若者が地方創生を考える!『ふるさと住民応援コンソーシアム 座談会』へ、ユースキャリアの学生が登壇!

2026年1月28日、「ふるさと住民応援コンソーシアム」が主催するオンライン座談会「若者から考える『ふるさと住民登録制度』いかに活用するべきか?」が開催されました。

2027年1月の開始が予定されている「ふるさと住民登録制度」。この新たな制度を前に、実際に地域と深く関わりながら活動する大学生を代表して、ユースキャリア教育機構に所属する大学生3名が登壇。

また、当日はふるさと住民制度に関心を持つ自治体・地方議員・企業の方らが集結いたしました。

「なぜ東京の大学生が、地方に熱狂するのか?」「制度という『箱』を、若者はどう使いこなそうとしているのか?」
といったテーマについて、熱気あふれる議論が交わされました。
本記事では、当日の模様をお届けします。

東京に出て初めて気づいた「北海道ブランド」の凄み

ーーートップバッターは、北海道出身の椎原さん、お願いします。

椎原心音氏(以下、椎原):上智大学2年の椎原心音(しいはら ここね)と申します。現在は「学生団体Hokkaidonors(ホッカイドナーズ)」という団体を立ち上げて活動しています。

「Hokkaidonors」公式Instagram▽
https://www.instagram.com/hokkaidonors

私がなぜ地方、特に地元の北海道で活動したいと思ったかというと、きっかけは「上京してから2年が経って、地元の良さに気づかされる毎日だったから」です。

ーーー具体的には、どんなところで感じましたか?

椎原:やっぱり「食」ですね。北海道にいた頃は当たり前に食べていた海鮮やお寿司が、東京に来てみると全然違うというか、特別なものだったんだなと気づいて。

あと、東京の友人に「出身どこ?」って聞かれて「北海道の札幌だよ」って言うと、みんなすごく食いついてくれるんです。「いいなー!」「旅行行きたい!」って。

そこで改めて、北海道というブランドの強さや、観光資源の豊富さを客観的に実感しました。

でも同時に、帰省するたびに札幌ですらシャッター街が増えていたり、人口が減っている現実も目の当たりにして。「こんなに魅力的な場所なのに、なんで?」という悔しさみたいなものも芽生えてきました。

それで、同じように上京している北海道出身の学生、「どさんこ」たちを集めて何かできないかと思って、団体を立ち上げました。今は東京にいながら北海道の企業さんと連携してイベントをやったりしています。

ーーーありがとうございます。「どさんこ」っていう響きだけで、もう仲間意識が芽生えそうですよね(笑)。その「外に出て初めてわかる地元の良さ」というのは、他の皆さんも共通する部分かもしれないですね。

「何もない」と思っていた田舎で受けた、鮮烈な原体験

ーーー次は、千葉県船橋市出身の大槻くん。船橋というと結構都会なイメージですけど、どうして地方に関わるようになったんですか?

大槻漸氏(以下、大槻):杏林大学3年の大槻漸(おおつき ぜん)です。僕は椎原さんと違って、もともと地方には全く興味がありませんでした。都会っ子というか、東京に近い場所で便利に暮らしていたので。

ーーーそこから何がきっかけで?

大槻:大学に入ってユースキャリア教育機構に関わるようになったのが大きいですね。たまたま活動の一環で、地域の現場に行く機会がありまして。そこで、現地の漁師さんが目の前で魚をさばいてくれて、それをその場で食べるという体験をしたんです。

ーーーおお、それは贅沢ですね

大槻:はい。その時の衝撃がすごくて。「え、魚ってこんなに美味しいの?」っていう味の感動もそうですけど、「人の温かさ」や「その土地ならではの空気感」に圧倒されたんです。

僕はずっと「地方なんて何もない」って勝手に思い込んでいたんですけど、いや、めちゃくちゃあるじゃん!って。むしろ東京にないものが全部ある。

そこから、この感動をもっと東京の友達にも知ってほしい、ただの旅行じゃなくて「地域と関わる」楽しさを伝えたいと思って、「はしわたし」という団体を作りました。今は静岡や宮城など、いろんな地域の特産品を東京でPRするイベントなどをやっています。

「はしわたし」公式Instagram▽
https://www.instagram.com/hashiwatashi_jp/

ーーー「何もない」と思っていた場所が「宝の山」に見えた瞬間があったんですね。その原体験は強いですね。

地方出身者をつなぐ「見えない絆」

ーーーでは最後に、鹿児島出身の山口くん。お願いします。

山口駆氏(以下、山口):一橋大学3年の山口駆(やまぐち かける)です。僕は「Free Space」という学習塾と、「K-Scope」という鹿児島ゆかりの学生コミュニティを運営しています。

Free Space Instagram/HP▽
https://www.instagram.com/freespacedesu/
https://kwlntr.readdy.co/

僕も理由は2つあって、1つはやっぱり「地元の良さの再発見」です。スーパーで売ってる刺身の味が東京と鹿児島で全然違うとか(笑)、そういう日常のレベルで「鹿児島って豊かだったんだな」と感じることが多くて。

もう1つは、「教育格差」への課題感です。

ーーー教育格差は、どんな課題を感じたんですか?

山口:はい。僕は鹿児島から東京の大学を受験したんですが、やっぱり情報量や予備校の環境が全然違うんですよね。東京に来てから、「あ、自分はハンデがあったんだな」と気づくこともあって。

だから、地元の後輩たちにはそういう思いをさせたくないと思って、オンラインで地方の高校生に勉強を教える塾を始めました。

あと、活動していて面白いなと思うのが、「同郷」というだけで生まれる謎の連帯感です。初対面でも「鹿児島出身です」って言うだけで、「え! どこの高校?」って一気に距離が縮まる。

この「地元の繋がり」って、めちゃくちゃ強い資産だなと思っていて。これを活用しない手はないなと思って、コミュニティを作っています。

自治体は「変わりたがっている」──議員カンファレンスでの気づき

ーーーありがとうございます。三者三様の「地方への入り口」があって面白いですね。
さて、皆さんは先日開催された、全国の自治体議員さんが集まり「ふるさと住民登録制度」について学ぶ「議員カンファレンス」にも参加してくれましたが、そこで大人たちと話してみて、どんなことを感じましたか?

椎原:私は、自治体の方々が「新しい制度(ふるさと住民登録制度など)を取り入れたいけど、どうしていいかわからない」と本気で悩んでいる姿が印象的でした。

「制度という『箱』は国が作ってくれるけど、それを運用する『中身』や『担い手』がいないんだ」という切実な声を聞いて。

逆に言えば、そこが私たち若者の出番なのかなと。私たちのような「よそ者」が、地域の中に入り込んで汗をかくことで、制度が初めて生きたものになるんじゃないかと感じました。

大槻:僕も同じですね。議員さんたちと直接話して驚いたのは、その「熱量」です。

正直、役所の人とか議員さんって「前例踏襲」でお堅いイメージがあったんですけど、実際は「変えたい!」「若者の力が欲しい!」ってすごく熱く語ってくれて。

「あ、大人がこんなに本気なら、僕らも本気でぶつかっていいんだ」と思えたのが一番の収穫でした。

(社会人の方):ちょっと補足すると、まさにそこがポイントで。僕も公務員だったからわかるんですが、自治体って「失敗できない」組織なんですよね。だから新しいことをやるのにすごくハードルが高い。

でも、そこに「学生」というファクターが入ると、一気にハードルが下がるんです。「学生の教育のため」「若者の挑戦だから」という大義名分ができると、自治体はすごく動きやすくなる。

だから皆さんのような存在が「やりたい!」って手を挙げること自体が、実は自治体にとって最強の援護射撃になるんですよ。

「点」ではなく「面」で、若者の熱狂を作る!

ーーーでは最後に、これから皆さんがどう動いていきたいか、今後の展望を聞かせてください。

椎原:私はやっぱり「関係人口」という言葉をもっと同世代に浸透させたいです。2月には錦糸町マルイで「ふるさと納税POPUPイベント」をやるんですが、そういうリアルの場で、東京にいながら北海道を感じられる接点をもっと増やしていきたい。

「北海道出身」というだけで繋がれるこのコミュニティを、もっと大きくして、最終的には北海道へのUIJターンに繋げていきたいです。

大槻:僕はスポーツですね。自分がサッカーをやっていたこともあって、スポーツチームって地域と密接に関わっているじゃないですか。

Jリーグのホームタウン活動みたいに、スポーツをフックにして、若者がその地域に足を運ぶきっかけを作りたい。「試合を見に行く」ついでに「その街の美味しいものを食べる」「地元の人と交流する」。そういう「熱狂」の渦を作っていきたいです。

山口:僕は、鹿児島だけじゃなくて「九州全体」を巻き込みたいなと。

今日ここには北海道、関東、九州の人間がいますけど、こうやって地域を超えて若者が繋がること自体に価値があると思っています!

椎原:ユースキャリアというプラットフォームを使って、全国の学生団体と連携しながら、「若者が当たり前に地方に関わる文化」を作っていきたいですね!

若いうちから、本格的な「地方創生」に関わってみたい方へ

ユースキャリア教育機構では、理事のほとんどが地方出身であり、また多くの学生メンバーが地方出身だったり、地方に関心があり活動をしています。

地域に関わること、東京と地域を結ぶような活動、制度づくりに関わる部分など、何かしら本格的に関わってみたいという方はぜひ気軽にご相談ください!

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