2015年スタートから、10年が経ちました。
このたび、我々の団体は任意団体として立ち上がってから10周年という節目を迎えました。
もうあれから10年も経ったのかと思うと、早いような、とてつもなく長い10年だったような不思議な感覚になります。
10周年を迎えられたのは、共にこの団体を作って来てくれたみんなのおかげです。
本当にありがとう。
くすぶっていた「我々」が、唯一持っていたもの。

最初は私含め、誰ひとりとして、夢を叶えておらず、社会的成功も得られず、くすぶっていたメンバーたちの小さな集まりでした。
金なし、コネなし、スキルなし。
なにも持ち合わせていないけども、仲間を大切にする気持ちと、絶対に何かやってやるというマグマのような情熱だけが我々のスタート地点で持ち合わせていた唯一のものでした。

10年前の当時は学生や若手社会人向けのこういったコミュニティはたくさんありましたし、我々もその中の一つでした。
周囲からはこんな小さなところすぐ無くなると何度も言われましたし、10年経って大人になって見れば、確かにそう言われても仕方ないような団体だったと思います。

しかし過去の我々はその周囲の下馬評を打ち砕きました。ただただ仲間を大切に、共に何かを成し遂げようという情熱だけで無理だと思われる問題を解決してきました。
これは“私”がひとりで解決してきたのではなく、”我々”が解決してきたことです。

経営者は孤独とは良く言われますが、私ほど仲間に恵まれ、楽しく経営者をさせて貰えている経営者は居ないのではないかとさえ思います。
強く優しい集団ができた、唯一の理由。

そして当時から10年が経ち、とても多くの起業家が生まれました。150人を超える起業家、数百人のフリーランスが誕生し、私が観測できている売上高を累積させただけでも100億を超える経済規模の起業家グループとなりました。
多くの起業家が手を取り合い仲間を大切に、会社を大きくしていく。
そういう強く優しい人の集団となりました。
私がこのような強く優しい集団を作りたいと思ったのには強い動機があります。
あまり言語化したことがなかったかもしれません。

私は大学2年生の時に20歳で学生起業したのですが、投資家や多くのお金を持ったビジネスマン達の汚い部分に太刀打ちできず、廃業しました。当時の無力感と、同時に社会というものへの絶望は今でも忘れられません。
多くの経営者はこの汚い部分や辛い部分と向き合いながら、会社経営をやっているのだと思うと、なんだか夢がないように私は感じ、企業経営から逃げるように昔からやりたかったゲーム会社へ就職していくことになります。

そのまま普通にゲームを作って、ヒットタイトルになり、夢を叶えて終わりになりそうだった私を支えてくれたのは、この団体の仲間たちでした。
その仲間たちと一緒にもっと夢が見たい。そのためには一度逃げた会社経営をやり、みんなに夢を見せたい。
できれば、そのためにはあのドロドロした汚い世界ではなく、きれいな良い世界で経営ができるようなコミュニティを作りたい。
まっすぐ前を見た当時の自分のような若者を支えたい。
その思いだけを強く持ちこの10年間走って参りました。
ユースキャリア / Specialistの、歴史をつくってきた仲間たちへ。
気づけば先程お伝えしたように大きな経済グループとなりました。
しかし私は全然まだまだ満足していません。

過去に一緒に頑張ってくれた仲間たちへ。
普通にサラリーマンして、家庭を持ってる仲間へ。
なんか一緒におもしろいことをまたやらないか?できるかぎりの準備とリソースを今のうちには用意してあるぞ。
コミュニティ事業に限らず、今ではHR、PMO、To Gビジネス、不動産、AI関連ビジネス、EC事業、VTuber事業と幅広く広がってる。関わりしろはいっぱいあるぞ。

そしてこれからの未来を一緒に今作ってくれている仲間たちへ。
自分たちが、若者たちとより夢が見られる世界を作ろう。
そして、もっとビジネスを当てて、豊かになって、後輩たちが活動しやすくするためのファンドや基金、アントレプレナーとして育つためのインフラをこれからの10年で整備しきろう。
それが終われば、我々の仕事は一段落し、ライフワークとしてこの若い学生たちと関わっていこう。
未来のメンバーへ遺したい「楽しい」「仲間」の大切さ

未来に出会う仲間たちへ。
これまでの我々がしてきた苦労については知ることはあっても、体験する必要はありません。
楽しく、自己実現するためのインフラを我々は整えておきました。
好きに使ってください。
ただし、楽しく!仲間を大切にしながら!好きに使ってください。
それだけがうちを使う条件です。

私や我々は18からずっと睡眠不足のなか、10代、20代ずっと仕事をしてきました。
叩かれ、貧困し、ガリガリになり、ハゲたり、病んだりしながら、それをなんとか楽しいと思ってやってきました。
経営や自己実現の世界は最初にラスボスが居ます。
こいつを倒すと一気に自分の世界が開けてくる不思議なRPGの世界なのです。
こいつを倒すまでがとにかく辛いゲームが、この人生というゲームです。
このラスボスを倒すまでを楽しくするのが我々の本質的な団体の使命、ミッションです。

これまで1000人を超える学生を見てきて、多くが諦め、挫折するほどの大ボスです。
我々も先に書いたように大変な想いをしました。
しかし倒した者はみな幸せに生きています。我々は幸せです。
ぜひこちら側に来て、楽しい事業を作り、新たな夢を見て、楽しい人生を作りましょう。
経営はそのためのツールであり、人生やキャリアは、こうした仲間との出会いで作られる壮大なRPGです。
我々もこれから多くの仲間たちと引き続き大きな夢を見ながら、様々なことに楽しくチャレンジをしていきます。
そして、そこに過去、今、未来の仲間たちが入ってきてくれることを願っています。
とかくもこの10年という節目を迎えられたことに、感謝申し上げます。
まだまだ10年も道半ば。これからこの団体はどんどんおもしろくなっていきます。
中央省庁、大手企業との取り組みもどんどん増え、行政、自治体との取り組みもここ数年は増えました。
こんなことは10年前予想だにしなかったことです。
今我々はこの予想できないが、未来がどんどん広がり良くなっていく毎日を楽しんでいます。
本当にこれまでの10年間ありがとうございました。
とても楽しい10年でした。
またこれが20年になったときに、もっとおもしろく、楽しい広がり、団体にしていこうと思っているので、
これからもよろしくお願いいたします。
ユースキャリア教育機構(Specialist)
代表理事 宇野晋太郎

