最先端のAIと社会貢献の現場を体感 Salesforce にてAIビジネスコンテストブラッシュアッププログラムを開催!

2025年8月18日、一般社団法人ユースキャリア教育機構は、クラウドソフトウェアの世界的リーディングカンパニー・Salesforce の協力を得て、高校生・大学生を対象にした「AIビジネスコンテスト」ブラッシュアッププログラムを開催しました。

参加者は、普段触れることのないグローバル企業の日本オフィス(株式会社セールスフォース・ジャパン、以下Salesforce)を見学し、社員による講話やワークショップを通じて「仕事」「AI」「未来のキャリア」について深く考える一日となりました。

開会のあいさつ

冒頭では、Salesforce より専務執行役員マーケティング統括本部CMO鈴木祥子さんが登壇。
「早く行きたいなら一人で行けるが、遠くに行きたいならみんなで行こう」というアフリカのことわざを引用し、チームで働く意義を語りました。学生たちは真剣に耳を傾け、社会の第一線で活躍する視点に触れる時間となりました。

Salesforceという企業

続いて、Salesforceの事業内容や成長の歴史、そして「信頼」「イノベーション」「社会貢献」という同社の価値観が紹介されました。

特に「株式・就業時間・製品のそれぞれ1%を社会に還元するモデル」が説明され、企業が持続的に成長しながらも社会と共に歩む姿勢に、学生たちは驚きと関心を示していました。

Salesforceオフィスツアー

その後、少人数のグループに分かれ、社員の方に案内していただきながらオフィスを見学。

ラウンジから皇居や国会議事堂を一望し「すごい!」「皇居が見える!」と声があがりました。オフィス内に飾られたSalesforceキャラクターや写真に興味を示し、社員に質問を投げかける姿も見られました。

ツアーを終える頃には、初対面同士の学生の距離も縮まり、和やかな雰囲気の中で次のプログラムへ進みました。

ワークショップ①:Whyを考える力(藤本大智さん)

Salesforceでセールスデベロップメントを担当する藤本大智さんが、「Whyを考える力」をテーマに講義。

学生からは「就活に役立つと思って応募した」「以前のビジネスコンテストで悔しい思いをしたので挑戦したい」など率直な参加理由が語られました。さらにAI活用の現状については「感想文をAIに書かせた」「テスト勉強の効率化」「検索ツールとして利用している」など、ほぼ全員が日常的にAIを使っている実態が共有されました。

「目的が変われば手段も変わる」という言葉に、学生たちは深くうなずきながら熱心にメモを取っていました。

ワークショップ②:AIハンズオンとAIエージェント体験(張嘉宝さん)

次は張嘉宝さんによる「Google AI Studio」を用いたハンズオン。

学生たちはプロンプトを入力し、出力を比較。「このプロンプトだとこんな答えが出た!」と盛り上がり、会場は活気に包まれました。

さらに「AIエージェント」という最新概念も紹介。単なる対話型AIではなく、目的達成のために自律的に行動する仕組みに学生たちは大きな関心を寄せました。

レクチャー:未来の技術トレンド(谷道琢朗さん)

最後は谷道琢朗さんによる「未来の技術トレンド」。

AIガバナンスやゼロトラストセキュリティ、量子コンピューティング、空間コンピューティングといったテーマが取り上げられました。

「社会人はこういう視点で未来を考えているんだ」という気づきが広がり、最新テクノロジーの“今とこれから”を知る貴重な機会となりました。

懇親会

懇親会では社員と学生が自由に交流。

「どんな仕事をされていますか?」「AIをどう活用していますか?」といった質問が飛び交い、活発で温かい対話が続きました。

予定していた質問事項を使うまでもなく、あっという間に時間が過ぎていきました。

クロージング

最後に社員から「Whyを深めることの大切さ」「AIを正しく活用する視点」が共有されました。
主催のユースキャリア教育機構・樋口からも今後の流れが伝えられ、8月29日の最終発表に向けて学生たちは期待を胸に終了しました。

本プログラムは、「AIビジネスコンテスト」のブラッシュアップの一環として実施されました。AIや社会貢献を現場から学び、自分自身の「Why」を見つめ直す一日。最終発表でどのような成果が生まれるのか、8月29日のプレゼン当日が楽しみです!