ふつうの女子大生がKANGOL Beautyの新規事業を始めたら?

これからやりたいことに挑戦したい!やりたいことをやるってどんなことなんだろう?というフェーズに居る大学生にそのプロセスがわかるおすすめの記事です。
メインのテーマは、「ここぞのチャンスやタイミングを掴む」です。

インタビュアー

今日は大学在学中に、KANGOL Beautyの新規事業にジョインした伊藤さんのストーリーを赤裸々に聞いていきたいと思います!よろしくおねがいします!

伊藤

はい、よろしくおねがいしますー

大学院、大手内定を蹴って、新規事業にジョイン

インタビューに答えてくれる伊藤さん
インタビュアー

ジョインのきっかけや当時の状態ってどうだったんですか?

伊藤

あの時は大手から内定も貰っていつつも、大学院に行こうかなと考えていた大学4年生の夏でしたね。
選択肢を見て貰えるとわかるとおり、いろんなことに興味があって、あんまり進路が定まってなかったんです。

でもある日、Specialistの代表の宇野さんから電話掛かってきて、行きつけの美容サロンがあるからそこに行こうと言われて、あれよあれよと内定しました。笑

インタビュアー

あれよあれよと…笑

伊藤

そうです!笑 正直化粧品業界やLGBTなど私のやりたいことを体現している会社で、もし行かなかったら、頭に行かなかったことが一生チラつくだろうなーと思って、内定承諾しました。
ホント最初はキャリアを明確に逆算して、というよりも社長とウマが合うなあとか、宇野さんや先輩のtakaoさんと話して行かない理由がなくなったって感じでした。先輩たちの方がかなり真剣にキャリアから逆算してくれてたのかもしれません。笑

インタビュアー

すごいなりゆきで、やりたいことができるチャンスが来たんですね。笑

伊藤

今日お話ししたいテーマのひとつが、「チャンスやタイミングを掴む」というところです。いろんなスキルがないとダメってのはあるけど、チャンスを掴むことってもっと大事だなって思うんです!

入社1週間!最初の仕事は新サロンオープン

インタビュアー

伊藤さんは、在学中にKANGOL Beautyではどんな仕事をされてきたんですか?

伊藤

うーん…基本的に全部ですね。笑
・ECサイトの立ち上げ、Amazonページの立ち上げ
・タイアップするブランドやインフルエンサーのリスト出し、キャスティング
・タイアップ商品の作成
・SNSブランディング、PR責任者として実行、指示出し
・B to Bの営業
・ブランドの版元への商品登録やライセンス申請管理
・KANGOL SALONの店舗商品売上管理
・製品の企画開発、工場とのやり取り
・発注管理
・倉庫納品管理
・お客さん対応
とかとかw

インタビュアー

すごい、ほんとに全部だ。笑
こんなに任せて貰えるなんて、羨ましい…!

伊藤

聞いてくださいよ!!これやりたいこととは言え、大変なんですよ!!

インタビュアー

そうですよねw そうですよねw
これだけやることがあると、どこから手を付けて良いのかとなるでしょうし、最初はなにから始まったんですか?

伊藤

最初から衝撃的で、入社して1週目の仕事が新ネイルサロンオープンパーティの企画運営でした。
正直なにをしたらパーティができるのかもわかんないし、ネイルサロンのオープンってそもそもそんなのがあったんだ…からでした。
ベンチャーだからこそ、最初からなにもない中、どんどんいろいろなものを切り拓いていく精神のたりなさw その洗礼を浴びました…
その次の週には経営計画発表会の準備や、経営計画のすり合わせもしましたし、Specialistの代表の宇野さんとか外部の社長さんたちを読んだ懇親会のセッティングもしました。

この月は急速に会社のこと、社会のことを知ったって感じ。
いろいろ社会のことがわかる場に招待して貰って、場を任せて貰ったのが私の最初の仕事でした。

本当にやりたい仕事だけど、焦りと不安、怖さしかなかった…

インタビュアー

ふつうの大学生ではできない、なかなかすごい経験をしましたね。笑
やりたいことができて楽しかったんじゃないかな?と思ってしまうんですが、その辺どうですか?

伊藤

正直、焦りと不安、怖さしかなかったですよ。
別に職場環境が悪いとか、そういうことじゃなくて、私の中でいろいろな気持ちが込み上げてきて戦ってました。
やりたいことを叶えたい、でもできるのか?本当にできるのか?
気持ちが弱くなったときには、このブランドや会社でやりたいことができるのか?なんてことまで疑うくらい、私には焦りや不安しかなかったです。

インタビュアー

それくらい気持ち的に来てたんですね。
この記事を読んでいる大学生の多くは、やりたいことできている=楽しいというイメージだと思うんですけど…

伊藤

あー、みなさんどうなんでしょ?笑
私だけかもしれませんけど、私は美容や化粧品がやりたいことだけど、提供者サイドのことなんて考えたことが一度もなかったんです。
消費者サイドとしてでさえ、サロンは地元のいきつけにしか行ったことないし、原宿のサロンは正直たっかいなあ…と思ってた。
どのサロンがすごくて、何をやっていて、何にお客さんが困ってて、自分が何ができるのか?というふつうのことがなんにもわかってなかったんです。

こんなことさえわかってない自分で本当に大丈夫かな…
急に飛び込んだ環境で、うまく人間関係がやっていけるのか?美容師さんの気持ちも正直全然わかんない…
その上、大学も卒論を書かないといけない…
いろんなバランスがぐちゃぐちゃの中、形にしていくこと
を楽しいと思える余裕は正直私にはなかったです…
成長実感というか焦りしかない、え、え、怖い怖いって感じの毎日でした。

そんな感じで2-3ヶ月目は、汗汗しながら、インフルエンサーさんとのタイアップ企画を毎日毎日練って実行、練って実行!って感じでした。
一応LOFTさんとか、実店舗のタイアップもこの時期からなんとか増えてきました。

怒られないことが一番良くないこと

インタビュアー

最初3ヶ月は汗汗しながら、なんとか形にしてきたのは、とはいえすごいと思いました!
働いて3ヶ月目以降だとどんな変化がありました?

伊藤

自分ひとりじゃできないタスク量になっていたので、Specialistのメンバーたちを巻き込んでチームを作りました
ここからSNSチーム、デザインチームなど少し会社らしい組織体になってきた感じがします。
このあたりも正直大変なこと多かったですけど、なにをするにも01の作業。
どんなことでもまず当たり前に自分で調べて初めて知る→実行でした。
ある程度やっていく中で、ようやく不明瞭な情報の中、楽しさを見出していくことができるようになってきました。


このあたりから、Specialistの先輩のtakaoさんにメンターに付いて頂いて、少し慣れてきた私をボコボコにしてくれるようになりました。笑

インタビュアー

それは、例えば…?

伊藤

まず日報を書くように指示頂いて、如何に自分のタスクマネジメントや予想が甘いのかを叩かれまくりました。
ほかにも、店舗で働いてるのに、お客の顔をなんで見ないんだとか。
そもそもテキストを書く能力が低すぎて、何が書いてあるのかわからないとか、もう蜂の巣状態でしたw
あまりにも怒られすぎて、なんでこんなに親族でもないのに、あれこれしないといけないのかとまで言われましたw

とはいえそれはやっぱり私の甘えが出てたんです。
できないー、どうしよう…って言えば今まで結構助けて貰えちゃったから、今までの癖でそうしてしまう。でもそれだとブランドを預かる身としてダメなんです。
女の子ってけっこう私みたいな子多くて、悩むんじゃないかなと思うんです。私はSpecialistがあって、takaoさんが居てくれて、本当によかったです。

あ、当時の日報にこんなことを書いてました!

【日報】
人生つまらんって思ってたし叫んでたけど、自分が面白くするようにしてなかったし、誰かが面白くしてくれると思ってたし、毎日同じこと悩んでる、グサグサ言われることが増えた。

インタビュアー

自分のやりたいこととはいえ、どこかで誰かが自分の人生をよくしてくれる、おもしろくしてくれると思ってた。
でも、そこをSpecialistやその先輩たち、チームのメンバーはグサグサとしっかり指摘してくれたんですね!

伊藤

そうです!ちなみに、この時期にこのチームからひとりメンバーが抜けたんですけど、そのメンバーには誰も注意もしないし、怒りもしなかったんです。
そのとき私はすごく恵まれてるんだと思いました。
怒られてないのが一番良くないんだと。
スタート時のなにもできない人の中で、一番悪いのは怒られない、期待すらされないこと。しっかりと今後も成長していくためには、一個一個改善しながら、怒られながら、前に進んでいくしかない。

そこまで腹をくくった時、いちからブランドを立ち上げること、起業するって甘くないことだなと思いましたね。
相当な覚悟を持って、前に進んでいかないと、何も残らないです。

「美しいは人生を徳させる」

伊藤

わたし、半年すぎたあたりから、覚悟を持って仕事をするようになりました。
うちのサロンの美容師さんに必ず髪を切って貰い、消費者の気持ちに立とう。
ネイルも毎月施術してもらおう。
美容師さんともどんどんご飯を食べて、現場のお客さんのニーズや声を聞いてみよう。ライセンスの版元の社長さんや製造会社の社長さんともお話をしに行ってみよう。
こんなことをすると、私自身が美を通じた自信、ハッピーな気持ちになれる経験をすることができました。
やっぱり美容って良いな。やっぱり美容でもっと価値を届けられる人間になりたい。

どんどん薬機法のこととか、契約のこととかも詳しくなっていったんです!

インタビュアー

すごくすてきな経験…!!

伊藤

KANGOL Beautyブランドの理念である「美しいは人生を徳させる」を社長やプロダクトそのものからたくさん体験したんですよね。
社長良くこの理念作ったなあって思いました。笑
理念やビジョンってこうやって作るんだ。私も美容を通じて楽しんで貰いたい。覚悟や経験が上がるほど、そういう大事な気持ちが上がってくるんです。

困難があると辞めたくなるし、つらいと逃げたくなると思うんです。
でも、そこで辞めない。そこを超えると覚悟が決まってきて、その後経験がどんどん溜まりやすくなる。
すると元々あった気持ちよりも、もっと強いものが手に入る。
やりたいことがある人は、困難に負けずチャレンジを続けるといいとおもうんです!

自分の足でマーケティング!毎日LOFTやSEIBUに通った。

インタビュアー

覚悟が決まって来てからは、どんな形で見違えて経験値がたまるようになったんでしょうか?

伊藤

正直先輩のtakaoさんのアドバイスも大きいですが、お客様の顔を見るために毎日LOFTやSEIBUに通うようになりました。2ヶ月くらい毎日行ってました。
LOFTをぐるぐると何周もして、お客様が買ってるのを覗き見してみたり、見た情報をトイレに行って30minくらいメモしてまとめたり…

SEIBUだと資生堂をお客様は手に取るのに、なんでうちのブランドは取って貰えないんだろう…売れない理由、売れてる商品が売れている理由は何なのかとかが少しずつ経験値として溜まってきたんです。

それ以前であれば、ノリでたまに行くとかくらいはしたかもしれませんが、毎日真剣に情報収集、マーケティングはしなかったと思います。
結局心のどこかで、え、そこまでしないとダメなの?って気持ちがあったんだと思います。
そういう甘えも消えてきました。
ホントはここまでできてようやくふつうの社会人なんでしょうけどww

インタビュアー

学生基準だと、すごいですが、たしかに社会人基準だとそうかもしれませんねw
でもすごく客観的にいち社会人として見ても、すばらしいマインドだなと思いました。

伊藤

そうですかねw
チームや先輩のおかげというのもありますけど、このチャンスを逃したら、絶対こんな機会ないと思ったので、アドバイスを必死でやりましたし、チームもできないなりに頑張って形にしました
ここの感度は結果的によかったのかもしれませんねw
ホント毎日病んでるなと思ったけど、うち、意外と成長してるかもって思いました。笑

大量の取引先から学んだテキスト術

インタビュアー

Specialistの先輩からのアドバイスで、お客様の顔を見ろ、タスクマネジメントの仕方、テキストの書き方など様々な課題を指摘されたと思うんですが、テキストやロジカルシンキングの部分ってどう解決されたんですか?

伊藤

正直ロジカルシンキングの部分は未だに怒られるんですけどw

インタビュアー

笑笑

伊藤

テキストをテキストとして的確に読むこと。事実と解釈を切り分ける。GOALから逆算して縦にMECEで割ること。この思考訓練をひたすら毎日やってますw
わたし、地図とか読むの苦手なんですけど、それと同じくらいロジカルシンキング苦手なんですw
でもそんなこと言ってたら、ブランド作れないんで、日々訓練ですよね。

テキストのところも、正直ちぐはぐで文体もおかしいって良く言われてました。でも取引先が多かったのは、結果的に良かったです!

インタビュアー

取引先が多いとどんなことが良かったですか?

あんまりふつうの学生は法人との取引とかはなく、参考になかなかできないかもしれないですがw

伊藤

あー、たしかに。笑
でも参考までに、、、取引先の方々から毎日何十通もメールが来るんですよ。社会でしっかりとお仕事をされている方々の文体や言葉遣いを見てると、これは良いなあパクろう!とか、これは逆に伝わりづらいから、やめておこう!とか勉強になったんですよ。
わたしも正直、文体ぐちゃぐちゃだったので、連絡するの怖かったんです。でもそうも言ってられない状況に身を置いているから、怖くても送る。
すると、自分がメールに文章を打つ、相手のいい文章が返ってくる。このサイクルが圧倒的にわたしには成長できる良いサイクルでした。
変に悩んでるよりやったほうが早かったです。もちろんある程度できるまでは、病みますけどね。笑
この辺はみなさんの参考になるかなと思います!

目指すは子会社社長。ブランドマネージャー!

インタビュアー

ここまでで、伊藤さんの成長ストーリーをみっちり聞くことができてよかったです。多くのやりたいことがある学生や、これからなにかしたい学生の成長フローの参考になると思いました。
これから伊藤さんがやっていきたいこととかありますか?

伊藤

やっぱりわたしは、自分でブランドを作ってみたいし、グループ会社や子会社の社長をやってみたいと思ってます!
正直去年この事業にジョインするまで、自分が社長をやるイメージが今ほど具体的には持ててなかったですけど、今は2-3年後くらいにはできてそうだなとイメージできます。

このイメージできるようになったのは、一定の認知度があるブランドを任せてもらってるのと、トータルビューティーという広いドメインがあるかなと思います。
というのも、わたしが大学1-2年生のときに仲良くしてた友達や、お世話になっていた社会人の方々と、いつか仕事一緒にできるといいね!と言ってたものがこんなすぐに形になったからです。
今まで得てきたチャンスを、適切なタイミングで形にすること。
いろいろなチャンスをしっかりと掴むために食らいついていくこと。
ほかに具体的なスキルがあったほうがいいと思ってたけど、こういうスキルの方が大事だってわかったのは大きい。

あと、もう一個やってみたいことで言うと、
昔の私のように短期間で怒涛にしごかれたい人、覚悟や腹をくくっている人と一緒にブランド作りを通じて成長を与えたいです。
Specialistの文化ではありますが、Giveされたら、誰かにさらにGiveする文化。
わたしもやっぱりこれをしたい。
だからこのインタビューを見て、短期間で怒涛にしごかれたい人、覚悟や腹をくくっている人はぜひ連絡ほしいなとおもってます!

伊藤さん本日はありがとうございました。
大学在学中とは思えない、1年間の成長。
やりたいことを推し進める過程を赤裸々に喋ってくれる伊藤さんの人柄が、とても学びになる記事を作ってくれました。
本当にありがとうございました。

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