままで終わっていました。

「何もない学生」が起業に挑戦できる場所“ユースキャリア教育機構”がここにある。

「起業したい。でも、お金も経験もスキルもない。」
そんな理由で一歩を踏み出せずにいる学生にこそ、知ってほしい場所があります。
それが、ユースキャリア教育機構です。

ここでは、資金ゼロ・人脈ゼロ・知識ゼロからでも、挑戦を形にするための環境が整っています。
事業計画の立て方、経営者との対話、チームでのプロジェクト経験など、すべてが“実践ベース”。「何もない」からこそ、ここから始めてみませんか?
あなたの挑戦を、心から応援します。