【アート展示会開催!】「個性が皆無」だった22歳が、「個性の多様性」という無謀な夢を掲げ、挑み続ける現場最前線。

みなさん、初めまして!
ユースキャリア・specialistに所属している桑原佳那です。

端的に自己紹介させていただくと、私は今年の春大学卒業後、特にアートの分野で表現の場・機会を「開花展」という展示会を通して用意しています

「アート」と聞くと、どうやって楽しめばいいのかと敷居が高く感じられる方もいるのではないでしょうか?

この記事では、私たちが展示会を開催した経緯を紹介するとともに、アートを身近に感じてもらうこと、そして展示会への私の想いをお伝えさせていただきます!

「22歳女 : 表現力なし」から始まった、人生を変える挑戦。

私は2023年5月から、ユースキャリアの先輩である山内さん、河野さんとメンバー3名で展示会を開催しています。

現在は展示会という表現の場をつくる側ですが、表現する側としても活動しています。

人の雰囲気を花の絵として描く作家として活動をし始め、今年で3年目になります。

2022年12月 個展の作品

展示会への想いは自分の過去の経験に寄るところが大きく、「好きなことがわからない」「自分らしさってなんだろう」と思っている人に共感いただける記事かなと思います!

楽しんで読んでくださいね!


私は小さいころから絵を描くことが好きな子供でした。

一人っ子でありながら、全校生徒12名の小学校に通っていたこともあり、社交的ではあるものの一緒にあそべる友達が少なかったため、ひとりで楽しめる絵に人より時間を費やしていました。

みなさんも、小さいころは絵をかいたり、ものを組み立てたりして遊んでいたのではないでしょうか?

私がアートワークショップを開催して参加者の方と話すときや、芸術に関心がある人と話すときに思うのが、私たちは大人になるにつれて興味はありながら絵を描かなくなる=表現しなくなるということです。

2020年11月 沖縄タウンマルシェ参加の様子

理由は簡単で、絵を技術的な点で評価するようになるからです。
私は上手くないから、とやめてしまうのです。

私もその中の一人で、忙しさや絵に時間を費やす空虚さが苦手になり高校二年生から絵を描かなくなりました。

絵という好きなことを捨てた私に、「個性」はありませんでした

日々、「やるべきこと」に追われ「好きなこと」が見つからないと焦りました。
自分が嫌いになる日々でした。


転機は大学2年生の夏休み。

ユースキャリアには所属していなかったもののユースキャリアの自己分析イベントに参加し、こんな質問を受けました。

「お金も時間もしがらみがなにもなかったら、なにをしたい?」

この質問で、私は絵を描くことが好きだと思い出したのです。

表現、というと堅苦しいし、自分らしさは手段に頼るものではありません。
ですが、自分の経験があって、人にはその人に合った表現方法があると確信したのです。

私が絵を描く表現を思い出せたように、私も誰かの表現を応援したい
心から安心して自分自身や気持ちを表現できる場所を創りたい

そう思ったのが、今の私の原点です。

個性が花開く「開花展」

突然ですがみなさんは、花束を購入されたことはありますか?

私はよく人にプレゼントで買うのですが、人にあげる時、相手が好きそうな花一輪一輪を大切に選ぶと思います。

大切に選んだ花々が一つの花束になるように、開花展でも、一人一人の個性や世界観が一輪の花のように集まって、会場全体が一つの美しい花束になるようにと想いを込めています。

第一回目は5月15日(月)から21日(日)までの一週間で、展示会の会場となるギャラリーは本郷三丁目という東大本郷キャンパスに近い場所にあり、アクセスはとても良い場所です。

15名のアーティストの方々に出展いただき、アーティストの方同士のコラボの展示含めて16種類の展示が出来ました!

参加された作家の方のプロフィール、作品はこちらにまとめております!
是非ご覧ください。

元々想定していたお客さんはアートに少し興味がある人で、展示期間中に在廊しているアーティストの人に作品やアーティストの方自身のことを聞くなど楽しく会話されていました。

一週間で300名ほどのお客さんがいらっしゃいました!

特に最終日は作品が正面から見られないほど混雑し、運営も驚きました。

参加してくださったアーティストの方は東京芸術大学、武蔵野美術大学、多摩美術大学など日本で有名な美術大学の学生の方や、
美術大学以外の大学を卒業後、趣味や副業として作品を制作している方もいらっしゃいました。

作品のジャンルは、よく美術館で見かける油絵だけでなく、グラフィックデザインの作品や日本に古来からある日本画、アクセサリーなど様々でした。

トートバックやステッカーなどのグッズを販売されている方もいて、来場者の方からは「ジャンルが様々で見ていてとても楽しませてもらった」と有難い感想を沢山いただきました!

また、5,000円から30,000円の作品が8点ほど売れ、アーティストの方に「作品が売れた!」という自信を得てもらえたと自負しています。

展示会期間中もできるだけ来場者の方の感想をアーティストの方に伝えるようにし、展示会への出展が良いものだったと思えるよう努めました。

アーティストの方とお客さんが話す様子
作家さんが持参してくれた感想共有ノート

開花展は表現し続けられる場所をつくりたいという想いが発端です。

開催できるまで、たくさんの壁がありました。

私のやりたいことは「表現の場づくり」とわかっているはずなのに、その気持ちをどう展示会で表現するのか分からず、1ヶ月コンセプトに悩む日々を過ごしました。

焦りを感じ、問題を自分で抱え込み、食も細く3キロ痩せました。

私は人と話すのが好きなのですが、私は相手の話を聞きながら提案することが下手だったので、先輩の河野さんにトーク練習に付き合ってもらいました。あまりに下手で苦しくて泣いてしまったほどです笑

そして、出展者の方が集まり、開催できる!次は会場準備だ!となった開催1週間前には、卵巣の癌が原因で1週間寝込み、ベッドの上でスマホで電話や連絡をとりながら、闘病しながら準備を進めました。

それでも、私は「自分に表現できる場をつくる」をこの人生で絶対に叶えたいです。

自分の表現を認められる人が増えて、

「生きてて良かった」

そう言って人生の幕を閉じられる人が1人でも多くなるように。
開花展は私の人生の一つの点でしかありません。

これから先、血反吐を吐きながら表現者が増え、それぞれの個性が溢れる世界をつくります。

やりたいことがあるけど、前に進めていない、どうしたらいいかわからない。

こうした悩みがある人はぜひ、言葉や行動でやりたいことを発信していきましょう
すぐに変わらなくても、前に進めるはずです。

私はこれからも、表現者を応援し続ける。

第一回開花展の開催は、私自身の「個性を表現できる場所を創る」という夢に向け、一歩足を踏み出せました。

開花展は本気で「作家になりたい!!」「世界観を表現したい!!」というアーティストの方を応援し伴走する場です。

想いだけでなく、地に足をつけながら地道に開花展を大きくしていきます。

「個性」「多様性」をテーマにしているので、一見一般的なギャラリーが嫌がるような派手な作品やテーマがグロテスクなアーティストの方の作品も進んで展示していきたいと思っています。

来場者の方がびっくりするくらいの多様性をつくっていきます!!

次回開催:2023年7月3日〜9日 @水道橋

次回は7月3日(月)から9日(日)までの一週間、同じギャラリーで開催させていただきます。
開花展の詳細はこちらからご覧いただけます!

開花展公式アカウントはこちらです!
随時アーティストの方の作品を投稿していますので、ぜひご覧ください!

出展もご来場もお待ちしています!
会場でお話ししましょう〜!

(文責:桑原佳那)