・株式会社Trickstar/代表取締役
2000年生まれ。
①元々はふつうの女子大生と同じようにメイクやファッションが好きで、友達と遊びに行って、バイトする生活を送っていた。
②起業の勉強をする環境、チャンスに恵まれて、在学中に美容アパレル分野の仕事を始めることができた。
③やりたいことで力を付けたから、社会人3年目で起業し、美容アパレル、プロデュース事業で起業した。

ミーハーなふつうの女子大生だった大学入学時代
Q.今やりたいことで起業して、様々な事業を手掛ける伊藤さんですが、元々起業したいと思っていたんですか?
全く考えていなかったです。笑
うちは両親普通にサラリーマン家系ですし、そういう発想もありませんでした。
特に大学選びもこだわらなかったので、楽に入れるFラン大学に入って、
普通にバイトしてサークル入ってました。
で、バイトで稼いだお金でファッションとかメイクが好きで、授業の合間とかに友達と買い物行くみたいなことしてました。
本当に自分でも私起業してるんだ!?ってちょっとびっくりしてます。

東京ガールズコレクションでやりたいことが見えてきた
Q.そんな伊藤さんが、何をきっかけに起業に向けた活動や、勉強を始めることになったんですか?
友達と東京ガールズコレクションに遊びに行って、なんかこういう世界良いなあ。私もこういう世界で仕事してみたいなあ。と思ったのが最初のきっかけです。
今思えばこれも凄いミーハーだし、そんな女の子いっぱい居ると思うんですけど、すごくやってみたいと思えたから、まず周囲に相談したりするところから始めました。
そしたら服飾系の専門学校に入ったら良いんじゃないか?とか、
美容系の専門学校に入ったらどうか?とか、
こういうブランドを立ち上げた経営者さんの本を読んだらどうかとアドバイスを貰えました。
実際色んな学校に問い合わせして、見学もしましたけど、どれもいまいちピンと来なかったんですよね。
Q.それは具体的にどんなところがピンと来なかったんですか?
ひとつは進路ですよね。結局ファッションやメイクの世界で仕事をできる人ってほんの一握りだから、ここでみんなと同じことをして、やりたいことができるのかな?と疑問に思いました。
経営者さんの本も参考にはなったんですが、じゃあ具体的に今何をしよう…?ってなってしまって、具体的なアクションに繋げられなかったんですね。
だから、本で勉強しても、正直私が頭悪いのもあると思うんですけど、なにか具体的なアクションには繋げられない。
いろんな経営者、いろんな学生起業家、大手で働くサラリーマンの方に会っても、迷うばっかり。
中には会ってみたら、インターンやアルバイトの勧誘をするために、私と会っていることもありました。
私はバイトがしたいんじゃないのに…
焦りに焦って、やりたいことを見失いかけて、とりあえずSDGsをテーマにしたNPOで活動してみたりと、かなり迷走していたのが正直なところです。
なんならちょっと病んでました。
本当にどうしようっていろんな人に言いまくっていたら、同じ夢をもった友人が既に活動していた、ユースキャリア教育機構が良いんじゃない?って言われて、見学に行ってここだ!!ってなりました。同年代で同じように夢を持っている人が集まっていることがそもそも魅力的で、みんなそこに向かって切磋琢磨してました。こういう環境あんまりなくないですか?実際起業してやりたいことやって楽しそうにしてる先輩たちもたくさんいて、良いなあって思いました。
ほんとにみんなそれぞれエンタメの事業の方も居れば、教育事業の方から、地域活性化事業、地方で製造業の跡取りをやられている方まで様々な夢を尊重してるところも私には魅力的でしたね。
私みたいなミーハーな夢でもここなら受け入れて貰えて、成長する場にしていけるだろうと確信したんです。
でもその後、審査があるから、入れるかわからないって言われて、あ、審査制なんだってなりましたw
えー、落ちたら本当に人生終わりじゃん。ホントに受かりたいと思って、志望動機を書けるだけ書いて提出しました。今思えば大学受験より真剣に取り組みました。笑
おそらくそんな熱意の部分を買って貰って、ユースキャリア教育機構に所属することになりました。

ユースキャリア教育機構に所属し、ようやく動き始めた。
Q.ユースキャリア教育機構に入ってからは、何をしたらいいかわからないという悩みは消えたんですか?
ユースキャリア教育機構は、最初からある程度ロードマップを個別に引いてくれるので迷いませんでしたね。
そのロードマップの最初に経営に関する基礎的な知識を40項目徹底的に詰め込むことをみんな1週間でやります。
(私は普段から勉強してないので、かなり苦労しましたw)
基礎的な知識を入れたことで今まで会ってきた凄い人たちが言っていた言葉が理解できるようになりました。
まず1週間で経営者と話せるようになりました。
同じく起業を目指す仲間もできて、ここで頑張るぞ!と思いましたが、
実際私は先程の基礎的な知識の勉強もギリギリでしたし、その後も投資や経営のシミュレーションをしたりするのも、全然うまく行かなかったです。
事業計画書とかも、周りは書けるけど、私は全然書けるようにならないし、良いものが掛けてもなかなか実行に移す勇気もなくて、あまりのついていけなさに何度も泣きました。。
正直向いてないなとも思って、何度も辞めようかなとも思いました。
(なんなら今もあんまり向いてるとは思ってないですw)
でも、先輩や同期たちが何度諦めそうになっても、親身に相談に乗ってくれたから、少しずつだけど前進していくことができました。月並みな話ですけど、やっぱり人って弱いから、周囲の人の助けがないと前に進んでいけないんですよね。
私は向いてないかもしれないけど、でもやりたいって気持ちはある。そうすると、やっぱり当たる壁も人より多くなるから、その都度やっぱり落ち込んじゃう。でもやりたいんです。
今思えば本当にメンヘラですよねw でも私はそうやってしか進んで来れなかったし、それでもなんとか進んできました。

突如KANGOL Beautyのアパレル美容事業を任せられ、大手内定を蹴った。

Q.ジョインのきっかけや当時の状況ってどうだったんですか?
あの時は大手化粧品会社から内定も貰っていつつも、大学院に行こうかなと考えていた大学4年生の夏でしたね。
選択肢を見て貰えるとわかるとおり、いろんなことに興味があって、あんまり進路が定まってなかったんです。
でもある日、ユースキャリア教育機構の代表の宇野さんから電話掛かってきて、行きつけの美容サロンがあるからそこに行こうと言われて、いきなり社長とアポを組まれて、その場で内定しました。笑
新しくKANGOL Beautyというブランドを立ち上げるから、一緒にやらないか?と誘って頂きました。
ユースキャリア教育機構で、SDGsや女性向けのキャリア設計のイベント団体の代表をやったり、仲間たちと朝まで集まって作業回や勉強会を日夜やっているのを代表の宇野さんが見てくださってたからこそのお誘いでした。
ユースキャリア教育機構では、結構こうやって、一人ひとりに丁寧に向き合って、チャンスを与え合う文化があります。こういうチャンスを主体性さえ持っていれば必ず取りに行けるのはすごく助かりました。
とはいえ、正直このお誘いめっちゃ迷いました。やっぱりサラリーマン家系だから、普通に大手に行った方が良いかなとか思ったんです。きっとパパとママに相談してもそういうだろうなと。
でも、普通に大手の化粧品会社入っちゃったら、まず店舗の販売スタッフから始まって、いつになったら自分が作りたい化粧品やメイク、ファッションの世界に行けるんだろう…そう思ったら、世間体よりも自分がやりたいことを優先しよう!そう思って、GOしました!

入社1週間!最初の仕事は新サロンオープン

Q.伊藤さんは、KANGOL Beautyで最初どんな仕事をしたんですか?
最初に任せられたのが、新サロンがオープンするから開店準備と、オープン記念パーティーの準備でした。
もうやったことなさすぎて、全然意味わからないけど、社員私だけだし、社長は忙しそうだしで、てんやわんやでしたw
その次の週には経営計画発表会の準備や、経営計画のすり合わせもしましたし、ユースキャリア教育機構の代表の宇野さんとか外部の社長さんたちを招いた懇親会のセッティングもしました。
この月は急速に会社のこと、社会のことを知ったって感じ。
いろいろ社会のことがわかる場に招待して貰って、場を任せて貰ったのが私の最初の仕事でした。
そこをなんとか乗り切ってからは基本的に全部の仕事をやることになりましたね。笑

・ECサイトの立ち上げ、Amazonページの立ち上げ
・タイアップするブランドやインフルエンサーのリスト出し、キャスティング
・タイアップ商品の作成
・SNSブランディング、PR責任者として実行、指示出し
・B to Bの営業
・ブランドの版元への商品登録やライセンス申請管理
・KANGOL SALONの店舗商品売上管理
・製品の企画開発、工場とのやり取り
・発注管理
・倉庫納品管理
・お客さん対応
とかとかw
社長も良い意味でおかしい方だったので、どんどん大学生の私を信頼して、仕事を任せてくれるんです。
裏では、私卒業論文書かなきゃとか、色々重なって、心がぐちゃぐちゃでした。
不安と怖さは凄かったですが、それでも私が働いてるサロンだからって理由で、ユースキャリア教育機構の仲間たちが髪のカットやカラーを理由に来てくれるから、なんかそこでちょっと安心感というか平常心を取り戻せたところはあります。
実際この仕事をユースキャリア教育機構の仲間たちとプロジェクト型でやる形を取らせて頂いて、
ユースキャリア教育機構の後輩や同期、デザイナーの仲間を集めてチームで活動しました。
なかなか学生の段階で、優秀で意欲的な仲間ってすぐには集められない中、本当に助けられました。
社会人1年目からブランドマネージャーを任され急激に成長
Q.やりたいことをやるって楽しいイメージを持つ学生は多いと思いますが、伊藤さんのお話を聞くとやっぱり最初は大変そうですね?
あー、そうですよね。笑 私も楽しいイメージの予定でした。
私だけかもしれませんけど、私は美容や化粧品がやりたいことだけど、提供者サイドのことなんて考えたことが一度もなかったんです。そこに最初はすごく苦労しました。
消費者サイドとしてでさえ、サロンは地元のいきつけにしか行ったことないし、原宿のサロンは正直高いなあ…と思ってた。
どのサロンがすごくて、何をやっていて、何にお客さんが困ってて、自分が何ができるのか?というふつうのことがなんにもわかってなかったんです。
こんなことさえわかってない自分で本当に大丈夫かな…そう思いながら、
汗汗しながら、インフルエンサーさんとのタイアップ企画を毎日毎日練って実行、練って実行!って感じでした。
一応LOFTさんとか@cosmeさんとか、実店舗のタイアップもこの時期からなんとか増えてきました。
でもわたし、このあたりから、覚悟を持って仕事をするようになりました。
ユースキャリア教育機構の先輩から厳しい言葉を貰うと共に、一緒に2週間付き添ってくれて、タイアップ先の店舗にも通いました。LOFTや@cosmeさんはもちろん、それ以外のSEIBUさんの現場とか見ながら、どうして資生堂は手に取られて、自分のブランドは手に取られないんだろうと考える。
うちのサロンの美容師さんに必ず髪を切って貰い、消費者の気持ちに立とう。
ネイルも毎月施術してもらおう。
美容師さんともどんどんご飯を食べて、現場のお客さんのニーズや声を聞いてみよう。ライセンスの版元の社長さんや製造会社の社長さんともお話をしに行ってみよう。
こうした経験を通じて、私自身が美を通じた自信を得ました。
やっぱり美容って良いな。やっぱり美容でもっと価値を届けられる人間になりたい。
どんどん薬機法のこととか、契約のこととかも詳しくなっていったんです!

【当時の伊藤さんの日報抜粋】
人生つまらんって思ってたし叫んでたけど、自分が面白くするようにしてなかったし、誰かが面白くしてくれると思ってたし、毎日同じこと悩んでるよねと、グサグサ言われることが増えた。
→ 読者のみなさんも共感できそうな等身大の日報ですよね。
ここから伊藤さんは起業まで走っていくことになります。

社会人3年目の24歳で美容アパレルプロデュース事業で起業!!

Q.今回どうして会社を辞めて、起業することになったんですか?
やっぱりわたしは、自分でブランドを作ってみたいし、社長をやってみたいと思ってることを素直に社長に伝えました。
今も前職のしごとはやってるので、厳密には辞めてないんですけど、雇用形態が変わりました。
実際、会社を立ち上げてからLOUIS VUITTONの生産工場の方や、サンリオのキャラクター関連、VTuber関連、タレント事務所との事業など幅広くやりたいことを始めています。会社にも現在5人の仲間がいる状態です。
正直この事業にジョインするまで、自分が社長をやるイメージは具体的には持ててなかったですけど、大学1年の頃から社会人3年目くらいまでの6年間頑張ってみて本当に良かったです。
というのも、わたしが大学1-2年生のときに仲良くしてた友達や、お世話になっていた先輩の方々と、いつか仕事一緒にできるといいね!と言ってたものがすぐに形になってきたたからです。
今まで得てきたチャンスを、適切なタイミングで形にすること。
いろいろなチャンスをしっかりと掴むために食らいついていくこと。
ほかに具体的なスキルがあったほうがいいと思ってたけど、こういうスタンスの方が大事だってわかりました。

まとめ
あ、あと、もう一個やってみたいことで言うと、昔の私のように短期間で怒涛にしごかれたい人、覚悟や腹をくくっている人と一緒にブランド作りを通じて成長を与えたいです。
これはユースキャリア教育機構の文化ではありますが、Giveされたら、誰かにさらにGiveする文化。
わたしもやっぱりこれをしたい。
私は、友人の縁があって入会することができて、経営者と会話できる知識、その後も事業運営の感覚、事業計画書の書き方、
実際に事業を動かす経験、事業計画書を書いて社長とすり合わせる経験、切磋琢磨してきた仲間たちとチームを作ってマネジメントをする経験など様々なことをユースキャリア教育機構でやってもらいました。
いろいろテクニックやスキル的な部分も書きましたが、心がくじけそうになったときに支えてくださった先輩たちや同期の存在がなければ私はここまでこれませんでした。
だからこのインタビューを見て、起業を考えている学生はぜひ連絡ほしいなとおもってますし、元々は本当にふつうの女子大生だった私でもここまでこれたので、気になる人はユースキャリア教育機構にお問い合わせしてみてください。

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