東京証券取引所にて「若者の金融リテラシー向上」をテーマとする学生ピッチコンテストを開催いたしました。

U29伴走支援型キャリアコミュニティ『Specialist』等を運営する一般社団法人ユースキャリア教育機構(本社:東京都中央区 代表理事:宇野晋太郎、以下「当機構」)は、株式会社東京証券取引所(本社:東京都中央区 代表取締役社長:岩永守幸、以下「東証」)と共催で、2024年2月21日(水)に若者のファイナンスリテラシー(金融リテラシー)を向上することを目的とするビジネスピッチコンテスト「ユース世代による未来の金融リテラシーピッチコンテスト」(以下「本コンテスト」)を東京証券取引所にて開催いたしました。

「ユース世代による未来の金融リテラシーピッチコンテスト」とは?

本コンテストは、東証と当機構との共催にて開催し、ビジネスモデルの策定だけでなく、これを通じた参加者の金融リテラシー向上を目的としたイベントです。

対象は高校生・大学生で、約30名。3回の事前研修に加えてチームごとでの自主的な打ち合わせ等を踏まえ、本コンテストに臨みます。

参加者は本コンテストに向けて、全3回の事前研修に取り組んだほか、各チームに起業家・経営コンサルタント・教育事業を行う先輩学生などがメンターとして伴走支援を受けつつ、事業構築力、事業設計力、リーダーシップ力・マネジメント力を磨き、ビジネスモデルの策定を行っております。

本コンテスト開催背景

本コンテストのピッチテーマは、「自己ライフスタイル実現のための金融リテラシーが身につくサービスを考案せよ」でした。

本年1月からは新しいNISA制度が始動するなど、貯蓄から投資へのシフトチェンジを図るための国を挙げた取り組みが始まっています。また、これに伴い、国民の更なる金融リテラシー向上も必要と言われています。特に、先行きが不透明で将来の予測が困難である「VUCA時代」とも呼ばれる現代社会を生きる若者にとっては、将来に対する備えのために、金融リテラシーは必須とも言えます。

本コンテストでは、「若者自ら」が「金融リテラシー」という大きな課題に挑み、それをアウトプットとして出せるサービス考案に挑戦します。特に、他世代と比較してライフスタイルとの向き合いを重視する若者世代自らが挑むことで、自分事として金融リテラシー課題と向き合うことを狙いとしています。

事前研修の様子(一部)

事前研修では、東証によるライフプランに関する講義を受講することで、自身のライフプランを考え、自らの夢までの距離を認識したのちに、金融経済教育に関する業界分析を行いました。そしてこれらを前提に、チームとしてビジネス構想と具体的戦略の立案を行ってまいりました。

その中で、事前研修のDAY1(2023年12月27日(水)開催)の様子を列記いたします。

東証の安藤様から学ぶ、「10 代・ 20 代から知っておきたい資産形成のイロハ」講義の様子。

安藤様のお話を踏まえ、自身のライフファイナンスと夢との距離について、30名の参加者皆が振り返りまとめている様子。

日本・東京経済の中心地である東京証券取引所内にて、金融や資産形成などの基礎を学びました。

本コンテスト当日概要

当日は準備を行った学生チームそれぞれが、東京証券取引所を舞台に審査員を前に6チームが最終プレゼンを行いました。

《日時》2024年2月21日(水)12:30〜17:00
《会場》東京証券取引所 オープンプラットフォーム
《テーマ》自己ライフスタイル実現のための金融リテラシーが身につくサービスを考案せよ



開会の言葉を東京証券取引所の常務執行役員である長谷川高顕様からいただきピッチコンテストが始まりました。各チームのピッチでは、どのチームも緊張しながらも普段は足を踏み入れることのないこの場所で、自分たちのアイディアを披露することを噛み締めていました。それぞれのチームが一生懸命にピッチを行い、参加者一人ひとりがその瞬間を最大限に生かすために全力を尽くしました。

ピッチ後の審査発表では、どのチームもユース世代の柔軟な発想でチームの特徴を活かしたビジネスプランの発表となり審査員からも大変好評でした。

発表の様子

オープニング
発表動画①
発表動画②
発表動画③
発表動画④
発表動画⑤
発表動画⑥

《審査結果》

最優秀賞 コネクトジェネレーション

優秀賞 ヨニダス.inc

優秀賞 X-PJ

審査員特別賞(ビジネス賞)ZYouth

審査員特別賞(教育発展賞)メッシュ

審査員特別賞(金融リテラシー賞)cash-Warrior

審査員のご紹介

馬渕磨理子 様

日本金融経済研究所 代表理事
経済アナリスト 公共政策修士
イー・ギャランティ社外取締役(プライム上場)
ハリウッド大学院大学 客員准教授
京都大学公共政策大学院 修士課程を修了。トレーダーとして法人の資産運用を担う。その後、金融メディアのシニアアナリスト、FUNDINNOで日本初のECFアナリストとして政策提言に関わる。現在は、一般社団法人日本金融経済研究所 代表理事として企業価値向上の研究を大学と共同研究している。
フジテレビ「LiveNewsα」、読売テレビ「ウェークアップ」レギュラー出演中。NHK「日曜討論」、フジテレビ「日曜報道」など討論番組にも活動の幅を広げる。

横田雅之 様

株式会社東京証券取引所 上場部 上場会社サポート担当部長
早稲田大学理工学部建築学科卒業。総合建設会社、シンクタンク、鑑定事務所などに勤務する。2000年からは国内外の証券会社で不動産ファイナンス業務を担当。REIT(不動産投資信託)について、日本市場の創成期より関与してきた。2009年に東京証券取引所(東証)に入所し、上場推進部長を務める。2021年4月から2023年3月まで東京国際金融機構に事務局長として出向。
2023年4月から東証金融リテラシーサポート部企画担当部長として金融経済教育を担当し、2024年1月より現職。国土交通省不動産投資市場政策懇談会委員、不動産鑑定士、一級建築士。早稲田大学大学院経営管理研究科非常勤講師。

宇野晋太郎

一般社団法人 ユースキャリア教育機構 代表理事
株式会社Specialist Entertainment 代表取締役社長
1991年生まれ。岐阜県出身。明治大学商学部卒。 新卒でSEGA、Cygamesに転職。4年間プロジェクトマネージャーを務める。ゲーム会社在籍中の2018年に、株式会社Specialist Entertainmentを創業。 一般社団法人ユースキャリア教育機構を設立。iUの客員教授に就任。

事後研修

一般社団法人ユースキャリア教育機構が運営するシェアハウスにて、事後研修を行いました。

事後研修では、ピッチコンテストの振り返りはもちろん、ピッチコンテストで発表したビジネスプランを実装することを仮定し、投資家へのピッチによる資金調達と経営のシュミレーションワークを行いました。事後研修後は担当メンターと面談を組み、ピッチコンテスト後のネクストアクションについて決めていきました。


参加者感想

今回のピッチコンテストの満足度は5段階評価で平均4.4となり、参加者からは、テーマが難しくビジネスもあまりよく分からなく不安だったが、考えを形にでき新しい世界を見られ、2ヶ月間があっという間だった等、満足度の高い感想をいただきました。

リンク

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